2019年11月

【旅行エッセイ】蛙田アメコの土佐日記(後編)~旅の効能~

(by 蛙田アメコ)(前編からの続き) (2)「帰京」旅というのははじまった瞬間から、終わりに向けて動き出す。なんのプランも旅程もない、真っ白なノートを埋めるような旅程は終わってみればあっという間だったけれど、iPhoneに残ったたくさんの写真が楽しかった思い出を呼び起こしてくれる。 ◇空港の観光案 […]

【旅行エッセイ】蛙田アメコの土佐日記(前編)~そうだ、高知に行こう~

(by 蛙田アメコ) (1) 門出 高知旅行に行ってきた。 旧国名で高知は土佐である。文章書きが土佐に行ったので、自動的にこの手記のタイトルは土佐日記となる。そして、土佐日記の一番初めは、「門出」というサブタイトルになる。これらは、我が国の文学がはじまった当初から決まっていることなので仕方がない。な […]

【仏語も学べる手塚漫画レビュー】『Debout l’humanité!/人間ども集まれ!』(和訳付き)~社会における性のあり方に疑問を投げかける一作~

(by Julien Bernard) « Pourquoi l’homme passe-t-il sans cesse de la paix à la guerre ? La paix est-elle faite pour la guerre ? La guerre est-elle […]

【アニメレビュー】『少女終末旅行』の描く、終わるまでは終わらない旅

(by 満島エリオ) “終わるまでは終わらないよ”アニメ『少女終末旅行』のエンディングテーマは、こんなセリフから始まる。黒髪黒目、冷静で横暴で、実は怖がりなチト。金髪碧眼、食いしん坊で動物的、時々やらかすユーリ。二人の少女がケッテンクラート(前輪がタイヤで後ろがキャタピラに荷台が乗っかってる乗り物) […]

【映画エッセイ】顔が最高に良い推し洋画俳優、ティモシー・シャラメの話していいですか?

(by 安藤エヌ) 顔が良すぎて何も言えねえ。 ――といいたいところなのだが、このまま筆を放り投げてしまうとせっかくの機会に彼の魅力を自ら伝えることが出来なくなってしまうので、崖っぷちで岩をも掴むくらいの握力で筆を握り、語気強めに書いていこうと思う。 『君の名前で僕を呼んで』で主演を務めて以来、爆速 […]

【映画エッセイ】おっさんだって楽しく『天気の子』を観たいんだ

(by とら猫) 人はいつからおっさんになるのだろう。 『天気の子』の中で「もう大人になれよ」という台詞を聞いたとき、そんなことを思った。 大人になるタイミングは分かりやすい。遅くとも成人に達したときだ。もちろんそれは便宜上の分類でしかなく、その日からいきなり成熟した精神性を発揮できるわけではないが […]

【猫エッセイ】犬でなく、鳥でも蛇でも虫でもなく、猫だった

(by こばやしななこ) 「猫はかわいくて虫は苦手なのは差別?」と悩んだ。生き物を選別し、かわいがったり嫌ったりするのはいかがなものか。でもどうしたって猫は特別。他と平等には語れない。自分だけじゃないのだと安心するために、猫贔屓な作家たちが書いた猫に関する本をたくさん読んだ。 本を読み漁るにつけ、思 […]

【エッセイ】日々のデッサン

(by 冬日さつき) わたしがいつまでもいろんなことを覚えているのは、いつも反芻を繰り返しているからだと思う。だから、記憶力が良いだとか、そういうのとはまたちがう。ほかの人の頭がどうなっているかわからないけれど、自分の頭の中はいつもさわがしい。思い出したり考えたり、絶えずイメージを含んだ言葉が行き交 […]

【映画レビュー】『ジョーカー』が見せる、エンタメとリアルの危ういバランス

(by とら猫) 『ジョーカー』における最大のタブー、そしてチャレンジは、本来薄暗い部屋でひっそり嗜まれるような主題を、純正のエンタメという形でマスに届けたことではないか。 そう考えると、賛否が巻き起こっているのも頷ける。『ジョーカー』は仲間に遊ぼうぜと誘われて行ったら、陰惨な弱い者いじめを延々見せ […]

【ゲームエッセイ】~私の『ドラゴンクエスト5』における物語とは~

(by 須藤裕美) 言わずと知れた名作である『ドラゴンクエスト5』(以下、DQ5)をスーパーファミコンで初めてプレイしたのは、小学校5~6年生のときだったと思う。モンスターを仲間にできるということで、子供時代を飛ばすように乗り越え、青年期に入ったことをいまでもよく覚えている。初めて仲間にしたのはスラ […]

【エッセイ】ヒカキンという光

(by 矢御あやせ) 再生ボタンを押すと、キャッチーなオープニングアニメーションが流れ、少し明るい髪色の眼鏡の青年が「ブンブンハローYouTube」と独特の挨拶をする。 彼の名はヒカキン。今、日本で最も有名なYouTuberだ。 私たちは、彼と「なんとなく」出合い、彼を見ていると「なんとなく」幸せに […]