映画ホルマリン漬け

【連載/映画ホルマリン漬け】第4回: 『恐怖の報酬 オリジナル完全版』~スターも銭を稼ぐのは大変だ~

(by とら猫) きっつ。銭かせぐのきっつ。 と初めて音を上げたのは、花屋のビラ配りの仕事だった。別に花が好きだったり、看板娘にホの字(死語)だったりしたわけではなく、当時大学生だった私はご多分に漏れず銭がなかったので、アンだかフロムエーだかで見かけた近所のビラ配りのバイトに申し込んだところ、花屋へ […]

【連載/映画ホルマリン漬け】第3回:『孤狼の血』~あるおじさんの記憶~

(by とら猫) 役所広司という芸名の由来が、昔役所に勤めていたから、と知った時の衝撃はかなりのものだった。 あれは確かまだ小学生の頃、エネッチケーで『宮本武蔵』が放送されていた時分で、その特集番組か何かで小耳に挟んだのではなかったかと思う。なぜ衝撃を受けたかというと、名前っていうのはそんなに適当な […]

【映画ホルマリン漬け】第2回: 寒い系映画の覇道をゆく、美しい重苦しさ『ウインド・リバー』

(by とら猫) 寒い系、という映画がある。ないかもしれないが、少なくとも自分の中にはそういうジャンルが歴然としてある。他の人がどうかは知らない。 実際、季節は映画のテイストに大きく関与する。ざっくり言って夏の映画は外向的で明るく、冬の映画は内向的で暗い。もちろん例外はごまんとあるが、『シャイニング […]

【連載/映画ホルマリン漬け】第1回: そしてミルドレッドはロックスターになる『スリー・ビルボード』

(by とら猫) 腹が減ったら食う。 眠くなったら寝る。 ムカついたらぶん殴る。 できればそうやって本能の赴くまま、六十年代のロックスターのように生きていきたいと思うが、実際はそうは問屋が卸さないのが人生の厳しいところだ。なかにはエアロスミスというグループのスティーヴン・タイラーという歌い手のように […]