シリーズ&連載– category –
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LIFE-(ライフマイナス)
【連載/LIFE-】第9回:“文化的荒涼”のなかで鳴る東京五輪開会式の『ドラゴンクエスト』序曲
(by 葛西祝) その音楽は “文化的荒涼”のただ中にて、Twitterのタイムラインで称賛された。 オリエンタリズムのクリシェに塗れた演目が終わり、選手入場のイベントが始... -
名画再訪
【名画再訪】「愛がなんだ」と吐き捨てるように言ったあの子へ
愛がなんだ。愛がどうした。そう言えるだけの威勢があるならばいい。他人がどう言おうと自分の差し出すこれこそが愛なのだと、言い切れるほどの意地があるならばいい。... -
ゲーム
【ゲームレビュー】「声の力」を宿した、Nintendo Switch版『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者・うしろに立つ少女』
(by シェループ) 使い方次第で場の空気を変え、受け手の感情を揺れ動かす。『ファミコン探偵倶楽部』というテキストアドベンチャーゲームは、そんな音の持つ力を思い... -
映画
【名画再訪】『アヒルと鴨のコインロッカー』~答えは風に吹かれている〜
(by 碧月はる)世界的に著名なミュージシャンである、ボブ・ディラン。彼は「音楽の神さま」と言われている。彼の存在を知ったのは、20代後半の頃。とある映画のなかで... -
サブカル
【物語るモノ①】ツイキャス・禍話〜ホラー嫌いのラノベ作家、怖い話を聴く〜
(by 蛙田アメコ) 物語るモノは、いたるところに溢れている。テキスト、音声、あるいは言葉もなく語るもの。ライトノベル作家がハマっている物語コンテンツについて綴... -
ゲーム
【ノベルゲーム講座】第1回:文章重視なノベルゲームの文章の書き方
(by 隷蔵庫) 私がノベルゲームを作り始めてから、かれこれ3年が過ぎた。 今まで計4作を完成させてきたが、その過程で自分なりに文章の書き方をノベルゲーム用に改良し... -
ゲーム
【乙女ゲームレビュー】『黒蝶のサイケデリカ』〜冥界の扉の前でわたしたちが望む幻とは〜
(by すなくじら)──もう一度、会いたい。──もう一度会えるなら。“旅人が尋ねます。どうして君は泣いていたのか、と”“蝶は答えました。大切な片割れがいなくなって悲し... -
映画
【名画再訪】『南瓜とマヨネーズ』~迷子だった私の耳に届いた優しさの道しるべ~
(by 遠山エイコ) 曖昧な物語が好きだ。悪を懲らしめて正義が勝つとか、恋をして駆け引きをした先の結婚とか、物語に明確な結末はつきものだけれど、エンドロールまで... -
名画再訪
【名画再訪】映画と脚本はバディのような関係だ~映画『グリーンブック』を観て
(by 安藤エヌ) 久しぶりに面白い映画を観た。面白い、の定義は人それぞれ違うと思うが、私の場合、面白いと感じる映画には共通点がある。映画のシナリオを担う筋がし... -
映画
【名画再訪】『しあわせのパン』~私にとってのカンパニオ〜
(by 碧月はる) パンの焼ける匂いは、人をしあわせへと導く。小麦の香ばしさとバターの芳醇な香り。思わず深呼吸をする頃には、すっかり心を手招きされてしまっていて... -
推しの一作
【推しの一作】愛しきものの不在とともに生きる~坂元裕二作品における「叶わなかった恋」への慈しみについて~
(by 遠山エイコ) 映画『花束みたいな恋をした』の大ヒットも記憶に新しい脚本家・坂元裕二。4月には東京、5月には札幌で朗読劇の公演があり(大阪公演は緊急事態宣言... -
推しの一作
【推しの一作】この生活はどこまでも続く〜『スーパーカブ』というライトノベル〜
(by 蛙田アメコ)自分は乗らないバイクの話をします。 幸福は子猫の形をしているというけれど、孤独には形がないからこそ、こんなにも人を蝕むのかもしれません。自粛... -
映画
【名画再訪】太ってしまった私と、映画『ヘアスプレー』~トレイシーに教わった「人生の楽しみ方」
(by 安藤エヌ)コロナのおかげで(せいで?)激太りしてしまった。ぽっちゃりとした頬、たるんだお腹。去年の夏に一念発起して有酸素運動と食事制限をしたものの、思う... -
映画
【名画再訪】『ドント・ウォーリー』〜あんたの自己憐憫に一言いわせて〜
(by こばやしななこ) 「そんな疲れた歩き方をしても誰も同情しませんよ。」 高校の部活帰り、商店街の本屋で立ち読みした本の一節にグサっと心をえぐられた。疲れると... -
映画
【名画再訪】『かもめ食堂』~「食べる」というこの世で最も人に優しい行為について~
カレーライスを食べる人には共通項がある。それは誰もが「大きな口を開けること」。 あたたかいカレーライスが目の前に現れると、どんなに可憐な女性でもちまちま食べは... -
