映画

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【名画再訪】汝、社会に抵抗せよ!映画『アズミ・ハルコは行方不明』に見る“世の理不尽”との戦い方

  • 2020.09.18

(by みくりや佐代子) 理不尽だ!納得できない!こんな世の中イヤになる!そんな気持ちになったことが誰もが一度はあるのではないだろうか。 私にとってのそれは高校3年生のこと。友人に誘われ、生まれて初めて一日だけ派遣でアルバイトをした。人通りの多い場所で街頭アンケートとティッシュ配りをするバイトだった […]

【映画レビュー】『ドラえもん のび太の新恐竜』~子どもの歓声だけを道しるべにした方が良いと思った話~

(by 蛙田アメコ) 映画「ドラえもん のび太の新恐竜」を観に行ってきた。めっちゃくちゃに楽しかった。 本作はドラえもんの映画の一番はじめの作品、「ドラえもん のび太の恐竜」のリブート作品である。リメイクではない。ドラえもんの声が大山のぶ代さんから水田わさびさんに代替わりした年に、「のび太の恐竜」の […]

【エッセイ】スタジオジブリ作品を劇場で観る、かつての子どもだった私へ

(by 安藤エヌ) 未来の自分がもう一度、あの夏に行けるなんていうことを、18年前に映画館を出た私は思いもしなかっただろう。 6月末から全国劇場にてリバイバル上映が決定されたスタジオジブリ作品。私はその中から『千と千尋の神隠し』を観に行った。本作が初めて上映されたのは2001年。今から19年前だ。1 […]

【映画エッセイ】『劇場』〜蒲田の片隅からフ●ックと叫ぶためだけに生きてきたんだ〜

(by 蛙田アメコ) 『――お前さ、自分のこと才能があるって思う? じゃあさ、人から才能があるって思われてないってことには気づいてる?』 突き刺さるセリフ。私は思った。 「うるっせええぇええぇ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!」 と。 *** 2020年、7月17日より映画『劇場』が、劇場公開 […]

【名画再訪】『永い言い訳』〜どうしようもない大人たちよ、時には振り絞るように泣け〜

(by みくりや佐代子) 正しい母親像、正しい父親像についてこの頃よく考えている。 何をもって正しいというのかはっきりとした定めがないこの概念は、辞書を引けどネットを彷徨えどそれらしい形をしたものしかなくて、ドアの先にドアが続くようにいつまでも惑わされてしまう。 西川美和監督作品「永い言い訳」を観た […]

【映画レビュー】『ドクター・ドリトル』〜お久しぶり、さようなら、またいつか〜

(by 蛙田アメコ) 久しぶりだね、映画館! 元気にしてた? 6月のおわり、マスクを持ってソシャディス(ソーシャルディスタンス)をとって、とことこと映画館に行った。ポップコーンとメロンソーダを買った。メロンソーダは大好物だ。 映画館に「入場する」瞬間にはマスクをみんなしていた。そこから先は、マスクを […]

【名画再訪】『her~世界でひとつの彼女~』から見る近未来的で原始的な愛の形

(by みくりや佐代子) 「愛してる」だの「そばにいて」だの、恋愛には言葉がツールとして用いられることが多い。指輪というただの金属が「結婚しよう」という台詞によってプロポーズとみなされ、音楽でも甘い歌詞をもってしてラブソングだと認知される。言葉は道具であり、介在物だ。 あくまで言葉を操る「人間」に恋 […]

【名画再訪】完全燃焼!〜映画『プロメア』を、遅ればせながら観て燃え尽きた人間の感想レビュー〜

(by 安藤エヌ) 2019年5月に上映された『プロメア』を、2020年の4月に見た。これは罪深いことである。映画館に観に行くのがこれほどまでに似合う映画を、ほぼ1年後にテレビで観てしまった私の罪は重い。映画好きにとっての失態である。 私は天邪鬼で、その時に流行っているものはほとぼりが冷めるまで少し […]

【映画レビュー】『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』〜誰しもみな自分の物語を生きていい〜

(by こばやしななこ) ずっとずっと公開を待ち望んでいた映画が、ついに公開された。 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、言わずと知れた少女文学の名作小説『若草物語』を『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ監督が映画化したものである。 小説『若草物語』は、戦争で父がいない1年を母と […]

【名画再訪】『コードネームU.N.C.L.E』〜続編祈願!こんなに面白いスパイ映画ある?〜

(by 安藤エヌ) 『コードネームU.N.C.L.E』という映画がある。未見の方はえ?コードネーム?スパイ映画?アンクルっておじさん?と訝る人もいるかもしれない。何を隠そうこの映画、タイトルが面白いのはもちろん、中身も超絶ド級に面白いのだ。 監督はガイ・リッチー、主演はヘンリー・カヴィルとアーミー・ […]

【名画再訪】映画『グーニーズ』を今こそ楽しもうぜ!(海賊の隠し財宝にワクワクしない人類はいないため)

(by 蛙田アメコ) 大好きな映画があって、『グーニーズ』という。 父親の借金と地上げ屋の思惑によって生まれ育った家を手放さなくてはいけない兄弟が、はみ出し者仲間でつくった悪ガキグループ「グーニーズ」の仲間とともに海賊・片目のウィリーが残した財宝を探しに犯罪者一家の家に忍び込むというストーリーだ。ど […]

