感想

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【名画再訪】完全燃焼!〜映画『プロメア』を、遅ればせながら観て燃え尽きた人間の感想レビュー〜

(by 安藤エヌ) 2019年5月に上映された『プロメア』を、2020年の4月に見た。これは罪深いことである。映画館に観に行くのがこれほどまでに似合う映画を、ほぼ1年後にテレビで観てしまった私の罪は重い。映画好きにとっての失態である。 私は天邪鬼で、その時に流行っているものはほとぼりが冷めるまで少し […]

【名画再訪】『コードネームU.N.C.L.E』〜続編祈願!こんなに面白いスパイ映画ある?〜

(by 安藤エヌ) 『コードネームU.N.C.L.E』という映画がある。未見の方はえ?コードネーム?スパイ映画?アンクルっておじさん?と訝る人もいるかもしれない。何を隠そうこの映画、タイトルが面白いのはもちろん、中身も超絶ド級に面白いのだ。 監督はガイ・リッチー、主演はヘンリー・カヴィルとアーミー・ […]

【名画再訪】『愛の渦』~本当の自分に必要なのは、名前の要らない居場所〜

(by みくりや佐代子) 六本木のマンションの一室で行われるパーティー。そこには、ただただセックスがしたい大人たちが集う。「愛の渦」という映画の冒頭だ。常識の仮面を剥いで性に溺れる人達の人間模様を描いたその映画は、エロティックで過激だと2014年の話題をさらった。 主人公の陰気なニートを演じる池松壮 […]

【映画レビュー】『ジュディ 虹の彼方に』〜美しい虚構に生きた1人の少女が、晩年で見せた姿~

(by 安藤エヌ) 「その声で100万ドル稼がせてやる」 17歳で映画『オズの魔法使』のドロシー役に抜擢され、一躍大スターとなったジュディ・ガーランド。 『ジュディ 虹の彼方に』は彼女の晩年を描いた映画で、その後の彼女が歩んだ人生にスポットが当たった作品となっている。 先日、日比谷の宝塚ビ […]

【この一曲】“地獄でなぜ悪い”が垣間見せた、星野源というエンターテイナーの魂

(by 満島エリオ) 今やすっかり国民的アーティストとなった星野源。 作詞作曲歌唱はもとより、ダンスも踊れる、演技もできる、ギターをはじめ多数の楽器を演奏できて、しゃべりも達者な上に文筆業までこなす。マルチというか、ここまでくるともはや無敵だ。 日本の音楽のトップを牽引する一人となり、もはやこの国で […]

【名画再訪】『アイアンマン3』コンビのオシャレ映画『キスキス,バンバン -L.A.的殺人事件』を48回観た話

(by 蛙田アメコ) ◇『アメリ』に罪はないけれど。 世の中には「オシャレ映画」というカテゴリーの映画がある。例えば『アメリ』とか。『アメリ』のコンテンツ力ったらすごくて、一時期は「サブカル女子が観る映画といえば『アメリ』」、そして「意識高い系女子が観る映画といえば『アメリ』」、かくいう自分も「映画 […]

【映画レビュー】『ジョジョ・ラビット』のヒトラーが持つ映画での役割~彼はジョジョの親友で在り続けるのか~

(by 安藤エヌ)(注:本レビューに直接的なネタバレは含まれませんが、一部物語の内容に触れています) 映画『ジョジョ・ラビット』を観た。 兎が殺せない? 年端のゆかない子どものイマジナリーフレンドが、あの悪名高きアドルフ・ヒトラー? 観る前からSNSに流れてくる情報で、私は完全に食わず嫌いをしていた […]

【映画レビュー】トム・フーパー版『キャッツ』はどのていど、リアルな猫の生態を反映しているのか猫飼いが考察してみた

(by とら猫) 「不浄なポルノ」「ホラー」「FBIが乗り込んでくる」など、大喜利めいた辛辣レビューを世界中で量産している『キャッツ』を観てきたが、思ったよりも悪くないじゃん、というのが素直な感想だ。 確かに人面魚みたいなジェリクルキャッツがスクリーンに現れた瞬間、ポップコーンを吹いた。なんか不安に […]

【映画レビュー】『パラサイト 半地下の家族』~ポン・ジュノ監督が構築した韓国(もしくは世界)の凍りつく寓話~

(by 葛西祝)(注:本レビューには映画のネタバレが含まれます) 靴 半分地下で暮らす貧しい家族。その一人息子が、姉の偽造した書類を通して高級住宅街に暮らす一家の家庭教師に行く日、汚れひとつない靴を履いていた。 『パラサイト 半地下の家族』(以下、『パラサイト』)序盤のシークエンスを見ながら、ある話 […]

【この一曲】イントロだけで世界を制したU2“Where the Streets Have No Name”

(by とら猫) “Where the Streets Have No Name”のイントロを聴くと、今すぐ駆け出したくなる。これはもうボタンを見ると押したくなる、釣鐘を見ると撞きたくなる、反町の駅を通り過ぎるとポイズンと呟きたくなるのと同じくらい、人間心理の奥深くに組み込まれている衝動であって、た […]

【この一曲】BUMP OF CHICKENの“ベル”が掬いあげる、日常の中の絶望と救い

(by 満島エリオ) 小学生のある年の夏休み、私はそのバンドと出会った。 母がツタヤで借りてきた『jupiter』という名前のそのアルバムを、当時現役だったカセットテープに落として、文字通り擦り切れるほど繰り返し聴いた。歌詞も曲順も全部覚えた。私の音楽は彼らから始まっていて、そこから色々なアーティス […]

