エッセイ– category –
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エッセイ
【碧い海に浮かぶ月①】私の生の隣には、いつだって海と言葉があった
(by 碧月はる) はじめてこの海を訪れた朝、私は厚手のロングコートとふかふかのストールを身に着け、それでも凌ぎきれぬ寒さにカチカチと歯を鳴らしていた。新天地で... -
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【ノベルゲーム講座】第2回:文章重視なノベルゲームの文章の書き方2〜サスペンス編〜
(by 隷蔵庫) 前回、私はノベルゲームの文章の書き方・演出面についてコラムを書いた。しかし、実のところ、私は企業から発売されたノベルゲームをプレイした経験がほ... -
エッセイ
【おなかの中のくらげ①】「正解は、命です」
「くらげみたい!」と笑ったのは私じゃなくて君の姉だから、どうか私を恨むのはやめてほしい。 エコー写真を覗きこんですぐ、6歳の娘は驚いて顔をあげた。「くらげ」と... -
エッセイ
【エッセイ】とある芝居の話〜嫌いな女性を嫁にしてみる〜
(by ハシマトシヒロ) 「あなたたち、全然夫婦に見えない!」作・演出の美奈さん(仮名・年下)が、怒って芝居を止めた。 二十数年前の僕は、あるお芝居の公演に参加し... -
エッセイ
【連載/LIFE-】第9回:“文化的荒涼”のなかで鳴る東京五輪開会式の『ドラゴンクエスト』序曲
(by 葛西祝) その音楽は “文化的荒涼”のただ中にて、Twitterのタイムラインで称賛された。 オリエンタリズムのクリシェに塗れた演目が終わり、選手入場のイベントが始... -
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【名画再訪】「愛がなんだ」と吐き捨てるように言ったあの子へ
愛がなんだ。愛がどうした。そう言えるだけの威勢があるならばいい。他人がどう言おうと自分の差し出すこれこそが愛なのだと、言い切れるほどの意地があるならばいい。... -
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【映画レビュー】『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』~マシーンから「プロの普通」へ~
(by ハシマトシヒロ) ある日、このサイト『BadCats Weekly』の編集長であるとら猫さんよりメールが届いた。「ハシマさん、映画評も書きたいって言ってましたよね?『... -
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【名画再訪】『アヒルと鴨のコインロッカー』~答えは風に吹かれている〜
(by 碧月はる)世界的に著名なミュージシャンである、ボブ・ディラン。彼は「音楽の神さま」と言われている。彼の存在を知ったのは、20代後半の頃。とある映画のなかで... -
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【物語るモノ①】ツイキャス・禍話〜ホラー嫌いのラノベ作家、怖い話を聴く〜
(by 蛙田アメコ) 物語るモノは、いたるところに溢れている。テキスト、音声、あるいは言葉もなく語るもの。ライトノベル作家がハマっている物語コンテンツについて綴... -
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【ノベルゲーム講座】第1回:文章重視なノベルゲームの文章の書き方
(by 隷蔵庫) 私がノベルゲームを作り始めてから、かれこれ3年が過ぎた。 今まで計4作を完成させてきたが、その過程で自分なりに文章の書き方をノベルゲーム用に改良し... -
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【名画再訪】『南瓜とマヨネーズ』~迷子だった私の耳に届いた優しさの道しるべ~
(by 遠山エイコ) 曖昧な物語が好きだ。悪を懲らしめて正義が勝つとか、恋をして駆け引きをした先の結婚とか、物語に明確な結末はつきものだけれど、エンドロールまで... -
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【エッセイ】腕を組み頬を寄せ合うのが「女の友情」とは限らない
「ちゃんとお祝いをしたいから会おう」と送ったすぐ後に「忙しくて時間がとれないから繁忙期が終わったら連絡する」と返ってきたラインを見て、これは一体どちらだ、と... -
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【映画エッセイ】『ノマドランド』に、キヨちゃんがいるような気がした。
(by こばやしななこ) なんて美しいんだろう。 観ている間、何度もそう思った。 マジックアワーのブルーとオレンジとピンクが淡く溶けこんだ空を背景に平原をファーン... -
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【名画再訪】『しあわせのパン』~私にとってのカンパニオ〜
(by 碧月はる) パンの焼ける匂いは、人をしあわせへと導く。小麦の香ばしさとバターの芳醇な香り。思わず深呼吸をする頃には、すっかり心を手招きされてしまっていて... -
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【エッセイ】なかよし学級の子と遊びなさいと言われた話
(by 隷蔵庫) 私は多摩ニュータウンという場所に小学校卒業まで住んでいた。その時に出会った、印象に残っている女の子がいる。一つ下のいつこちゃん(仮名)という特... -
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【推しの一作】愛しきものの不在とともに生きる~坂元裕二作品における「叶わなかった恋」への慈しみについて~
