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【武道家シネマ塾】第7回:あなたが映画を勉強したいなら、『ロッキー2』だけ観ればいい
(by ハシマトシヒロ) 「ハシマさんがいちばん好きな映画はなんですか?」自称映画通の同僚に尋ねられた。「年間200本観てる」と豪語しているヤツだ。なんか「通っぽい... -
【武道家シネマ塾】第4回:『キス・オブ・ザ・ドラゴン』~あの頃ジェット・リーは、もう少しでひとりのダメ人間を立ち直らせそうになった~
(by ハシマトシヒロ) 2001年。大学まで出してもらったにもかかわらず、父親に怒鳴られ、母親に泣かれ、弟たちには白い目で見られ、「長男は元々いませんでした」とい... -
【名画再訪】「愛がなんだ」と吐き捨てるように言ったあの子へ
愛がなんだ。愛がどうした。そう言えるだけの威勢があるならばいい。他人がどう言おうと自分の差し出すこれこそが愛なのだと、言い切れるほどの意地があるならばいい。... -
【ゲームレビュー】「声の力」を宿した、Nintendo Switch版『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者・うしろに立つ少女』
(by シェループ) 使い方次第で場の空気を変え、受け手の感情を揺れ動かす。『ファミコン探偵倶楽部』というテキストアドベンチャーゲームは、そんな音の持つ力を思い... -
【映画レビュー】『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』~マシーンから「プロの普通」へ~
(by ハシマトシヒロ) ある日、このサイト『BadCats Weekly』の編集長であるとら猫さんよりメールが届いた。「ハシマさん、映画評も書きたいって言ってましたよね?『... -
【名画再訪】『アヒルと鴨のコインロッカー』~答えは風に吹かれている〜
(by 碧月はる)世界的に著名なミュージシャンである、ボブ・ディラン。彼は「音楽の神さま」と言われている。彼の存在を知ったのは、20代後半の頃。とある映画のなかで... -
【名画再訪】太ってしまった私と、映画『ヘアスプレー』~トレイシーに教わった「人生の楽しみ方」
(by 安藤エヌ)コロナのおかげで(せいで?)激太りしてしまった。ぽっちゃりとした頬、たるんだお腹。去年の夏に一念発起して有酸素運動と食事制限をしたものの、思う... -
【名画再訪】『スイス・アーミー・マン』~放屁に誘われる、めくるめく哲学の世界〜
(by 安藤エヌ) 人類にとって「人前で放屁をしない」というのは永遠の課題のひとつであるが、一体人類はいつから人前で放屁をしなくなったのか。 なぜ突然このような議... -
【映画レビュー】『花束みたいな恋をした』~あまりに静かな恋と暮らしに「花束」の新たな意味を知る
(注:本記事では一部、映画の結末に触れています。)映画『花束みたいな恋をした』。2015年の東京を舞台にした、大学生カップルの恋愛の軌跡。人気俳優の菅田将暉と有... -
【名画再訪】嘘つきでいい。だって、わたしは「BIG FISH 」を信じているから。
(by すなくじら) 「ビッグ・フィッシュ、そいつは決して釣れないアバラマの怪魚。父さんはお前が生まれた日、とうとうそいつを捕まえた--」 サンタクロースを... -
【映画レビュー】『ザ・プロム』〜今を生きる人すべてを祝福する~
(by 安藤エヌ) 年が明け、世界中で未曾有の危機を招いたコロナウイルスはまだなお猛威をふるい、年始から緊急事態宣言が発令されるに至った今日。映画における発信の... -
【名画再訪】『エターナル・サンシャイン』を観ておセンチに泣く夜
(by こばやしななこ) センチメンタルになって泣きたい夜がある。私がもっと美人なら、こうゆう感情にはならないのだろうか。とにかくそんな夜には『エターナル・サン... -
【名画再訪】人はみな多大な迷惑をかけながら生きる〜『こんな夜更けにバナナかよ』
「人に迷惑をかけてはいけません」。その言葉を幼い頃から刷り込まれているから私たちは今日も無理な納期に向き合うし、自分のタスクが終わるまで退社しない。迷惑をか... -
【映画エッセイ】『ラ・ラ・ランド』が是か非か論争に終止符を打ちたい~人はみなそれぞれの人生を生きている
(by 安藤エヌ)好きな映画は何?と聞かれた時、私は大抵ひとつに絞れないので、ジャンルごとに好きな映画を答えるように… -
【推しの一作】あなたの生きる世界は本当にノンフィクションですか?~真下みこと著『#柚莉愛とかくれんぼ』〜
想像はフィクションである。想像と実際は別物である。けれど真下みこと著「#柚莉愛とかくれんぼ」は小説でありフィクションであり、現実である。「矛盾しているじゃない... -
