アニメ

【推しの一作】この生活はどこまでも続く〜『スーパーカブ』というライトノベル〜

(by 蛙田アメコ) 自分は乗らないバイクの話をします。 幸福は子猫の形をしているというけれど、孤独には形がないからこそ、こんなにも人を蝕むのかもしれません。自粛生活も丸々2年目、おおむね4ターン目に突入。ずるずると長引く、外圧によって発生する孤独。想像力に乏しい人間なのでアンネ・フランクの隠れ家生 […]

【エッセイ】スタジオジブリ作品を劇場で観る、かつての子どもだった私へ

(by 安藤エヌ) 未来の自分がもう一度、あの夏に行けるなんていうことを、18年前に映画館を出た私は思いもしなかっただろう。 6月末から全国劇場にてリバイバル上映が決定されたスタジオジブリ作品。私はその中から『千と千尋の神隠し』を観に行った。本作が初めて上映されたのは2001年。今から19年前だ。1 […]

【連載/LIFE−】第6回:アカデミー賞にノミネートされながら、物乞いに堕ちたアニメ作家の物語

(by 葛西祝) さまざまなジャンルから、人生や日常の欠落についてを書く連載「LIFEー」6回目は、とある破滅的な経歴を送った作家の話をしよう。 あらゆる表現に関して、残された作品以上に生み出した作家のパーソナリティがフィーチャーされることは少なくない。その作家が苛烈な人生を送ったならばなおさらだ。 […]

【アニメレビュー】『少女終末旅行』の描く、終わるまでは終わらない旅

(by 満島エリオ) “終わるまでは終わらないよ”アニメ『少女終末旅行』のエンディングテーマは、こんなセリフから始まる。黒髪黒目、冷静で横暴で、実は怖がりなチト。金髪碧眼、食いしん坊で動物的、時々やらかすユーリ。二人の少女がケッテンクラート(前輪がタイヤで後ろがキャタピラに荷台が乗っかってる乗り物) […]

【映画レビュー】~死ぬまで青春するわたしたちへ~『空の青さを知る人よ』

(by 蛙田アメコ) ◇31歳が青春映画にログインしました◇ 超平和バスターズ制作 、秩父三部作。『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』(2013年、テレビシリーズ)、『心が叫びたがっているんだ』(2015年、映画)に続いて、埼玉県秩父市を舞台とした長井龍雪監督の新作アニメーション『空の青さを […]

【映画エッセイ】永遠に間宮千昭に恋する夏にいたかった『時をかける少女』

(by 満島エリオ) 間宮千昭という男は、「完璧な初恋」そのものだと思う。説明など不要かと思いますが、映画『時をかける少女』の、「未来で待ってる」でおなじみの間宮千昭の話をしています。 多くの思春期女子の心を華麗に奪い去っていった初恋泥棒こと間宮千昭に、ご多分に漏れず私もハートを持っていかれた。つま […]

【映画レビュー】『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』は現代を生きるすべての人に届いてほしい物語だ

(by 蛙田アメコ) 京都アニメーション『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』。このレビューは京都アニメーションという日本屈指の、すばらしいアニメーション作成会社と、その最新作であるアニメーション映画についてのレビューである。 ◇延長上映決定◇ 当初、3週間限定上映だった […]

【ゲームレビュー】失われたモノたちの暮らす世界へ『フォーゴットン・アン』

(by 冬日さつき) 「すべての失われたものや、忘れられたものが行き着く場所を想像したことはありますか?」 登山の途中で落としてしまった片方の手袋、留学中に寮でなくした大切な指輪。ベランダで太陽の光に当てていたらいつのまにか消えていたきれいな石、一度も読まないうちにどこにしまったかわからなくなった本 […]

【映画レビュー】満を持して現代に蘇った『シティーハンター 新宿プライベート ・アイズ』

(by シェループ) 幼い頃、よく見ていたアニメは、と聞かれたら『ルパン三世』と『シティーハンター』の二作を挙げる。 何をきっかけにその二作を見るようになったのか。今となっては記憶にない。ただ、いずれも車が発端だったように思う。特に『シティーハンター』の主人公、冴羽リョウが乗り回す「ミニクーパー」に […]

【ノベルゲームレビュー】すべての百合好きは『Butterfly Soup』をプレイすべし

(by 蛙田アメコ) 理想のノベルゲームだ、これ。 私はプレイが終わった後、しばし茫然とモニターの前から動けなかった。頼む、すべての百合好きはこのゲームをプレイしてくれ!! そして私と語ってくれ!!! そのゲームの名は、『バタフライ・スープ(原題:Butterfly Soup)』。 頼む。すべての百 […]

【ノベルゲーム】『Butterfly Soup』~日本が近い未来に訪れるおとぎ話~

(by 葛西祝) 『Butterfly Soup』をクリアしたときに思ったのは、「これは日本が向かう近い未来のことなのだろうな」ということだった。アメリカのオークランドに住む女の子たちが、野球をしながら仲良くなるストーリーは、この先に起こることが描かれている。 今年の新宿区で行われた成人式では新成人 […]

【ゲームレビュー】『GRIS』~ゲーム的物語表現の極致に触れる、喪失と再生のアクションアドベンチャー~

(by シェループ) アクションゲームに物語は要らない。このジャンルでは時々、そのような声が出ては議論になる。 背景にあるのはジャンルの性質だ。アクションゲームはその名の通り、キャラクターを動かし、作中の世界を直接体験することに主眼を置く。だからこそ、文章を読ませたり、長い映像を挟むなどの物語を想起 […]

【連載/隠れ名画のすゝめ】第3回: ジャンルが抱える枠組みを俯瞰する『Allumette(アリュメット)』

(by あでゆ) 今回はちょっと変わった作品をご紹介したいと思います。ただその前に、私がその作品を観て思い返した自分にまつわる話をさせてください。 私は去年、星新一賞という文学賞に作品を提出し、ありがたいことに入賞をさせていただいたことがあります。これは私にとって大きな転機でした。そのまま少し調子に […]

【映画レビュー】ケレン味たっぷりの翻訳から生まれる珠玉の台詞回し『カウボーイビバップ 天国の扉』

(by 蛙田アメコ) ■あなたは、ハードボイルドが好きか■突然だが、あなたはハードボイルドが好きか? 何を言っているかわからない? なるほど、それでは質問を変えよう。あなたは、『バトルシップ』は好きか。あなたは、『虐殺器官』が好きか。あなたは、『パシフィック・リム』が好きか。あなたは、『バイオハザー […]

【映画レビュー】日本語吹き替え版なら魅力は二割増し『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』

(by シェループ) ハロウィン。元は古代ケルト民族の宗教行事として始まり、19世紀にアメリカ大陸へと移民と共に渡った後、娯楽色の強い民俗行事として浸透した秋のイベント。日本国内も近年、関連イベントが盛んに開かれるようになり、すっかり10月末の恒例行事として、良くも悪くも注目を集めるようになった。 […]