暮らし

【碧い海に浮かぶ月⑤】愛おしい旅路の欠片と、共通言語を持たない家族

(by 碧月はる) 家族が増えた。小指の先ほどの、小さな小さな家族。全部で4匹、いや、4人。“匹”という単位は、昔から字面がすきじゃない。 先日、離れて暮らす息子たちが遊びにきたとき、川べりでメダカを捕まえた。「逃がそう」と何度か提案したが、まだ幼い次男坊はがんとして首を縦に振らなかった。 「おうち […]

【おなかの中のくらげ④】朝は二度来る

(by みくりや佐代子) 「くらげ」と呼んでいたおなかの中の赤ちゃんが、第三子として誕生して約2か月。黄疸の検査で通院は続いていたものの空腹や眠気を訴える泣き声は力強さがあって、生命力のあらわれのようだった。 「新たな一員」を迎え入れたことは長男と長女の生活にも変化をもたらした。当然だが「はい!今日 […]

【連載/スローな落語家と暮らしてる】第8話: 我が家はただいま別居中

(by 蛙田アメコ) ◼️落語家と小説家、別居する◼️「スローな落語家と暮らしてる」、というタイトルで連作をしているこのエッセイ。しかしなんといま、我が家は別居生活中でございます。たいへんだっ! 簡単に言うと、生活リズムや考え方が食い違ってしんどくなってしまったので物理的に距離を置いている……という […]

【エッセイ】真夜中のひとり遊び

(by 冬日さつき) わたしの夜は長い。 海に向けられた定点カメラは大きくうねる波を静かにとらえている。白い飛沫は黄色いライトと混ざり合い、なめらかに消えていく。伊豆諸島、八丈島からの中継。ベッドに寝転がり、テレビを見つめる。映像に表示されている時間は現在を示してはいない。わたしはときどきこうして、 […]

【連載/スローな落語家と暮らしてる】第4話: スティックシュガー、めっちゃ増える問題

(by 蛙田アメコ) ■旅の仕事■……旅。実に爽やかで心踊る響き。余談だけれど、旅行とかトラベルとかよりも『旅』という言葉のほうが、神秘的でノスタルジックな気がする。落語家という職業に従事している配偶者の大事な業務のひとつに、【旅の仕事】がある。業界用語とおぼしき落語家の【旅の仕事】ってなんだろう。 […]