【エッセイ】『ル・ポールのドラァグレース』〜批判を受け止めるための自尊心〜
(by こばやしななこ) 批判を受けとめることの難しさについて、考えている。 なぜそんなことを考えているのかといえば、数日前に日本配信が始まったアメリカの人気コン... -
【この一曲】天才になれなかったすべての私たちの余生に捧ぐ--ヨルシカ“八月、某、月明かり”
25歳になったら死のうと思っていた。そればかり考えながら生きていた時期がある。 * ものごころついた時から、将来の夢は「小説家になる」だった。自分だけの物語を空... -
【名画再訪】『永い言い訳』〜どうしようもない大人たちよ、時には振り絞るように泣け〜
正しい母親像、正しい父親像についてこの頃よく考えている。 何をもって正しいというのかはっきりとした定めがないこの概念は、辞書を引けどネットを彷徨えどそれらしい... -
【映画レビュー】『ドクター・ドリトル』〜お久しぶり、さようなら、またいつか〜
(by 蛙田アメコ) 久しぶりだね、映画館! 元気にしてた?6月のおわり、マスクを持ってソシャディス(ソーシャルディスタンス)をとって、とことこと映画館に行った。... -
【名画再訪】『her~世界でひとつの彼女~』から見る近未来的で原始的な愛の形
「愛してる」だの「そばにいて」だの、恋愛には言葉がツールとして用いられることが多い。指輪というただの金属が「結婚しよう」という台詞によってプロポーズとみなさ... -
【名画再訪】完全燃焼!〜映画『プロメア』を、遅ればせながら観て燃え尽きた人間の感想レビュー〜
(by 安藤エヌ) 2019年5月に上映された『プロメア』を、2020年の4月に見た。これは罪深いことである。映画館に観に行くのがこれほどまでに似合う映画を、ほぼ1年後にテ... -
【映画レビュー】『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』〜誰しもみな自分の物語を生きていい〜
(by こばやしななこ) ずっとずっと公開を待ち望んでいた映画が、ついに公開された。 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、言わずと知れた少女文学... -
【番組レビュー】『クィア・アイ』〜今この世界で、5人が伝えるメッセージ〜
(by 冬日さつき) 外に出ると、なにかと居心地の悪さを意識することがある。人の目を感じ、ジャッジされているよう気がする。あの子は美しい、あの子は不細工、あの子... -
【名画再訪】『コードネームU.N.C.L.E』〜続編祈願!こんなに面白いスパイ映画ある?〜
(by 安藤エヌ) 『コードネームU.N.C.L.E』という映画がある。未見の方はえ?コードネーム?スパイ映画?アンクルっておじさん?と訝る人もいるかもしれない。何を隠そ... -
【番組レビュー】『タイガーキング』〜最後に虎を食い物にするのは誰か〜
(by とら猫) 面白い。めっさ。 が、本作を“ドキュメンタリー”と呼ぶのには抵抗がある。実録として扱うには作為を感じさせる演出や、編集が、目につくからだ。トラビジ... -
【名画再訪】映画『グーニーズ』を今こそ楽しもうぜ!(海賊の隠し財宝にワクワクしない人類はいないため)
(by 蛙田アメコ) 大好きな映画があって、『グーニーズ』という。 父親の借金と地上げ屋の思惑によって生まれ育った家を手放さなくてはいけない兄弟が、はみ出し者仲間... -
【名画再訪】『百円の恋』〜心と体が連動しなきゃ生きてる意味がない!〜
自分に最も無縁な動詞は何だろうかと考えた時に、真っ先に浮かんだのは「闘う」だった。 生まれてこの方、武闘には縁がない。元ヤンキャラのバラドルが話す「嫌いな奴を... -
【ゲームレビュー】『アンリアルライフ』〜打てば響くことで伝わるもの〜
(by とら猫) 素晴らしいゲームだった。いや作品だった。 こうした素晴らしいタイトルに触れるとき、私はいつも思う。これをゲームと呼んで良いものかと。ゲームの指し... -
【名画再訪】『LEON』~大人を心に飼う少女マチルダと、その愛人について〜
(by 安藤エヌ) 困った。映画『LEON』についてレビューを書いてみようとしたものの、あまりに名作すぎて、中途半端な言葉でこの映画を説明したくない。何度観返しても... -
【この一曲】サンボマスター“そのぬくもりに用がある”に新たな愛を知る
「涙流れて愛が生まれる」とは一体なんだろう。初めてその曲を聴いた時は、メロディラインに心躍るものの歌詞がピンと来なかった。だって「愛を失って涙が流れる」のが...
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