2019年12月

【映画エッセイ】私は松浦美奈さんに会うために『死霊の盆踊り』を観にいった

(by とら猫) 映画好きってやつは一年の最後にどの作品を観ようか、にやにやしながら思いを巡らせるものだ。いわゆるところの“映画納め”。私なんかもそうで、毎年師走の封切りラインナップを眺めながら理想的な映画イヤーの幕引きを考える。楽しい。 で、私の令和元年を締めくくった映画は何か。『死霊の盆踊り』で […]

【名画再訪】『タイタニック』に見る、“死”を前にした乗客の人間ドラマ~私たちはその一人になる~

(by 安藤エヌ) 人生のうちでベスト5に入る映画は?と訊かれたら、私は『タイタニック』をその中に挙げる。いつまでも永遠に私の心の中に残り続ける、切なくも痛ましい、忘れ得ぬ記憶として心臓に刻みつけられる名作だ。 人生で大切な映画というのは、初見から二度目、三度目と時間を空けて観るのが望ましい。その折 […]

【エッセイ】生きづらい私が冬が好きな、たったひとつの理由。

(by 蛙田アメコ) 冬が好きだ。 無邪気にそう言えるのは、雪と無縁の地域で生まれ育った人間であるという証左だそうだ。重く閉ざされた雪に、春になれば消え去る雪「ごとき」に生活を脅かされる日々を想像すると、なるほどそうだと納得する。雪国の冬は好きとか嫌いとかじゃなくて、季節という名の定例災害の一種なの […]

【映画エッセイ】ディズニーの奴隷になって楽しむ『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』

(by とら猫) 『スター・ウォーズ』が完結した。ジョージ・ルーカスが四十二年前に生み出した壮大なスペースオペラが今、令和元年のこの年についに(ひとまず)幕を閉じたのである。 旧三部作の興奮をリアルタイムで体験していないせいか、わたしなんかは筋金入りの『スター・ウォーズ』マニアというわけではない。そ […]

【推しの一作】『ハリー・ポッター』と裕美の部屋

(by 須藤裕美) ハリー・ポッターシリーズ(以下:ハリポタ)を読むためには、二週間は外界から完全にシャットアウトして家に引きこもる必要がある。なぜならあのすばらしい世界に浸るためには、それぐらいの準備と覚悟がいるからだ。本書を読んでいる間、わずらわしい仕事や交友関係などに邪魔されたくないわけだ。ス […]

【名画再訪】~考えるのをやめないこと~『ちいさな哲学者たち』

(by 冬日さつき) 「何があなたを生かして、何があなたを滅ぼすか」という問いに、「疑問を持つこと」と答えたことがある。小さなころから常にわたしの頭の中には疑問があふれていて、いつでも考えることをやめようとしなかった。いつか大人になったら、すべてのことを知れるようになるのだと信じていた。 どちらかと […]

【マンガレビュー】“好きなことで一番になりたい”という地獄『ブルーピリオド』

(by 満島エリオ) “こんなに好きなのに、こんなに頑張ってるのに、どうして報われないんだ” 本気で何かを目指したことがある人で、こう思ったことがない人はいないんじゃないだろうか。好きなことで一番になる。なんて素敵な言葉だろう。でもそれは、終わりなき地獄の旅でもある。『ブルーピリオド』は、美術の世界 […]

【名画再訪】『プリシラ』~11歳の私を支えたドラァグクイーン~

(by こばやしななこ) 人に映画が好きだと話すと、よく「一番好きな映画は?」と尋ねられる。 私はその時、ほとんど本当のことを言わない。だって個人的な思いが強すぎる映画を答えたって、盛り上がらないじゃん。だから一番好きな映画のことは、一部の親しい人たちにしか話してきてない。 本当に一番好きなのは19 […]

【映画レビュー】『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』はフランスから届いた胸アツの逆輸入品だ

(by シェループ) 「まいりました……!」 以上、全編観終えて間もなく出た一言。なんてこった。ほんまもんのシティーハンターだった。それも、フランス流ブラックジョークなるスパイスを足した快作だ。 海外で実写版が作られているらしい、との話は小耳に挟む程度に聞いていた。けど、全貌を知ったのは『新宿プライ […]

【連載/LIFE-】第5回: POPEYEの村上春樹

(by 葛西祝) 雑誌でよくPOPEYEを読む。去年からおや、と感じたのは、村上春樹のエッセイが始まったことだ。はじめはすこし驚いたが、毎回読むうちに昔から書かれていたみたいに思えていった。毎回持っているTシャツについて書いていて、そのスムーズなテキストが、POPEYEのコンセプトへきれいに収まって […]

【映画レビュー】限界オタクにこそ観てほしい『アナと雪の女王2』

(by 安藤エヌ) こんにちは、鬼滅の刃読んでますか?安藤エヌです。 私は映画について硬めの文体でレビューを書く時もありますが、本体はかなり限界を迎えたオタクです。しんどいマンガやアニメが大好き。限界を迎えた……というのは端的にいうと ・作品が好きすぎてしんどい・キャラが愛おしすぎてしんどい・つらい […]