【連載/LIFE−】第7回:テキストにおける “若さ”から手を切るということ
(by 葛西祝) 若さを良いものと評することは多い。選手が全盛期を迎える期間が限られたスポーツはまさにそうだし、流行りのファッションや音楽からは誰でも良い意味で若さを捉えているだろう。 だけど多くの人が見て、若さがすぐに気づかれない分野がある。それがテキストにおける若さである。 毎日誰もが目にする文 […]
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(by 葛西祝) 若さを良いものと評することは多い。選手が全盛期を迎える期間が限られたスポーツはまさにそうだし、流行りのファッションや音楽からは誰でも良い意味で若さを捉えているだろう。 だけど多くの人が見て、若さがすぐに気づかれない分野がある。それがテキストにおける若さである。 毎日誰もが目にする文 […]
(by 葛西祝) さまざまなジャンルから、人生や日常の欠落についてを書く連載「LIFEー」6回目は、とある破滅的な経歴を送った作家の話をしよう。 あらゆる表現に関して、残された作品以上に生み出した作家のパーソナリティがフィーチャーされることは少なくない。その作家が苛烈な人生を送ったならばなおさらだ。 […]
(by シェループ) 次の主力ゲーム機は、きっとこれになる。 そんな根拠なき確信から買った1996年当時の次世代機『NINTENDO64』(以下、ロクヨン)は、地獄のようなソフト不足もあって、豪快に出鼻をくじかれた。 しかも、前世代機のスーパーファミコンは現役を退かず、新作発売を続行。ゲームボーイも […]
(by 冬日さつき) 蛙田アメコさんが記事の中で書いていた、「『アメリ』に罪はないけれど」という一文で、わたしは中学時代のことを思い出していた。 わたしは田舎の公立中学に通っていた。学級崩壊をするようなレベルではないけれど、公立ということもあって、いろんな生徒がクラスにいた。いじめは常に横行していて […]
(by 蛙田アメコ) ◇『アメリ』に罪はないけれど。 世の中には「オシャレ映画」というカテゴリーの映画がある。例えば『アメリ』とか。『アメリ』のコンテンツ力ったらすごくて、一時期は「サブカル女子が観る映画といえば『アメリ』」、そして「意識高い系女子が観る映画といえば『アメリ』」、かくいう自分も「映画 […]
(by シェループ) 「だから新しいゲーム機はすぐ買うものじゃない」……と。 私の中で、絶対的な信条として掲げているものがある。それは……”発売1ヶ月以内の新しいゲーム機は絶対に買わない。” 2019年現在、現役街道を走るNintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One。 […]
(by 冬日さつき) 日本を離れ、わたしはみずから地獄へと向かっていた。台南にある麻豆代天府という寺院には、天国と地獄をモチーフにした施設があるのだという。台南駅から最寄りの隆田駅までは30分ほど。そこからさらに車で15分ほどかかるため、タクシーに乗り込む。帰りに困らないよう、時間を指定して戻ってき […]
(by とら猫) “Where the Streets Have No Name”のイントロを聴くと、今すぐ駆け出したくなる。これはもうボタンを見ると押したくなる、釣鐘を見ると撞きたくなる、反町の駅を通り過ぎるとポイズンと呟きたくなるのと同じくらい、人間心理の奥深くに組み込まれている衝動であって、た […]
(by 満島エリオ) 小学生のある年の夏休み、私はそのバンドと出会った。 母がツタヤで借りてきた『jupiter』という名前のそのアルバムを、当時現役だったカセットテープに落として、文字通り擦り切れるほど繰り返し聴いた。歌詞も曲順も全部覚えた。私の音楽は彼らから始まっていて、そこから色々なアーティス […]
(by シェループ) ゲームというものは、常に現実では味わえぬ遊びや冒険、戦いを体験させてくれる。同時に、その作品世界で生きる様々なキャラクターと出会わせてくれる。 得意のジャンプで山あり谷ありの冒険を繰り広げる配管工。悪の天才科学者の野望を阻止するため戦う青いロボット。父の後を継いで勇者になった少 […]
