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【武道家シネマ塾】第11回:『GONIN』~宝物は、いつの間にかなくなっている~
親譲りの無鉄砲で、子供の頃から損ばかりして──いや、両親は堅実で真面目な人たちだ。 無鉄砲で損ばかりしてきたのは僕だけである。 なんの影響なのか、「男は侮辱され... -
【武道家シネマ塾】第7回:あなたが映画を勉強したいなら、『ロッキー2』だけ観ればいい
(by ハシマトシヒロ) 「ハシマさんがいちばん好きな映画はなんですか?」自称映画通の同僚に尋ねられた。「年間200本観てる」と豪語しているヤツだ。なんか「通っぽい... -
【映画エッセイ】『パワー・オブ・ザ・ドッグ』〜男らしさの犠牲者〜
(by こばやしななこ) なぜ、彼はああなってしまったのだろう。なぜ周りから愛されないふるまいばかりするのだろう。ドスドスと床を踏み鳴らす祖父の気配を感じながら... -
【映画エッセイ】『猿楽町で会いましょう』〜若さの本当の価値と取り戻したいもの〜
「若さ」を恥ずかしいと思うたちだった。なぜか。この国は、若いこと、幼いことに価値があるとされているからだ。とりわけ女性は。 若い女性の肌や髪が画一的な「美しさ... -
【映画レビュー】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』がよすぎた件〜予習範囲にご注意!〜
(by 蛙田アメコ)(注:本稿には段階的なネタバレが含まれます!) あーーー、よかった。めっちゃよかった、本当によかった。 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム... -
【推しの一作】『キャロル』と洗練された退屈な街
(by 隷蔵庫)(注:本稿では一部、物語の核心に触れています) 2015年の冬、映画『キャロル』が公開された。ポスターに印刷されたケイト・ブランシェットとルーニー・... -
【乙女ゲームレビュー】『灰鷹のサイケデリカ』〜魔女に向けられた篝火が照らす数奇な運命〜
(by すなくじら) 女性向け恋愛シミュレーションゲーム、通称「乙女ゲーム」におけるの最大の魅力は、わたしたちプレイヤーが“神の視点”から登場人物の生き様を追いか... -
【名画再訪】『スタンド・バイ・ミー』~生と死のコントラストに、眩く光る友情〜
(by 安藤エヌ) 先日、スティーブン・キング原作の映画『スタンド・バイ・ミー』を観た。 映画好きならば必ず観ないといけない作品と思いながら、なかなか機会が... -
【映画レビュー】『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』~マシーンから「プロの普通」へ~
(by ハシマトシヒロ) ある日、このサイト『BadCats Weekly』の編集長であるとら猫さんよりメールが届いた。「ハシマさん、映画評も書きたいって言ってましたよね?『... -
【乙女ゲームレビュー】『黒蝶のサイケデリカ』〜冥界の扉の前でわたしたちが望む幻とは〜
(by すなくじら)──もう一度、会いたい。──もう一度会えるなら。“旅人が尋ねます。どうして君は泣いていたのか、と”“蝶は答えました。大切な片割れがいなくなって悲し... -
【名画再訪】映画と脚本はバディのような関係だ~映画『グリーンブック』を観て
(by 安藤エヌ) 久しぶりに面白い映画を観た。面白い、の定義は人それぞれ違うと思うが、私の場合、面白いと感じる映画には共通点がある。映画のシナリオを担う筋がし... -
【名画再訪】『かもめ食堂』~「食べる」というこの世で最も人に優しい行為について~
カレーライスを食べる人には共通項がある。それは誰もが「大きな口を開けること」。 あたたかいカレーライスが目の前に現れると、どんなに可憐な女性でもちまちま食べは... -
【ホラーの嗜み】怖がりラノベ作家、ホラー映画に挑む『ローズマリーの赤ちゃん』
(by 蛙田アメコ) 私のなかの『悪夢』が具現化したのかと思ってびっくりした。引っ越し、結婚、妊娠、出産……おめでたくもクソほどストレスの溜まるイベントだ。私は悲... -
【ノベルゲームの夕べ】ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女(SFC)
(by シェループ) 文字を読み進めるゲームの何が面白いんだ? 『ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女』を遊ぶ前までの私は、アドベンチャーゲームに対して懐... -
【名画再訪】『グッド・フェローズ』あなたの予想は開始120秒で裏返される!〜なあ、俺たちズッ友だよな?〜
(by 隷蔵庫) 1. 表紙がおっさんなので観る気が起きない映画 「グッド・フェローズ」という超有名ギャング映画がある。渋い顔のおっさんが3人、パッケージに浮かんでい... -
【推しの一作】『太陽がいっぱい』〜みんなから見下され、道化師のふりをしなければ、相手にされない人間』の逆襲〜