【名画再訪】『百円の恋』〜心と体が連動しなきゃ生きてる意味がない!〜

(by みくりや佐代子) 自分に最も無縁な動詞は何だろうかと考えた時に、真っ先に浮かんだのは「闘う」だった。 生まれてこの方、武闘には縁がない。元ヤンキャラのバラドルが話す「嫌いな奴をタイマンでボコりました」などというエピソードトークを前にしても、一ミリも笑うことなく驚いて目を丸くしてしまう。大好き […]

【エッセイ】映画が戻ってくるその日まで、我は対岸で適応に耐える

(by とら猫) 人間は適応する。遅かれ早かれ。 悪いことではないと思っていた。むしろ前向きに捉えていた。適者生存という言葉もある。適応とは人間にとって、移り変わりの激しい社会でサバイブしていくためのツールであり、適応があるからこそ、人は先へと進んでいけるような気がした。 けれど、今は適応するのがつ […]

【名画再訪】『レディ・バード』〜模範的になれない私たちの映画〜

(by こばやしななこ) 自転車を盗んだことがある。女子高生だった。 友だちと隣の県の商業施設へ行こうと電車に乗ったが、二人の手持ちでは往復の電車賃が足りなかった。「ひと駅手前でおりて歩こう」と私が言った。 目的地より手前の見知らぬ駅で電車をおりると、見わたす限り畑だった。商業施設がありそうな気配は […]

【名画再訪】『愛の渦』~本当の自分に必要なのは、名前の要らない居場所〜

(by みくりや佐代子) 六本木のマンションの一室で行われるパーティー。そこには、ただただセックスがしたい大人たちが集う。「愛の渦」という映画の冒頭だ。常識の仮面を剥いで性に溺れる人達の人間模様を描いたその映画は、エロティックで過激だと2014年の話題をさらった。 主人公の陰気なニートを演じる池松壮 […]

【映画レビュー】『ジュディ 虹の彼方に』〜美しい虚構に生きた1人の少女が、晩年で見せた姿~

(by 安藤エヌ) 「その声で100万ドル稼がせてやる」 17歳で映画『オズの魔法使』のドロシー役に抜擢され、一躍大スターとなったジュディ・ガーランド。 『ジュディ 虹の彼方に』は彼女の晩年を描いた映画で、その後の彼女が歩んだ人生にスポットが当たった作品となっている。 先日、日比谷の宝塚ビ […]

【名画再訪】『アメリ』~わたしがわたしのままでいることを許してくれた映画~

(by 冬日さつき) 蛙田アメコさんが記事の中で書いていた、「『アメリ』に罪はないけれど」という一文で、わたしは中学時代のことを思い出していた。 わたしは田舎の公立中学に通っていた。学級崩壊をするようなレベルではないけれど、公立ということもあって、いろんな生徒がクラスにいた。いじめは常に横行していて […]

【名画再訪】『アイアンマン3』コンビのオシャレ映画『キスキス,バンバン -L.A.的殺人事件』を48回観た話

(by 蛙田アメコ) ◇『アメリ』に罪はないけれど。 世の中には「オシャレ映画」というカテゴリーの映画がある。例えば『アメリ』とか。『アメリ』のコンテンツ力ったらすごくて、一時期は「サブカル女子が観る映画といえば『アメリ』」、そして「意識高い系女子が観る映画といえば『アメリ』」、かくいう自分も「映画 […]

【映画レビュー】『ジョジョ・ラビット』のヒトラーが持つ映画での役割~彼はジョジョの親友で在り続けるのか~

(by 安藤エヌ)(注:本レビューに直接的なネタバレは含まれませんが、一部物語の内容に触れています) 映画『ジョジョ・ラビット』を観た。 兎が殺せない? 年端のゆかない子どものイマジナリーフレンドが、あの悪名高きアドルフ・ヒトラー? 観る前からSNSに流れてくる情報で、私は完全に食わず嫌いをしていた […]

【映画レビュー】トム・フーパー版『キャッツ』はどのていど、リアルな猫の生態を反映しているのか猫飼いが考察してみた

(by とら猫) 「不浄なポルノ」「ホラー」「FBIが乗り込んでくる」など、大喜利めいた辛辣レビューを世界中で量産している『キャッツ』を観てきたが、思ったよりも悪くないじゃん、というのが素直な感想だ。 確かに人面魚みたいなジェリクルキャッツがスクリーンに現れた瞬間、ポップコーンを吹いた。なんか不安に […]

【映画レビュー】『パラサイト 半地下の家族』~ポン・ジュノ監督が構築した韓国(もしくは世界)の凍りつく寓話~

(by 葛西祝)(注:本レビューには映画のネタバレが含まれます) 靴 半分地下で暮らす貧しい家族。その一人息子が、姉の偽造した書類を通して高級住宅街に暮らす一家の家庭教師に行く日、汚れひとつない靴を履いていた。 『パラサイト 半地下の家族』(以下、『パラサイト』)序盤のシークエンスを見ながら、ある話 […]

【映画エッセイ】キアヌ・リーブスに勝手な親近感を抱いている話

(by こばやしななこ) バカみたいだけど、キアヌのことをとても身近に感じる。私の言うキアヌとは、キアヌ・リーブスのことだ。 こうなってしまったのも幼い頃、父親よりも画面の中のキアヌと過ごす時間の方が多かったからだと思う。 ガチョウやアヒルが、犬とか人間とか親以外の生き物を「親だ」と認識して後ろをつ […]

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