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【番組レビュー】『猫イジメに断固NO!: 虐待動画の犯人を追え』
(by 隷蔵庫)(注:本記事では一部、番組の結末に触れています。) 1 これは、カナダで起きた実在の事件を取り扱った、Netflix限定ドキュメンタリーである。 最初に一... -
【映画レビュー】『花束みたいな恋をした』~あまりに静かな恋と暮らしに「花束」の新たな意味を知る
(注:本記事では一部、映画の結末に触れています。)映画『花束みたいな恋をした』。2015年の東京を舞台にした、大学生カップルの恋愛の軌跡。人気俳優の菅田将暉と有... -
【名画再訪】『ジョゼと虎と魚たち』~人は脆く、それでいて案外と強い
(by 碧月はる) 先日、離婚をした。昼過ぎに手続きを終え、別居先のアパートに帰り着いてからの数時間、抜け殻のように布団に横たわっていた。様々な感情が自身の内側... -
【名画再訪】嘘つきでいい。だって、わたしは「BIG FISH 」を信じているから。
(by すなくじら) 「ビッグ・フィッシュ、そいつは決して釣れないアバラマの怪魚。父さんはお前が生まれた日、とうとうそいつを捕まえた--」 サンタクロースを... -
【映画レビュー】『ザ・プロム』〜今を生きる人すべてを祝福する~
(by 安藤エヌ) 年が明け、世界中で未曾有の危機を招いたコロナウイルスはまだなお猛威をふるい、年始から緊急事態宣言が発令されるに至った今日。映画における発信の... -
【映画エッセイ】『えんとつ町のプペル』を観に行ったら息子の身長がちょっと伸びた。
「鬼滅とプぺルいつ行く?」 話題の映画「えんとつ町のプぺル」は、ひとりで身軽に観に行こうと思っていた。 ただ対象年齢が幅広いと知ったので、それならばと小学3年生... -
【映画レビュー】『ソウルフル・ワールド』〜私たちただ生きているだけで十分じゃない?〜
(by こばやしななこ) わわわ。ピクサーの新作映画『ソウルフル・ワールド』が良すぎて、感極まっている。 『ソウルフル・ワールド』は新型コロナウィルスの影響を受け... -
【この一曲】星野源の音楽が星野源のものでありますように〜星野源“うちで踊ろう”
2020年大晦日。初の無観客開催となった「第71回NHK紅白歌合戦」で、何組かのアーティストのパフォーマンスが高い注目を集めた。星野源の“うちで踊ろう(大晦日)”もその... -
【ホラーの嗜み】怖がりラノベ作家、ホラー映画に挑む『ローズマリーの赤ちゃん』
(by 蛙田アメコ) 私のなかの『悪夢』が具現化したのかと思ってびっくりした。引っ越し、結婚、妊娠、出産……おめでたくもクソほどストレスの溜まるイベントだ。私は悲... -
【ノベルゲームの夕べ】ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女(SFC)
(by シェループ) 文字を読み進めるゲームの何が面白いんだ? 『ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女』を遊ぶ前までの私は、アドベンチャーゲームに対して懐... -
【ノベルゲームの夕べ】『かまいたちの夜』は、あの時、確かに“ゲーム”だった
(by カワチ) “BadCats Weekly”読者のみなさん、こんにちは! ゲームライターのカワチです。編集長のとら猫さんに「うちで書かんか。うちはええでー。うちは実力主義... -
【名画再訪】『グッド・フェローズ』あなたの予想は開始120秒で裏返される!〜なあ、俺たちズッ友だよな?〜
(by 隷蔵庫) 1. 表紙がおっさんなので観る気が起きない映画 「グッド・フェローズ」という超有名ギャング映画がある。渋い顔のおっさんが3人、パッケージに浮かんでい... -
【名画再訪】『パターソン』つつがない日々の生活こそが、豊かさの収斂であるということ
(by 翳目) それは不思議な感覚だった。まるで夢心地みたいな浮遊感があるのに、いつか何処かで体験していたかのようなリアルな描写が、映像を通して私の記憶の中をま... -
【映画レビュー】『羅小黒戦記』を観て~人間を憎みきれなかった妖精、風息に感じたやるせなさを考える〜
(by 安藤エヌ) やるせなさ、という感情について考えることが好きだ。心が猛烈に締め付けられ、いてもたってもいられなくなる。なぜか。大抵はその「やるせなさ」は、... -
【名画再訪】『ロスト・イン・トランスレーション』〜言葉にすると、抜け落ちてしまうもの〜
(by こばやしななこ) 「最も個人的なことが、最もクリエイティブなこと」 『パラサイト』でアカデミー監督賞を受賞したポン・ジュノ監督は、スピーチでマーティン・ス... -
【名画再訪】『八日目の蝉』〜「男性の不在」に際立つ二種類の母性~
隣で眠る子供の寝顔を見つめながら、どうしてこんなに可愛いのかと疑問に思うことがある。それは慈しみにあふれた湧き上がる愛情とはまた種類が違い、参考書を開いて受... -
【ホラーの嗜み】最恐映画『ヘレディタリー/継承』に怖がりラノベ作家が挑んだ話
(by 蛙田アメコ) ホラー映画がダメだ。なぜなら怖いから。「物書きたるもの、なんでもインプットしなくちゃね!」という志を一応持ってはいるものの、もうマジで無理... -
【推しの一作】『太陽がいっぱい』〜みんなから見下され、道化師のふりをしなければ、相手にされない人間』の逆襲〜
(by 隷蔵庫) 1. はじめに 「誰かになりたいと願うことは、自分自身を浪費することだ」というカート・コバーンの言葉がある。これ以上ニルヴァーナには詳しくないが、... -
【映画レビュー】劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』~人々の小さな営みは、すべてが歴史になる~
(by 蛙田アメコ) 劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。アニメシリーズから始まった、手紙の代筆をする女性――自動書記人形《ドール》として生きる元少女兵ヴ... -
【名画再訪】『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』~上質なファンタジーに見る「人間」と「愛」
(by 安藤エヌ) 昨今、自身の発言によりSNS上で物議を醸している作家のJ・K・ローリングだが、私は彼女の生み出した魔法界とそこに生きる人々を愛している。『ハリー・... -
【名画再訪】『エターナル・サンシャイン』を観ておセンチに泣く夜
(by こばやしななこ) センチメンタルになって泣きたい夜がある。私がもっと美人なら、こうゆう感情にはならないのだろうか。とにかくそんな夜には『エターナル・サン... -
【インタビュー】「使命感が無くなったらその時点で終了じゃないかとは思います」――『ベオグラードメトロの子供たち』クリエイター・隷蔵庫
(インタビュー文・構成:葛西祝、聞き手:とら猫) 今年2020年はビデオゲームでさまざまな話題作がリリースされる年だ。しかし、どこか気配の違うビジュアルノベル『ベ...