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映画
【映画レビュー】『Mank/マンク』〜せっかくNetflixに登録してるなら観て!という話〜
(by こばやしななこ)デヴィッド・フィンチャー監督のオリジナル長編映画『Mank/マンク』が昨年12月からNetflixで配信されている。マンキーウィッツ(通称マンク)とい... -
社会
【エッセイ】「自分はこういう人間である」はだいたい錯覚らしい
部屋が綺麗になった。リビングのソファに積み重なっていた衣類たちは片付けられ、キッチンカウンターは本来の乳白色を取り戻した。ズボラで掃除嫌いの私にとって部屋が... -
暮らし
【エッセイ】薄れはしても消えはしない。そんなピースを鞄に詰め込み、私たちは日々を歩く。
(by 碧月はる) 別に君を求めてないけど 横にいられると思い出す君のドルチェ&ガッバーナの その香水のせいだよ『香水』~瑛人 この曲を聴くたびに、あぁ、と思う。... -
映画
【名画再訪】太ってしまった私と、映画『ヘアスプレー』~トレイシーに教わった「人生の楽しみ方」
(by 安藤エヌ)コロナのおかげで(せいで?)激太りしてしまった。ぽっちゃりとした頬、たるんだお腹。去年の夏に一念発起して有酸素運動と食事制限をしたものの、思う... -
映画
【名画再訪】『ドント・ウォーリー』〜あんたの自己憐憫に一言いわせて〜
(by こばやしななこ) 「そんな疲れた歩き方をしても誰も同情しませんよ。」 高校の部活帰り、商店街の本屋で立ち読みした本の一節にグサっと心をえぐられた。疲れると... -
日常
【エッセイ】会いたい人に会うように、会いたい記憶に触れるように、私は海へいく
(by 碧月はる) 海の傍でなければならない。そう、固く決めていた。大切な思い出のほとんどは、海と共にある。故郷の思い出は少ないが、海の色だけは鮮明に覚えている... -
日常
【エッセイ】もしこの世界に、たった一人に刺さる文章が存在するとしたら。
(by すなくじら)先月から転職をして、本格的に文章を書く仕事に就いている。まあ、わたしの近況は一旦置いておくとして、今日は日常の中で、ちょっとまだ心の中でまだ... -
テレビドラマ
【ドラマレビュー】『ブラックミラー』まず観ておきたいお勧めエピソード3選
(by 隷蔵庫)知る人ぞ知るSFドラマシリーズ『ブラックミラー』。テクノロジーが今より少し発達した近未来で、人々の欲望や愛や悪意を描くオムニバス形式のドラマである... -
映画
【名画再訪】『かもめ食堂』~「食べる」というこの世で最も人に優しい行為について~
カレーライスを食べる人には共通項がある。それは誰もが「大きな口を開けること」。 あたたかいカレーライスが目の前に現れると、どんなに可憐な女性でもちまちま食べは... -
LIFE-(ライフマイナス)
【連載/LIFE-】第8回:人生の半分を簡単に取り戻す方法
(by 葛西祝) 今回はとても簡単に人生の半分を取り戻す方法について教えましょう。前置きしますと、金銭や健康といったものを取り戻すものではないです。もしご期待し... -
日常
【エッセイ】シュレーディンガーの彼
(by こばやしななこ)トイレのドアを開けるとき「中に誰か入っているかも」という思いが頭をよぎる。「同居人が入っているかも」という意味ではない。「知らない誰かが... -
映画
【映画レビュー】『ブレイブー群青戦記ー』~誰しもに生きてほしいと願う相手がいて、生きてほしいと願われる相手がいる
(by 碧月はる) 学生時代、勉強漬けの毎日にほとほと嫌気がさしていた。そんななかでも好きな教科が二つだけあり、それが歴史と古典だった。これらの教科に何故惹かれ... -
この一曲
【この一冊】『カラオケ行こ!』は、寿司ネタでいうなら炙りえんがわのようなマンガだ
(by 安藤エヌ)突然だが、私は腐女子(ふじょし)だ。 腐女子とはいわばネット用語の一種で、男同士の恋愛が描かれた作品を好む女性、という意味がある。昨今ではオタク... -
暮らし
【エッセイ】「似た者夫婦」でない私たちにとって大切な唯一のこと
コロナ感染症拡大の影響で気軽な外出もはばかられるようになり、それならばと思い切って遠出をすることになった。車で一時間、街の外れまで家族でドライブ。川沿いの道... -
お笑い
【エッセイ】さようなら、ラーメンズ〜衝撃をうけた読書対決のこと〜
