とら猫– Author –
とら猫
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映画
【映画レビュー】『空白』〜運命の行き着く果てにある光〜
(by とら猫) 命は重い。 なぜかというと、命は取り替えがきかないからだ。盗まれたものは買い直せばいいし、壊されたものは修理すればいい。けれど命だけは何をもって...とら猫 -
翻訳
【エッセイ】締め切りに関するある疑惑
(by とら猫) 最近ひそかに疑っていることがある。 締め切りは生きているのではないか、ということだ。 だってそうだろう。それまであんなに遠くに、地理的にはハワイ...とら猫 -
番組
【番組レビュー】『タイガーキング』〜最後に虎を食い物にするのは誰か〜
(by とら猫) 面白い。めっさ。 が、本作を“ドキュメンタリー”と呼ぶのには抵抗がある。実録として扱うには作為を感じさせる演出や、編集が、目につくからだ。トラビジ...とら猫 -
ゲーム
【ゲームレビュー】『アンリアルライフ』〜打てば響くことで伝わるもの〜
(by とら猫) 素晴らしいゲームだった。いや作品だった。 こうした素晴らしいタイトルに触れるとき、私はいつも思う。これをゲームと呼んで良いものかと。ゲームの指し...とら猫 -
映画
【エッセイ】映画が戻ってくるその日まで、我は対岸で適応に耐える
(by とら猫) 人間は適応する。遅かれ早かれ。 悪いことではないと思っていた。むしろ前向きに捉えていた。適者生存という言葉もある。適応とは人間にとって、移り変わ...とら猫 -
この一曲
【この一曲】死すら歌の力に変えてしまうフレディの凄みに総毛立つ、Queen“The Show Must Go On”
(by とら猫) 一番好きなクイーンの曲を選べ、という問いは自分にとって、一番好きなビートルズの曲を選べ、という問いと同じくらい即答するのが難しい。 フレディに敬...とら猫 -
サブカル
【インタビュー】ラノベ作家・蛙田アメコ~プロデビューから続編や翻訳版の出版、Web連載と続いた怒涛の一年を振り返って~
(聞き手:とら猫) 当BadCats Weeklyでも、高い創作スキルに裏打ちされた、多彩な味わいのレビューやエッセイを寄稿されている、ラノベ作家の蛙田アメコさん。2019年2...とら猫 -
映画
【映画レビュー】トム・フーパー版『キャッツ』はどのていど、リアルな猫の生態を反映しているのか猫飼いが考察してみた
(by とら猫) 「不浄なポルノ」「ホラー」「FBIが乗り込んでくる」など、大喜利めいた辛辣レビューを世界中で量産している『キャッツ』を観てきたが、思ったよりも悪く...とら猫 -
この一曲
【この一曲】イントロだけで世界を制したU2“Where the Streets Have No Name”
(by とら猫) “Where the Streets Have No Name”のイントロを聴くと、今すぐ駆け出したくなる。これはもうボタンを見ると押したくなる、釣鐘を見ると撞きたくなる、反...とら猫 -
映画
【映画エッセイ】私は松浦美奈さんに会うために『死霊の盆踊り』を観にいった
(by とら猫) 映画好きってやつは一年の最後にどの作品を観ようか、にやにやしながら思いを巡らせるものだ。いわゆるところの“映画納め”。私なんかもそうで、毎年師走...とら猫 -
映画
【映画エッセイ】ディズニーの奴隷になって楽しむ『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
(by とら猫) 『スター・ウォーズ』が完結した。ジョージ・ルーカスが四十二年前に生み出した壮大なスペースオペラが今、令和元年のこの年についに(ひとまず)幕を閉...とら猫 -
映画
【映画エッセイ】おっさんだって楽しく『天気の子』を観たいんだ
人はいつからおっさんになるのだろう。 『天気の子』の中で「もう大人になれよ」という台詞を聞いたとき、そんなことを思った。 大人になるタイミングは分かりやすい。...とら猫 -
映画
【映画レビュー】『ジョーカー』が見せる、エンタメとリアルの危ういバランス
(by とら猫) 『ジョーカー』における最大のタブー、そしてチャレンジは、本来薄暗い部屋でひっそり嗜まれるような主題を、純正のエンタメという形でマスに届けたこと...とら猫 -
映画
【映画レビュー】のっけからワニ汁を全身に浴びる『クロール-凶暴領域-』
(by とら猫) アレクサンドル・アジャは真の漢(おとこ)だ。それは論を俟たないが、ここ最近のアジャのフィルモグラフィーに物足りなさを感じていたホラー映画ファン...とら猫 -
