名画再訪

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【名画再訪】『her~世界でひとつの彼女~』から見る近未来的で原始的な愛の形

(by みくりや佐代子) 「愛してる」だの「そばにいて」だの、恋愛には言葉がツールとして用いられることが多い。指輪というただの金属が「結婚しよう」という台詞によってプロポーズとみなされ、音楽でも甘い歌詞をもってしてラブソングだと認知される。言葉は道具であり、介在物だ。 あくまで言葉を操る「人間」に恋 […]

【名画再訪】完全燃焼!〜映画『プロメア』を、遅ればせながら観て燃え尽きた人間の感想レビュー〜

(by 安藤エヌ) 2019年5月に上映された『プロメア』を、2020年の4月に見た。これは罪深いことである。映画館に観に行くのがこれほどまでに似合う映画を、ほぼ1年後にテレビで観てしまった私の罪は重い。映画好きにとっての失態である。 私は天邪鬼で、その時に流行っているものはほとぼりが冷めるまで少し […]

【名画再訪】『コードネームU.N.C.L.E』〜続編祈願!こんなに面白いスパイ映画ある?〜

(by 安藤エヌ) 『コードネームU.N.C.L.E』という映画がある。未見の方はえ?コードネーム?スパイ映画?アンクルっておじさん?と訝る人もいるかもしれない。何を隠そうこの映画、タイトルが面白いのはもちろん、中身も超絶ド級に面白いのだ。 監督はガイ・リッチー、主演はヘンリー・カヴィルとアーミー・ […]

【名画再訪】映画『グーニーズ』を今こそ楽しもうぜ!(海賊の隠し財宝にワクワクしない人類はいないため)

(by 蛙田アメコ) 大好きな映画があって、『グーニーズ』という。 父親の借金と地上げ屋の思惑によって生まれ育った家を手放さなくてはいけない兄弟が、はみ出し者仲間でつくった悪ガキグループ「グーニーズ」の仲間とともに海賊・片目のウィリーが残した財宝を探しに犯罪者一家の家に忍び込むというストーリーだ。ど […]

【名画再訪】『百円の恋』〜心と体が連動しなきゃ生きてる意味がない!〜

(by みくりや佐代子) 自分に最も無縁な動詞は何だろうかと考えた時に、真っ先に浮かんだのは「闘う」だった。 生まれてこの方、武闘には縁がない。元ヤンキャラのバラドルが話す「嫌いな奴をタイマンでボコりました」などというエピソードトークを前にしても、一ミリも笑うことなく驚いて目を丸くしてしまう。大好き […]

【名画再訪】『LEON』~大人を心に飼う少女マチルダと、その愛人について〜

(by 安藤エヌ) 困った。映画『LEON』についてレビューを書いてみようとしたものの、あまりに名作すぎて、中途半端な言葉でこの映画を説明したくない。何度観返しても、レオンとマチルダの愛をどんな言葉で説明したらいいのか分からずに頭を抱えてしまう。そもそも、2人の愛は説明が不要なのだ。あるいは、説明す […]

【名画再訪】『レディ・バード』〜模範的になれない私たちの映画〜

(by こばやしななこ) 自転車を盗んだことがある。女子高生だった。 友だちと隣の県の商業施設へ行こうと電車に乗ったが、二人の手持ちでは往復の電車賃が足りなかった。「ひと駅手前でおりて歩こう」と私が言った。 目的地より手前の見知らぬ駅で電車をおりると、見わたす限り畑だった。商業施設がありそうな気配は […]

【名画再訪】『愛の渦』~本当の自分に必要なのは、名前の要らない居場所〜

(by みくりや佐代子) 六本木のマンションの一室で行われるパーティー。そこには、ただただセックスがしたい大人たちが集う。「愛の渦」という映画の冒頭だ。常識の仮面を剥いで性に溺れる人達の人間模様を描いたその映画は、エロティックで過激だと2014年の話題をさらった。 主人公の陰気なニートを演じる池松壮 […]

【名画再訪】『アメリ』~わたしがわたしのままでいることを許してくれた映画~

(by 冬日さつき) 蛙田アメコさんが記事の中で書いていた、「『アメリ』に罪はないけれど」という一文で、わたしは中学時代のことを思い出していた。 わたしは田舎の公立中学に通っていた。学級崩壊をするようなレベルではないけれど、公立ということもあって、いろんな生徒がクラスにいた。いじめは常に横行していて […]

【名画再訪】『アイアンマン3』コンビのオシャレ映画『キスキス,バンバン -L.A.的殺人事件』を48回観た話

(by 蛙田アメコ) ◇『アメリ』に罪はないけれど。 世の中には「オシャレ映画」というカテゴリーの映画がある。例えば『アメリ』とか。『アメリ』のコンテンツ力ったらすごくて、一時期は「サブカル女子が観る映画といえば『アメリ』」、そして「意識高い系女子が観る映画といえば『アメリ』」、かくいう自分も「映画 […]

【名画再訪】ファン必見、ジョニー・デップの真骨頂は『リバティーン』だと主張したい件

(by 蛙田アメコ) 誰が自分の代わりに死んでくれた――そんな映画の話をしようと思う。    * * * 人生を変えた一作、と言われて思い浮かぶ作品はいくつかある。 とりわけ、映画。映画はいい。映画はいつだって、私の人生を変えてくれた。そのうちの一作は間違いなく『パイレーツ・オブ・カリビアン』で、当 […]

【名画再訪】『タイタニック』に見る、“死”を前にした乗客の人間ドラマ~私たちはその一人になる~

(by 安藤エヌ) 人生のうちでベスト5に入る映画は?と訊かれたら、私は『タイタニック』をその中に挙げる。いつまでも永遠に私の心の中に残り続ける、切なくも痛ましい、忘れ得ぬ記憶として心臓に刻みつけられる名作だ。 人生で大切な映画というのは、初見から二度目、三度目と時間を空けて観るのが望ましい。その折 […]

【名画再訪】~考えるのをやめないこと~『ちいさな哲学者たち』

(by 冬日さつき) 「何があなたを生かして、何があなたを滅ぼすか」という問いに、「疑問を持つこと」と答えたことがある。小さなころから常にわたしの頭の中には疑問があふれていて、いつでも考えることをやめようとしなかった。いつか大人になったら、すべてのことを知れるようになるのだと信じていた。 どちらかと […]

【名画再訪】『プリシラ』~11歳の私を支えたドラァグクイーン~

(by こばやしななこ) 人に映画が好きだと話すと、よく「一番好きな映画は?」と尋ねられる。 私はその時、ほとんど本当のことを言わない。だって個人的な思いが強すぎる映画を答えたって、盛り上がらないじゃん。だから一番好きな映画のことは、一部の親しい人たちにしか話してきてない。 本当に一番好きなのは19 […]