(by こばやしななこ) ラーメンズの小林賢太郎氏が、パフォーマーとしての活動を引退した。 ラーメンズといえば、多摩美術大学で出会った小林賢太郎氏と片桐仁氏が組ん... -
暮らし
【エッセイ】名前のない物語
(by 碧月はる)先月、離婚をした。気持ちを新たに新天地での生活を送るべく、引っ越しを決めた。 引越しまでに必要なタスクを紙に書きだし、一つ一つクリアしては印を... -
社会
【エッセイ】「可愛くなりたい」の病気には処方箋があった。コンプレックスと戦う全ての人へ
(by すなくじら)私はたぶん、現在進行形で「可愛い」の病気にかかっている。可愛いは正義だ。顔が可愛ければ、なんでも許される。多少男癖が悪くたって、美人のあの子... -
暮らし
【エッセイ】地球に愛を、筆に迷いを。
(by 蛙田アメコ) 「天には栄え御神にあれや 土には安き人にあれや」と、天使はクリスマスに歌うのだという。ラテン語では”Gloria in excelsis deo et in terra pax h... -
映画
【名画再訪】『スイス・アーミー・マン』~放屁に誘われる、めくるめく哲学の世界〜
(by 安藤エヌ) 人類にとって「人前で放屁をしない」というのは永遠の課題のひとつであるが、一体人類はいつから人前で放屁をしなくなったのか。 なぜ突然このような議... -
番組
【番組レビュー】『猫イジメに断固NO!: 虐待動画の犯人を追え』
(by 隷蔵庫)(注:本記事では一部、番組の結末に触れています。) 1 これは、カナダで起きた実在の事件を取り扱った、Netflix限定ドキュメンタリーである。 最初に一... -
映画
【映画レビュー】『花束みたいな恋をした』~あまりに静かな恋と暮らしに「花束」の新たな意味を知る
(注:本記事では一部、映画の結末に触れています。)映画『花束みたいな恋をした』。2015年の東京を舞台にした、大学生カップルの恋愛の軌跡。人気俳優の菅田将暉と有... -
名画再訪
【名画再訪】『ジョゼと虎と魚たち』~人は脆く、それでいて案外と強い
(by 碧月はる) 先日、離婚をした。昼過ぎに手続きを終え、別居先のアパートに帰り着いてからの数時間、抜け殻のように布団に横たわっていた。様々な感情が自身の内側... -
名画再訪
【名画再訪】嘘つきでいい。だって、わたしは「BIG FISH 」を信じているから。
(by すなくじら) 「ビッグ・フィッシュ、そいつは決して釣れないアバラマの怪魚。父さんはお前が生まれた日、とうとうそいつを捕まえた--」 サンタクロースを... -
本
【エッセイ】勝手に輪になる~生き延びよ、エンタメに生かさるる者たち~
日頃から文章を書いている人間だけど「物書き以外の何らかに成りたい」と思ったのは一度や二度じゃない。それは、世に溢れる文章の中で「この人、好きやなあ」「この人... -
暮らし
【お仕事エッセイ】字幕とコロナとファンレター
(by 岩辺いずみ/字幕翻訳者) コロナ禍で飲み歩けない日々が続く。つらい。字幕翻訳の仕事はパソコンがあればどこでもできるし、吹き替え翻訳のように収録に立ち会うこ... -
音楽
【エッセイ】私の世界には音がない。
(by 蛙田アメコ) 「iPhoneで音楽流せるから、どうぞ」友人の車の助手席に乗っているときに、そう言われてコードを手渡された。虚を突かれて黙り込んでしまった。私のi... -
映画
【映画レビュー】『ザ・プロム』〜今を生きる人すべてを祝福する~
(by 安藤エヌ) 年が明け、世界中で未曾有の危機を招いたコロナウイルスはまだなお猛威をふるい、年始から緊急事態宣言が発令されるに至った今日。映画における発信の... -
映画
【映画エッセイ】『えんとつ町のプペル』を観に行ったら息子の身長がちょっと伸びた。
「鬼滅とプぺルいつ行く?」 話題の映画「えんとつ町のプぺル」は、ひとりで身軽に観に行こうと思っていた。 ただ対象年齢が幅広いと知ったので、それならばと小学3年生... -
映画
【映画レビュー】『ソウルフル・ワールド』〜私たちただ生きているだけで十分じゃない?〜
(by こばやしななこ) わわわ。ピクサーの新作映画『ソウルフル・ワールド』が良すぎて、感極まっている。 『ソウルフル・ワールド』は新型コロナウィルスの影響を受け... -
この一曲
【この一曲】星野源の音楽が星野源のものでありますように〜星野源“うちで踊ろう”
2020年大晦日。初の無観客開催となった「第71回NHK紅白歌合戦」で、何組かのアーティストのパフォーマンスが高い注目を集めた。星野源の“うちで踊ろう(大晦日)”もその...