【連載/世界テーマパーク巡り】第3回: 麻豆代天府(台湾)~生きながら天国と地獄をひと周り~
(by 冬日さつき) 日本を離れ、わたしはみずから地獄へと向かっていた。台南にある麻豆代天府という寺院には、天国と地獄をモチーフにした施設があるのだという。台南駅から最寄りの隆田駅までは30分ほど。そこからさらに車で15分ほどかかるため、タクシーに乗り込む。帰りに困らないよう、時間を指定して戻ってき […]
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(by 冬日さつき) 日本を離れ、わたしはみずから地獄へと向かっていた。台南にある麻豆代天府という寺院には、天国と地獄をモチーフにした施設があるのだという。台南駅から最寄りの隆田駅までは30分ほど。そこからさらに車で15分ほどかかるため、タクシーに乗り込む。帰りに困らないよう、時間を指定して戻ってき […]
(by 蛙田アメコ)(前編からの続き) (2)「帰京」旅というのははじまった瞬間から、終わりに向けて動き出す。なんのプランも旅程もない、真っ白なノートを埋めるような旅程は終わってみればあっという間だったけれど、iPhoneに残ったたくさんの写真が楽しかった思い出を呼び起こしてくれる。 ◇空港の観光案 […]
(by 蛙田アメコ) (1) 門出 高知旅行に行ってきた。 旧国名で高知は土佐である。文章書きが土佐に行ったので、自動的にこの手記のタイトルは土佐日記となる。そして、土佐日記の一番初めは、「門出」というサブタイトルになる。これらは、我が国の文学がはじまった当初から決まっていることなので仕方がない。な […]
(by 冬日さつき) 鳥取・米子の温泉地には、大人の射的屋さんがある。光の漏れる入り口から中へ入ると、想像以上に明るいおばちゃんが出迎えてくれた。台の内側にいる犬が何度も大きく吠えた。姿は見えない。 標的のおもちゃがずらりと並んでいる。ラークラックDXという古いパチンコ台も2台あった。店内にはアダル […]
(by 冬日さつき) 奇幻童話城堡(Enchanted Storybook Castle)と名前がつけられた城は、特定のキャラクターのものではなく、すべてのプリンセスのお城だという。パーク内のいろんなところで「奇妙」という単語を見たけれど、中国語ではすばらしいという意味らしい。 3年前、わたしは夫に […]
(by 冬日さつき) 機械仕掛けの象がゆっくりと歩いている、いつか夢で見た世界の一部分みたい。 フランス・パリにあるシャルル・ド・ゴール空港について、眠るだけの1泊をしたあと、TGV鉄道に乗ってフランス西部にある都市、ナントへ向かった。日本の新幹線みたいな位置づけだろうか。車内はしんとしていて、大き […]
(by とら猫) 「ハニベ岩窟院」を訪れた者はまず、巨大な仏頭に出迎えられる。ほんとでかい。全長十五メートルある。五階建てのビル並みだ。しかもこれで未完成らしい。マジか。 ここで君はひとつの根源的問いにぶち当たるだろう――つか「ハニベ」って何よ。それでいい。君がセミナーなんかの「質問タイム」で訊きた […]
(by とら猫) 飛騨大鍾乳洞はその名のとおり、飛騨の山中深くに広がる鍾乳洞だ。 最寄りのバス停を降り立つと君はまず、黄色いジャケットを着た、鍾乳洞のスタッフとおぼしきおじさんに出迎えられる。鍾乳洞までシャトルバスが運行しているのである。親切だ。おそらく客は君しかおらず、かつそこは一面の山野で、民家 […]
(by とら猫) 世の中はきつい。つらい。生きていくのは大変だ。 自分なりにけっこう経験は積んできたし、ああいった場合はこうする、こういった場合はああするといったケース・バイ・ケースの方策みたいなものは漠然と蓄積されているから、自分が損をしないように世間を渡っていく技術は若い頃より身についているよう […]