(by 冬日さつき) 鳥取・米子の温泉地には、大人の射的屋さんがある。光の漏れる入り口から中へ入ると、想像以上に明るいおばちゃんが出迎えてくれた。台の内側にいる犬が何度も大きく吠えた。姿は見えない。 標的のおもちゃがずらりと並んでいる。ラークラックDXという古いパチンコ台も2台あった。店内にはアダル […]
(by 満島エリオ) 突然ですが、私はオタクです。 中学生の頃よりマンガアニメをはじめとする色々なサブカルチャーにのめり込み、ハマったキャラや作品のこととなると早口でとめどなく喋り倒す、正統派オタクであります。 そして、色々な方面にオタクの友人がいて、定期的に集まっては「オタク会」を開催しています。 […]
(by 冬日さつき) 奇幻童話城堡(Enchanted Storybook Castle)と名前がつけられた城は、特定のキャラクターのものではなく、すべてのプリンセスのお城だという。パーク内のいろんなところで「奇妙」という単語を見たけれど、中国語ではすばらしいという意味らしい。 3年前、わたしは夫に […]
(by シェループ) 1996年に発売された、任天堂の次世代ゲーム機『NINTENDO 64(ニンテンドウ64)』。 古い付き合いのマリオの新作が発売される。その後には、前世代機のスーパーファミコンで大ヒットした『スーパーマリオカート』の続編も出る。だから、次の主力ゲーム機はきっとこれだ。 そんな根 […]
(by シェループ) 好きになった作品はゲームに限らず、長く追い続けたい。しかし、それが一生続く保証はない。 歴史が長くなるものほど時代と共に変化し続け、いつしかついていくにも労力が試されたり、時に望ましくない方向に一変するなどして距離を置きたくなったり、酷いと嫌いになる。 私もそれが原因で買うのを […]
(by 冬日さつき) 機械仕掛けの象がゆっくりと歩いている、いつか夢で見た世界の一部分みたい。 フランス・パリにあるシャルル・ド・ゴール空港について、眠るだけの1泊をしたあと、TGV鉄道に乗ってフランス西部にある都市、ナントへ向かった。日本の新幹線みたいな位置づけだろうか。車内はしんとしていて、大き […]
(by シェループ) 私のゲーム人生は、ファミリーコンピュータの『スーパーマリオブラザーズ』から始まった。以来、マリオはゲームという娯楽を教えてくれた先生との認識だ。歳を重ねた今も、そのことに変わりはない。 そんなマリオの中で最高の一本はと聞かれれば、私は『ドンキーコング』を挙げる。1994年6月1 […]
(by シェループ) いきなりだが、このパッケージを見て、どう思っただろうか。 「怪しい。」 そんな一言が浮かんだかもしれない。私も初めてこのパッケージを目にした時、胡散臭いと思った。 何故なら、世間にはこのような自画自賛な売り文句を載せた、様々な意味で語り継がれている伝説的な作品があるからだ。まし […]
(by 蛙田アメコ) 前回、前向きな別居を始めた我が家のことをお伝えしたこの連載。さらに新たな事実が発覚して……!? ◼️別居後に発覚した「とんでもない事実」落語家って食べていけるの? そんな疑問に、過去の記事ではこう答えた。「お金はないけれど、頂き物のご飯が多いので食べるのには困らないです。食べる […]
(by シェループ) 「あのヘナチョコな生き物はなんだ……??」 1999年の6月頃だろうか。毎週土曜日、NHK総合で放送されている『土曜スタジオパーク』を見ていた時のことだった。スタジオ中央のテーブルの上に奇妙なキャラクターの人形が置かれているのを目にした。 モコモコとした茶色くて四角い体。大きく […]
(by 葛西祝) 令和に変わるまでの数か月、どこでも平成の特集や総括が行われていた。自分がこの30年で確信しているのは、様々なエンターテインメントにしろ、実際の態度にしろ、ノンポリティカルでいることが難しくなったことだ。 平成はノンポリティカルでいられる時代だった。作品と現実はまったく別物であり、政 […]
(by 蛙田アメコ) ◼️落語家と小説家、別居する◼️「スローな落語家と暮らしてる」、というタイトルで連作をしているこのエッセイ。しかしなんといま、我が家は別居生活中でございます。たいへんだっ! 簡単に言うと、生活リズムや考え方が食い違ってしんどくなってしまったので物理的に距離を置いている……という […]