LIFE-(ライフマイナス)
【連載/LIFE-】第8回:人生の半分を簡単に取り戻す方法
(by 葛西祝) 今回はとても簡単に人生の半分を取り戻す方法について教えましょう。前置きしますと、金銭や健康といったものを取り戻すものではないです。もしご期待し... -
この一曲
【この一冊】『カラオケ行こ!』は、寿司ネタでいうなら炙りえんがわのようなマンガだ
(by 安藤エヌ)突然だが、私は腐女子(ふじょし)だ。 腐女子とはいわばネット用語の一種で、男同士の恋愛が描かれた作品を好む女性、という意味がある。昨今ではオタク... -
シリーズ&連載
【名画再訪】『スイス・アーミー・マン』~放屁に誘われる、めくるめく哲学の世界〜
(by 安藤エヌ) 人類にとって「人前で放屁をしない」というのは永遠の課題のひとつであるが、一体人類はいつから人前で放屁をしなくなったのか。 なぜ突然このような議... -
シリーズ&連載
【名画再訪】『ジョゼと虎と魚たち』~人は脆く、それでいて案外と強い
(by 碧月はる) 先日、離婚をした。昼過ぎに手続きを終え、別居先のアパートに帰り着いてからの数時間、抜け殻のように布団に横たわっていた。様々な感情が自身の内側... -
シリーズ&連載
【名画再訪】嘘つきでいい。だって、わたしは「BIG FISH 」を信じているから。
(by すなくじら) 「ビッグ・フィッシュ、そいつは決して釣れないアバラマの怪魚。父さんはお前が生まれた日、とうとうそいつを捕まえた--」 サンタクロースを... -
この一曲
【この一曲】星野源の音楽が星野源のものでありますように〜星野源“うちで踊ろう”
2020年大晦日。初の無観客開催となった「第71回NHK紅白歌合戦」で、何組かのアーティストのパフォーマンスが高い注目を集めた。星野源の“うちで踊ろう(大晦日)”もその... -
シリーズ&連載
【ホラーの嗜み】怖がりラノベ作家、ホラー映画に挑む『ローズマリーの赤ちゃん』
(by 蛙田アメコ) 私のなかの『悪夢』が具現化したのかと思ってびっくりした。引っ越し、結婚、妊娠、出産……おめでたくもクソほどストレスの溜まるイベントだ。私は悲... -
シリーズ&連載
【ノベルゲームの夕べ】ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女(SFC)
(by シェループ) 文字を読み進めるゲームの何が面白いんだ? 『ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女』を遊ぶ前までの私は、アドベンチャーゲームに対して懐... -
ゲーム
【ノベルゲームの夕べ】『かまいたちの夜』は、あの時、確かに“ゲーム”だった
(by カワチ) “BadCats Weekly”読者のみなさん、こんにちは! ゲームライターのカワチです。編集長のとら猫さんに「うちで書かんか。うちはええでー。うちは実力主義... -
シリーズ&連載
【名画再訪】『グッド・フェローズ』あなたの予想は開始120秒で裏返される!〜なあ、俺たちズッ友だよな?〜
(by 隷蔵庫) 1. 表紙がおっさんなので観る気が起きない映画 「グッド・フェローズ」という超有名ギャング映画がある。渋い顔のおっさんが3人、パッケージに浮かんでい... -
シリーズ&連載
【名画再訪】『ロスト・イン・トランスレーション』〜言葉にすると、抜け落ちてしまうもの〜
(by こばやしななこ) 「最も個人的なことが、最もクリエイティブなこと」 『パラサイト』でアカデミー監督賞を受賞したポン・ジュノ監督は、スピーチでマーティン・ス... -
シリーズ&連載
【名画再訪】『八日目の蝉』〜「男性の不在」に際立つ二種類の母性~
隣で眠る子供の寝顔を見つめながら、どうしてこんなに可愛いのかと疑問に思うことがある。それは慈しみにあふれた湧き上がる愛情とはまた種類が違い、参考書を開いて受... -
シリーズ&連載
【ホラーの嗜み】最恐映画『ヘレディタリー/継承』に怖がりラノベ作家が挑んだ話
(by 蛙田アメコ) ホラー映画がダメだ。なぜなら怖いから。「物書きたるもの、なんでもインプットしなくちゃね!」という志を一応持ってはいるものの、もうマジで無理... -
シリーズ&連載
【推しの一作】『太陽がいっぱい』〜みんなから見下され、道化師のふりをしなければ、相手にされない人間』の逆襲〜
(by 隷蔵庫) 1. はじめに 「誰かになりたいと願うことは、自分自身を浪費することだ」というカート・コバーンの言葉がある。これ以上ニルヴァーナには詳しくないが、... -
シリーズ&連載
【フリーに生きる】第5回:システム開発者・ゆきうさぎの場合〜選択できることのメリット〜
(by ゆきうさぎ) とあるIT企業の『会社員』を辞めて『フリーランス』となり、かれこれ5年が経過した。会社には10年ほど勤めていたため、3分の1をフリーランスと...