日常– category –
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日常
【碧い海に浮かぶ月①】私の生の隣には、いつだって海と言葉があった
(by 碧月はる) はじめてこの海を訪れた朝、私は厚手のロングコートとふかふかのストールを身に着け、それでも凌ぎきれぬ寒さにカチカチと歯を鳴らしていた。新天地で... -
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【おなかの中のくらげ①】「正解は、命です」
「くらげみたい!」と笑ったのは私じゃなくて君の姉だから、どうか私を恨むのはやめてほしい。 エコー写真を覗きこんですぐ、6歳の娘は驚いて顔をあげた。「くらげ」と... -
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【エッセイ】とある芝居の話〜嫌いな女性を嫁にしてみる〜
(by ハシマトシヒロ) 「あなたたち、全然夫婦に見えない!」作・演出の美奈さん(仮名・年下)が、怒って芝居を止めた。 二十数年前の僕は、あるお芝居の公演に参加し... -
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【エッセイ】腕を組み頬を寄せ合うのが「女の友情」とは限らない
「ちゃんとお祝いをしたいから会おう」と送ったすぐ後に「忙しくて時間がとれないから繁忙期が終わったら連絡する」と返ってきたラインを見て、これは一体どちらだ、と... -
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【エッセイ】なかよし学級の子と遊びなさいと言われた話
(by 隷蔵庫) 私は多摩ニュータウンという場所に小学校卒業まで住んでいた。その時に出会った、印象に残っている女の子がいる。一つ下のいつこちゃん(仮名)という特... -
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【エッセイ】会いたい人に会うように、会いたい記憶に触れるように、私は海へいく
(by 碧月はる) 海の傍でなければならない。そう、固く決めていた。大切な思い出のほとんどは、海と共にある。故郷の思い出は少ないが、海の色だけは鮮明に覚えている... -
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【エッセイ】もしこの世界に、たった一人に刺さる文章が存在するとしたら。
(by すなくじら)先月から転職をして、本格的に文章を書く仕事に就いている。まあ、わたしの近況は一旦置いておくとして、今日は日常の中で、ちょっとまだ心の中でまだ... -
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【エッセイ】シュレーディンガーの彼
(by こばやしななこ)トイレのドアを開けるとき「中に誰か入っているかも」という思いが頭をよぎる。「同居人が入っているかも」という意味ではない。「知らない誰かが...
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