【名画再訪】ファン必見、ジョニー・デップの真骨頂は『リバティーン』だと主張したい件

(by 蛙田アメコ) 誰が自分の代わりに死んでくれた――そんな映画の話をしようと思う。    * * * 人生を変えた一作、と言われて思い浮かぶ作品はいくつかある。 とりわけ、映画。映画はいい。映画はいつだって、私の人生を変えてくれた。そのうちの一作は間違いなく『パイレーツ・オブ・カリビアン』で、当 […]

【映画エッセイ】私は松浦美奈さんに会うために『死霊の盆踊り』を観にいった

(by とら猫) 映画好きってやつは一年の最後にどの作品を観ようか、にやにやしながら思いを巡らせるものだ。いわゆるところの“映画納め”。私なんかもそうで、毎年師走の封切りラインナップを眺めながら理想的な映画イヤーの幕引きを考える。楽しい。 で、私の令和元年を締めくくった映画は何か。『死霊の盆踊り』で […]

【名画再訪】『タイタニック』に見る、“死”を前にした乗客の人間ドラマ~私たちはその一人になる~

(by 安藤エヌ) 人生のうちでベスト5に入る映画は?と訊かれたら、私は『タイタニック』をその中に挙げる。いつまでも永遠に私の心の中に残り続ける、切なくも痛ましい、忘れ得ぬ記憶として心臓に刻みつけられる名作だ。 人生で大切な映画というのは、初見から二度目、三度目と時間を空けて観るのが望ましい。その折 […]

【映画エッセイ】ディズニーの奴隷になって楽しむ『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』

(by とら猫) 『スター・ウォーズ』が完結した。ジョージ・ルーカスが四十二年前に生み出した壮大なスペースオペラが今、令和元年のこの年についに(ひとまず)幕を閉じたのである。 旧三部作の興奮をリアルタイムで体験していないせいか、わたしなんかは筋金入りの『スター・ウォーズ』マニアというわけではない。そ […]

【名画再訪】~考えるのをやめないこと~『ちいさな哲学者たち』

(by 冬日さつき) 「何があなたを生かして、何があなたを滅ぼすか」という問いに、「疑問を持つこと」と答えたことがある。小さなころから常にわたしの頭の中には疑問があふれていて、いつでも考えることをやめようとしなかった。いつか大人になったら、すべてのことを知れるようになるのだと信じていた。 どちらかと […]

【マンガレビュー】“好きなことで一番になりたい”という地獄『ブルーピリオド』

(by 満島エリオ) “こんなに好きなのに、こんなに頑張ってるのに、どうして報われないんだ” 本気で何かを目指したことがある人で、こう思ったことがない人はいないんじゃないだろうか。好きなことで一番になる。なんて素敵な言葉だろう。でもそれは、終わりなき地獄の旅でもある。『ブルーピリオド』は、美術の世界 […]

【映画レビュー】『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』はフランスから届いた胸アツの逆輸入品だ

(by シェループ) 「まいりました……!」 以上、全編観終えて間もなく出た一言。なんてこった。ほんまもんのシティーハンターだった。それも、フランス流ブラックジョークなるスパイスを足した快作だ。 海外で実写版が作られているらしい、との話は小耳に挟む程度に聞いていた。けど、全貌を知ったのは『新宿プライ […]

【映画レビュー】限界オタクにこそ観てほしい『アナと雪の女王2』

(by 安藤エヌ) こんにちは、鬼滅の刃読んでますか?安藤エヌです。 私は映画について硬めの文体でレビューを書く時もありますが、本体はかなり限界を迎えたオタクです。しんどいマンガやアニメが大好き。限界を迎えた……というのは端的にいうと ・作品が好きすぎてしんどい・キャラが愛おしすぎてしんどい・つらい […]

【仏語も学べる手塚漫画レビュー】『Debout l’humanité!/人間ども集まれ!』(和訳付き)~社会における性のあり方に疑問を投げかける一作~

(by Julien Bernard) « Pourquoi l’homme passe-t-il sans cesse de la paix à la guerre ? La paix est-elle faite pour la guerre ? La guerre est-elle […]

【アニメレビュー】『少女終末旅行』の描く、終わるまでは終わらない旅

(by 満島エリオ) “終わるまでは終わらないよ”アニメ『少女終末旅行』のエンディングテーマは、こんなセリフから始まる。黒髪黒目、冷静で横暴で、実は怖がりなチト。金髪碧眼、食いしん坊で動物的、時々やらかすユーリ。二人の少女がケッテンクラート(前輪がタイヤで後ろがキャタピラに荷台が乗っかってる乗り物) […]

【映画エッセイ】顔が最高に良い推し洋画俳優、ティモシー・シャラメの話していいですか?

(by 安藤エヌ) 顔が良すぎて何も言えねえ。 ――といいたいところなのだが、このまま筆を放り投げてしまうとせっかくの機会に彼の魅力を自ら伝えることが出来なくなってしまうので、崖っぷちで岩をも掴むくらいの握力で筆を握り、語気強めに書いていこうと思う。 『君の名前で僕を呼んで』で主演を務めて以来、爆速 […]