(by 遠山エイコ) 映画『花束みたいな恋をした』の大ヒットも記憶に新しい脚本家・坂元裕二。4月には東京、5月には札幌で朗読劇の公演があり(大阪公演は緊急事態宣言... -
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【推しの一作】この生活はどこまでも続く〜『スーパーカブ』というライトノベル〜
(by 蛙田アメコ)自分は乗らないバイクの話をします。 幸福は子猫の形をしているというけれど、孤独には形がないからこそ、こんなにも人を蝕むのかもしれません。自粛... -
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【映画レビュー】『街の上で』が描き出す夢の終着駅、安らぎの下北沢。
(by すなくじら) お気に入りのスニーカーの靴紐を結び、古びたアパートのドアを閉める。キィと情けない音が周囲に響いて、白い陽の光が目に染みた。 わたしの母は一人... -
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【映画レビュー】『Mank/マンク』〜せっかくNetflixに登録してるなら観て!という話〜
(by こばやしななこ)デヴィッド・フィンチャー監督のオリジナル長編映画『Mank/マンク』が昨年12月からNetflixで配信されている。マンキーウィッツ(通称マンク)とい... -
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【エッセイ】「自分はこういう人間である」はだいたい錯覚らしい
部屋が綺麗になった。リビングのソファに積み重なっていた衣類たちは片付けられ、キッチンカウンターは本来の乳白色を取り戻した。ズボラで掃除嫌いの私にとって部屋が... -
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【エッセイ】薄れはしても消えはしない。そんなピースを鞄に詰め込み、私たちは日々を歩く。
(by 碧月はる) 別に君を求めてないけど 横にいられると思い出す君のドルチェ&ガッバーナの その香水のせいだよ『香水』~瑛人 この曲を聴くたびに、あぁ、と思う。... -
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【名画再訪】太ってしまった私と、映画『ヘアスプレー』~トレイシーに教わった「人生の楽しみ方」
(by 安藤エヌ)コロナのおかげで(せいで?)激太りしてしまった。ぽっちゃりとした頬、たるんだお腹。去年の夏に一念発起して有酸素運動と食事制限をしたものの、思う... -
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【名画再訪】『ドント・ウォーリー』〜あんたの自己憐憫に一言いわせて〜
(by こばやしななこ) 「そんな疲れた歩き方をしても誰も同情しませんよ。」 高校の部活帰り、商店街の本屋で立ち読みした本の一節にグサっと心をえぐられた。疲れると... -
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【エッセイ】会いたい人に会うように、会いたい記憶に触れるように、私は海へいく
(by 碧月はる) 海の傍でなければならない。そう、固く決めていた。大切な思い出のほとんどは、海と共にある。故郷の思い出は少ないが、海の色だけは鮮明に覚えている... -
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【エッセイ】もしこの世界に、たった一人に刺さる文章が存在するとしたら。
(by すなくじら)先月から転職をして、本格的に文章を書く仕事に就いている。まあ、わたしの近況は一旦置いておくとして、今日は日常の中で、ちょっとまだ心の中でまだ... -
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【名画再訪】『かもめ食堂』~「食べる」というこの世で最も人に優しい行為について~
カレーライスを食べる人には共通項がある。それは誰もが「大きな口を開けること」。 あたたかいカレーライスが目の前に現れると、どんなに可憐な女性でもちまちま食べは... -
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【連載/LIFE-】第8回:人生の半分を簡単に取り戻す方法
(by 葛西祝) 今回はとても簡単に人生の半分を取り戻す方法について教えましょう。前置きしますと、金銭や健康といったものを取り戻すものではないです。もしご期待し... -
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【エッセイ】シュレーディンガーの彼
(by こばやしななこ)トイレのドアを開けるとき「中に誰か入っているかも」という思いが頭をよぎる。「同居人が入っているかも」という意味ではない。「知らない誰かが... -
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【映画レビュー】『ブレイブー群青戦記ー』~誰しもに生きてほしいと願う相手がいて、生きてほしいと願われる相手がいる
(by 碧月はる) 学生時代、勉強漬けの毎日にほとほと嫌気がさしていた。そんななかでも好きな教科が二つだけあり、それが歴史と古典だった。これらの教科に何故惹かれ... -
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【この一冊】『カラオケ行こ!』は、寿司ネタでいうなら炙りえんがわのようなマンガだ
(by 安藤エヌ)突然だが、私は腐女子(ふじょし)だ。 腐女子とはいわばネット用語の一種で、男同士の恋愛が描かれた作品を好む女性、という意味がある。昨今ではオタク...