(by 隷蔵庫) 1. はじめに 「誰かになりたいと願うことは、自分自身を浪費することだ」というカート・コバーンの言葉がある。これ以上ニルヴァーナには詳しくないが、... -
【名画再訪】完全燃焼!〜映画『プロメア』を、遅ればせながら観て燃え尽きた人間の感想レビュー〜
(by 安藤エヌ) 2019年5月に上映された『プロメア』を、2020年の4月に見た。これは罪深いことである。映画館に観に行くのがこれほどまでに似合う映画を、ほぼ1年後にテ... -
【映画レビュー】『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』〜誰しもみな自分の物語を生きていい〜
(by こばやしななこ) ずっとずっと公開を待ち望んでいた映画が、ついに公開された。 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、言わずと知れた少女文学... -
【名画再訪】『コードネームU.N.C.L.E』〜続編祈願!こんなに面白いスパイ映画ある?〜
(by 安藤エヌ) 『コードネームU.N.C.L.E』という映画がある。未見の方はえ?コードネーム?スパイ映画?アンクルっておじさん?と訝る人もいるかもしれない。何を隠そ... -
【名画再訪】映画『グーニーズ』を今こそ楽しもうぜ!(海賊の隠し財宝にワクワクしない人類はいないため)
(by 蛙田アメコ) 大好きな映画があって、『グーニーズ』という。 父親の借金と地上げ屋の思惑によって生まれ育った家を手放さなくてはいけない兄弟が、はみ出し者仲間... -
【名画再訪】『百円の恋』〜心と体が連動しなきゃ生きてる意味がない!〜
自分に最も無縁な動詞は何だろうかと考えた時に、真っ先に浮かんだのは「闘う」だった。 生まれてこの方、武闘には縁がない。元ヤンキャラのバラドルが話す「嫌いな奴を... -
【名画再訪】『レディ・バード』〜模範的になれない私たちの映画〜
(by こばやしななこ) 自転車を盗んだことがある。女子高生だった。 友だちと隣の県の商業施設へ行こうと電車に乗ったが、二人の手持ちでは往復の電車賃が足りなかった... -
【ゲームレビュー】『あつまれ どうぶつの森』〜いろんな人にやさしいじぶんだけの島〜
(by 冬日さつき) 幼いころ住んでいた家の押し入れに、今でもゲームがたくさんしまってあると母親が教えてくれた。かつての宝物を思い出したような気持ちになって、持... -
【推しの一作】私を“大丈夫”にさせる小説~吉本ばなな『キッチン』&『満月 キッチン2』~
(by こばやしななこ) 生きていると、どうしようもなく辛い時期がある。 大切な存在の死、いじめ、過労、病気、プレッシャー、人間関係、罪悪感、孤独、貧乏。いろんな... -
【連載/だからゲームはやめられない】第19回: 1996年10月の不思議な新作で隠れた名作『マーヴェラス ~もうひとつの宝島~』
(by シェループ) 次の主力ゲーム機は、きっとこれになる。 そんな根拠なき確信から買った1996年当時の次世代機『NINTENDO64』(以下、ロクヨン)は、地獄のようなソフ... -
【名画再訪】『アメリ』~わたしがわたしのままでいることを許してくれた映画~
(by 冬日さつき) 蛙田アメコさんが記事の中で書いていた、「『アメリ』に罪はないけれど」という一文で、わたしは中学時代のことを思い出していた。 わたしは田舎の公... -
【仏語も学べる手塚漫画レビュー】『Vampires/バンパイヤ』(和訳付き)~変身の現実世界を描いた、手塚のキャリア転換期の一作~
(by Julien Bernard) Depuis les années 60, le manga d’horreur (kaiki manga) est en plein boum. Pour Osamu TEZUKA c’est une période noire, il est en fort... -
【連載/だからゲームはやめられない】第18回: 『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』は最高画質と共に語る
(by シェループ) 「だから新しいゲーム機はすぐ買うものじゃない」……と。 私の中で、絶対的な信条として掲げているものがある。それは……”発売1ヶ月以内の新しいゲーム... -
【名画再訪】ファン必見、ジョニー・デップの真骨頂は『リバティーン』だと主張したい件
誰が自分の代わりに死んでくれた――そんな映画の話をしようと思う。 * * * 人生を変えた一作、と言われて思い浮かぶ作品はいくつかある。 とりわけ、映画。映... -
【名画再訪】『タイタニック』に見る、“死”を前にした乗客の人間ドラマ~私たちはその一人になる~
(by 安藤エヌ) 人生のうちでベスト5に入る映画は?と訊かれたら、私は『タイタニック』をその中に挙げる。いつまでも永遠に私の心の中に残り続ける、切なくも痛ましい...
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