音楽
【音楽エッセイ】だからシオンには野音がよく似合う
(by とら猫) 野音は都会の一部でありながらその埒外にあるような、ふしぎな雰囲気をもつライヴ会場だ。冷たい高層ビル群に抱かれながらも温かみがあって、いつの時代...とら猫 -
テレビドラマ
【ドラマレビュー】人間の業と否応なしに向き合わされる『チェルノブイリ』
(by とら猫) チェルノブイリ原発事故。人類史上最悪と呼ばれる人災。 そして福島の事故を経験している私たちは、当然のことながら、あの時の悪夢とこのドラマとを重ね...とら猫 -
映画
【映画レビュー】『フリーソロ』で思い知らされる、努力と挑戦の残酷さ
(by とら猫) 努力ってけっこうむごい。成功を保証しないから。 フリーソロ。命綱のギアを一切使わず、己の手足だけで断崖絶壁をよじ登っていく、究極のクライミング。...とら猫 -
食べもの
【エッセイ】メロンパンの呪い
(by とら猫) 学生の頃、ボウリング場でバイトをしていた。 そこは陸橋の脇にある二十四時間営業のくたびれたボウリング場で、私は主に深夜から朝までの徹夜番としてシ...とら猫 -
社会
【エッセイ】渋谷は生きている
(by とら猫) “ジャンル複合ライティング業者”こと葛西祝氏に誘われ、おれはtrialogというイベントを見るため渋谷の街へ降り立った。 ちなみにtrialogというのは『WIRE...とら猫 -
猫
【猫エッセイ】猫がいるわけ
(by とら猫) わが家には猫がいる。もちろん最初からいたわけではない。すべてはとある中華料理店から始まった。 小雨が降るあの夜、私はツレと共に、収納スペースが一...とら猫 -
映画
【映画エッセイ】封切り初日にチャッキーを観にいった話
(by とら猫) 7月19日がやってきた。何か。映画『チャイルド・プレイ』の公開日である。私はカレンダーに「チャ」と書き込んで、この日を楽しみに待っていた。 夜も更...とら猫 -
暮らし
【エッセイ】床屋という異界
(by とら猫) 床屋が苦手だ。 あれは基本的に拉致と同じで逃げ場がない。考えてもみてほしい。鋭利な刃物を手にした他人の前で、己の急所を無防備にさらけ出す。そうい...とら猫 -
サブカル
【連載/洞窟が呼んでいる】第4洞: 巨大仏頭が誘うクリエイティブの極北「ハニベ岩窟院」
(by とら猫) 「ハニベ岩窟院」を訪れた者はまず、巨大な仏頭に出迎えられる。ほんとでかい。全長十五メートルある。五階建てのビル並みだ。しかもこれで未完成らしい...とら猫 -
翻訳
【エッセイ】意中の目薬
(by とら猫) 職業柄、目薬をよく使う。 実際目薬は仕事の生産性を大きく左右する。目薬が切れてしまうと、どうも調子が出ないし、目薬のことばかり気になって何も手に...とら猫 -
社会
【エッセイ】続・コンビニのさゆりちゃん
(by とら猫) 以前のエッセイで、とあるコンビニで働く老婆について書いた。さゆりちゃんだ。あれからさらに数か月がたち、さゆりちゃんはどうなったのだろうか。 結論...とら猫 -
ゲーム
【ノベルゲームレビュー】『真昼の暗黒』が暴きだす、様々な狂気への旅路
(by とら猫) 狂っていくというプロセス。 なぜだか自分は幼い頃からそうしたことに関心があって、狂った人々が暴れまわる映画や漫画を好んで見ていた。 猟奇的な事件...とら猫 -
サブカル
【連載/洞窟が呼んでいる】第3洞: 「恐竜ランド極楽洞」が体現する洞窟のフリーダム性
(by とら猫) 「恐竜ランド極楽洞」は、和歌山県紀伊半島の山中深くに広がっている。 と、そしらぬ顔で筆を起こしてみたが、ひょっとすると向学心の強い君なんかは今、...とら猫 -
本
【小説レビュー】北アイルランドが舞台のテンポの良いクライムノベル『アイル・ビー・ゴーン』
(by とら猫) カーテンを閉め切ってハシシを吸いながら、“気分を盛り上げるために”爆音でアタリのゲーム『ギャラクシアン』に興じている、降格を食らった元刑事。おか...とら猫 -
社会
【エッセイ】コンビニのさゆりちゃん
(by とら猫) さゆりちゃんをご存知だろうか。知らないだろう。無理もない。なぜならさゆりちゃんはとあるコンビニで働くスタッフだからだ。 さゆりちゃんが他のスタッ...とら猫 -
スポーツ
【野球エッセイ】イチローとの3日の差
(by とら猫) 実はイチローと同い年だ。誕生日も3日しか違わない。 だからといって何か特別な絆が生まれることはまったくない。当然だ。何しろ向こうは世界のイチロー...とら猫
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