映画

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【連載/字幕翻訳者の“この台詞が好きなんです”】第3回: 青春時代の『式日』

明日何の日か分かる? 明日は私の誕生日なの。 ――映画『式日』より (by 長夏実) 先日、久しぶりに実家に帰ったら地元のレンタルビデオ店が閉店していました。今のご時世、動画配信サービスも普及しているし、レンタルビデオ店なんて流行らないのかもしれません。でも、青春時代のほとんどをその店で過ごした私に […]

【連載/隠れ名画のすゝめ】第2回: オトナになりきれない人への『21ジャンプストリート』

(by あでゆ) 先日、『ペンギン・ハイウェイ』という映画を観に行ってきました。アオヤマ君と呼ばれる秀才小学生と、彼の近所で歯科助手として働くお姉さんを中心としたジュブナイルSF作品です。 アオヤマ君にとって、お姉さんは初めて恋心を抱く異性です。男性であるアオヤマ君にはないものを持った彼女は、彼にと […]

【映画レビュー】『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』~私の中のバトル~

(by 長夏実) 大学生の頃の私は、パティ・スミスやライオットガールムーブメントについて興味津々で、「パンクロック界におけるジェンダーロールの変化」をテーマに研究していた。それからも、“女である”というだけで経験した不快な思いや、フェミニズムムーブメントについての自分の考えをつづったZINEを作り、 […]

【映画レビュー】『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』~闘いは終わっていない~

(by 吉野山早苗) 『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』を観たのは、名前だけは知っていたビリー・ジーン・キングの来し方に興味があったのと、エマ・ストーンとスティーヴ・カレルという、好きな役者が主演だったからだ。 髪を濃いブラウンにし、眉のところで前髪をぱつんと切りそろえ、さらに野暮ったい眼鏡をかけてい […]

【映画レビュー】『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』~旧来の価値が崩れゆく現実に耐えられない嗚咽~

(by 葛西祝) 昨年からの#MeToo、そして性や人種、障害の多様性が語られる現在。この流れで自分が注目しているのは、むしろ既存の社会的な価値で優位な立場である男性だ。がらがらと旧来からの価値が崩壊をはじめるとき、優位な立場だったはずの人間のひとりひとりが何をもって自意識を保っていたのかがはっきり […]

【インタビュー】字幕翻訳者・岩辺いずみ~『ムカデ人間』から『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』まで

(聞き手: とら猫) 『ムカデ人間』という映画がある。 一度聞いたら忘れられない、インパクトのあるタイトルだし、ここ日本でも数年前にヒットしてシリーズ化されたので、未鑑賞でもご存じの方は多いだろう。 実はこの作品、同じ翻訳者の方が3作すべての字幕を手がけている。岩辺いずみさんだ。 そこでこのカルトム […]

【連載/字幕翻訳者の“この台詞が好きなんです”】第2回: サムギョプサルは母の愛?

望み通りではないけれど、とにかく人生は続く。 ――映画『ブーメランファミリー』より (by 長夏実) 去年の春。私は突然、韓流沼に落っこちました。それは突然嵐のように…。「冬のソナタ」が大流行したときも、K-POPが流行りだしたときも、韓流ブームにそこまで乗っかることはありませんでした。友人が好きな […]

【映画ホルマリン漬け】第2回: 寒い系映画の覇道をゆく、美しい重苦しさ『ウインド・リバー』

(by とら猫) 寒い系、という映画がある。ないかもしれないが、少なくとも自分の中にはそういうジャンルが歴然としてある。他の人がどうかは知らない。 実際、季節は映画のテイストに大きく関与する。ざっくり言って夏の映画は外向的で明るく、冬の映画は内向的で暗い。もちろん例外はごまんとあるが、『シャイニング […]

【連載/隠れ名画のすゝめ】第1回: 人を赦すための物語『マザー!』

(by あでゆ) みなさんは、人を傷つけてしまったことがありますか? 約束を破ってしまったり、ちょっかいを出してしまったり、あるいは意見が食い違ってしまったり。様々な形があると思いますが、誰しも一度くらいはなにか経験があるのではないでしょうか。 私はまだ大学に入って間もない頃、塾講師のアルバイトをし […]

【連載/字幕翻訳者の“この台詞が好きなんです”】第1回: パスポートの行方

ウィンの手が早く治らないように祈った。幸せだったから。 ――映画『ブエノスアイレス』より (by 長夏実) 先日、「君の名前で僕を呼んで」 (監督: ルカ・グァダニーノ)を観ました。 物語の舞台は、夏の北イタリア。17 歳のエリオ(ティモシー・シャラメ)は、大学教授の父が招いた大学院生のオリヴァー( […]

【連載/映画ホルマリン漬け】第1回: そしてミルドレッドはロックスターになる『スリー・ビルボード』

(by とら猫) 腹が減ったら食う。 眠くなったら寝る。 ムカついたらぶん殴る。 できればそうやって本能の赴くまま、六十年代のロックスターのように生きていきたいと思うが、実際はそうは問屋が卸さないのが人生の厳しいところだ。なかにはエアロスミスというグループのスティーヴン・タイラーという歌い手のように […]

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