小説– category –
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【推しの一作】愛しきものの不在とともに生きる~坂元裕二作品における「叶わなかった恋」への慈しみについて~
(by 遠山エイコ) 映画『花束みたいな恋をした』の大ヒットも記憶に新しい脚本家・坂元裕二。4月には東京、5月には札幌で朗読劇の公演があり(大阪公演は緊急事態宣言... -
【推しの一作】『太陽がいっぱい』〜みんなから見下され、道化師のふりをしなければ、相手にされない人間』の逆襲〜
(by 隷蔵庫) 1. はじめに 「誰かになりたいと願うことは、自分自身を浪費することだ」というカート・コバーンの言葉がある。これ以上ニルヴァーナには詳しくないが、... -
【インタビュー】「使命感が無くなったらその時点で終了じゃないかとは思います」――『ベオグラードメトロの子供たち』クリエイター・隷蔵庫
(インタビュー文・構成:葛西祝、聞き手:とら猫) 今年2020年はビデオゲームでさまざまな話題作がリリースされる年だ。しかし、どこか気配の違うビジュアルノベル『ベ... -
【エッセイ】私は祈りを書いている
(by 蛙田アメコ)小説を書いていて、時折「どうして書いているの」とか「何を書きたいの」と聞かれることがある。どう答えていいのかわからなくて、あいまいな返答をし... -
【エッセイ】泥魚~なぜ苦しいのに「書き続ける」のか、その問いと叫び〜
(by 安藤エヌ) なぜ「書いている」んだろう。 そう、自問自答することがある。いつから「書く」ことを始めたかといえば、おそらく高校時代からで、「書く」ことが楽し... -
【連載/LIFE−】第7回:テキストにおける “若さ”から手を切るということ
(by 葛西祝) 若さを良いものと評することは多い。選手が全盛期を迎える期間が限られたスポーツはまさにそうだし、流行りのファッションや音楽からは誰でも良い意味で... -
【フリーに生きる】第2回:小説家・岸馬きらくの場合〜「生きている時間」を増やすということ〜
(by 岸馬きらく) 「やりたいことをやっている時間は生きている。やりたくないことをやっている時間は死んでいる。なるべく長く生きたいと思う」これが作家・マンガ原... -
【フリーに生きる】第1回:ラノベ作家・蛙田アメコの場合〜宙ぶらりんな私たちへ〜
(by 蛙田アメコ) 2020年2月4日をもって会社への出勤をやめた。なぜ『出勤をやめた』なんて煮え切らない書き方をするのかといえば、いわゆる『休職期間』をいただいて... -
【連載/LIFE-】第5回: POPEYEの村上春樹
(by 葛西祝)雑誌でよくPOPEYEを読む。去年からおや、と感じたのは、村上春樹のエッセイが始まったことだ。はじめはすこし驚いたが、毎回読むうちに昔から書かれていた... -
【映画エッセイ】永遠に間宮千昭に恋する夏にいたかった『時をかける少女』
間宮千昭という男は、「完璧な初恋」そのものだと思う。説明など不要かと思いますが、映画『時をかける少女』の、「未来で待ってる」でおなじみの間宮千昭の話をしてい... -
【映画レビュー】『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』は現代を生きるすべての人に届いてほしい物語だ
(by 蛙田アメコ) 京都アニメーション『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』。このレビューは京都アニメーションという日本屈指の、すばら... -
【ラノベレビュー】~これは、もっとも優しい復讐劇~『女だから、とパーティを追放されたので伝説の魔女と最強タッグを組みました』
(by 矢御あやせ) 「~だから」と我慢を強いられたことはあるだろうか。 題名の「女だから」のみならず、男だから、陰キャだから、パリピだから、おじさんだから、姉だ... -
【ノベルゲームレビュー】『真昼の暗黒』が暴きだす、様々な狂気への旅路
(by とら猫) 狂っていくというプロセス。 なぜだか自分は幼い頃からそうしたことに関心があって、狂った人々が暴れまわる映画や漫画を好んで見ていた。 猟奇的な事件... -
【小説レビュー】北アイルランドが舞台のテンポの良いクライムノベル『アイル・ビー・ゴーン』
(by とら猫) カーテンを閉め切ってハシシを吸いながら、“気分を盛り上げるために”爆音でアタリのゲーム『ギャラクシアン』に興じている、降格を食らった元刑事。おか... -
【連載ノベル/庵財クロエの百科事典】第2話: 割りの良いバイト②
(by 蛙田アメコ) 《前回までのあらすじ》『効率厨』で一流大学入学まで駆け上がってきた小松崎つむぎ。しかし、バイトに精を出しすぎた結果の寝坊により留年&奨学... -
【連載ノベル/庵財クロエの百科事典】第1話: 割りの良いバイト①
(by 蛙田アメコ) 《第0話からの続き》 高校時代までは冗談のひとつも通じない真面目キャラだった。というか、今でもそうだ。冗談とか、うわっつらの友人同士の付き合... -
【連載ノベル/庵財クロエの百科事典】第0話: プロローグ
(by 蛙田アメコ) 美しい言葉なんて、麗しき物語なんて。どうせ虚ろで無力なものだと思っていた。――庵財クロエに出会う、その日までは。 東京都心、田町駅。レトロ系高... -
【猫エッセイ】猫の国へようこそ
俺は猫の国にいる。 もちろん当初は人の国にいて、今だって住まい自体は以前と何ら変わりないが、気がつくと奇怪にも、自宅が猫の国に“切り替わって”いた。と言っても、...
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