映画

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【武道家シネマ塾②】どんなに大人になっても僕等はサニー千葉の子供さ(後編)

(by ハシマトシヒロ) さて。 前回の記事を通じて、入門編としての“ヒーロー・千葉真一”を堪能してもらえたと思う。主演映画の面白さをわかってもらえたと思う。 本番はここからだ。今までの二作品は前座にすぎない。勝手に料金に加算されている、突き出しにすぎない。 この映画を見せるために、あえて“ヒーロー […]

【武道家シネマ塾①】どんなに大人になっても僕等はサニー千葉の子供さ(前編)

(by ハシマトシヒロ) いやいや、千葉真一が死ぬわけないやん、だって千葉真一やで! ……と思っていたが、どうやら事実らしい。 『仁義なき戦い』シリーズで一緒に暴れまわっていた方たちが、どれだけお亡くなりになっても、千葉真一は死なないと思っていた。だって、たまにテレビで見かける姿は常に元気で黒光りし […]

【名画再訪】『スタンド・バイ・ミー』~生と死のコントラストに、眩く光る友情〜

(by 安藤エヌ) 先日、スティーブン・キング原作の映画『スタンド・バイ・ミー』を観た。  映画好きならば必ず観ないといけない作品と思いながら、なかなか機会がなく、観れずにいた。名作を見届けたあとにある、偉大な感動へのほんのわずかな畏(おそ)れがあったのかもしれない。しかし先日、ちょうど金 […]

【映画レビュー】『シンデレラ』〜魔法使いがビリー・ポーターでなければならない理由〜

(by こばやしななこ) 「たとえ辛い時も信じていれば夢は叶うもの」 ディズニーアニメ版『シンデレラ』が伝えるメッセージはこれに尽きる。描かれているのはどんな境遇にあっても卑屈になることなく、夢を諦めず優しく誠実でいる人の魅力だ。私は何度も何度も「たとえ辛い時も信じていれば夢は叶うもの」とシンデレラ […]

【映画レビュー】『ビリー・アイリッシュ:世界は少しぼやけている』単なる成功譚ではなく、10代の痛みと喜びに満ちたドキュメンタリー映画

(by こばやしななこ) 時代のアイコンになったビリー・アイリッシュ 洋楽をあまり聞かない人でも、ビリー・アイリッシュの名は知っているのではないだろうか。2019年に発売されたデビュー・アルバムは18カ国で1位になり、翌年のグラミー賞を取りまくった。2001年生まれの少女は、世界に注目され時代のアイ […]

【映画レビュー】『キネマの神様』~創り手たちの想いをのせて、スクリーンから飛び出すように神様が手を伸ばす

(by 碧月はる) 2020年、日本映画史を彩る松竹映画は100周年を迎えた。 大きな節目を記念して制作された作品『キネマの神様』。こちらの作品は、コロナウイルスによるパンデミックの影響を受け、幾度となく困難に見舞われた。まず、撮影の半分を終えた3月末に、ダブル主演を務めていた志村けんさんがご逝去。 […]

【映画レビュー】“今”を特別にしてくれる傑作『イン・ザ・ハイツ』 ~ミュージカル映画って、いいなぁ〜

(by 安藤エヌ) 8月某日、私は非常にくさくさしていた。 仕事の悩みが堂々巡りになりつつあったのと、コロナ禍で友達と会う機会も少なくなってストレスを発散することができなくなってしまっていたのが重なり、精神衛生は最悪だった。私の場合、こうなると大好きなエンタメにもなかなか手を伸ばせなくなるので厄介だ […]

【名画再訪】「愛がなんだ」と吐き捨てるように言ったあの子へ

(by みくりや佐代子) 愛がなんだ。愛がどうした。 そう言えるだけの威勢があるならばいい。他人がどう言おうと自分の差し出すこれこそが愛なのだと、言い切れるほどの意地があるならばいい。たとえそれがどんなに非常識で、理解されにくいものだとしても。 映画「愛がなんだ」の最も不思議なのは、盲目的な恋に溺れ […]

【映画レビュー】『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』~マシーンから「プロの普通」へ~

(by ハシマトシヒロ) ある日、このサイト『BadCats Weekly』の編集長であるとら猫さんよりメールが届いた。 「ハシマさん、映画評も書きたいって言ってましたよね?『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』で一本書きませんか?」 「一般的には昆虫学者としての面が有名な彼だが、実は彼は詩人でもあり、ま […]

【名画再訪】『アヒルと鴨のコインロッカー』~答えは風に吹かれている〜

(by 碧月はる) 世界的に著名なミュージシャンである、ボブ・ディラン。彼は「音楽の神さま」と言われている。彼の存在を知ったのは、20代後半の頃。とある映画のなかで、私は“神さま”と出会った。 『アヒルと鴨のコインロッカー』。伊坂幸太郎原作の小説を、中村義洋監督が映画化した。濱田岳と瑛太がダブル主演 […]

【名画再訪】『南瓜とマヨネーズ』~迷子だった私の耳に届いた優しさの道しるべ~

(by 遠山エイコ) 曖昧な物語が好きだ。 悪を懲らしめて正義が勝つとか、恋をして駆け引きをした先の結婚とか、物語に明確な結末はつきものだけれど、エンドロールまで観てもスッキリしない作品もあって、私はいつまでも、そういう物語のことを考えてしまう。 眉間にきゅっと皺を寄せながらパソコンの画面を閉じ、冷 […]

【名画再訪】映画と脚本はバディのような関係だ~映画『グリーンブック』を観て

(by 安藤エヌ) 久しぶりに面白い映画を観た。面白い、の定義は人それぞれ違うと思うが、私の場合、面白いと感じる映画には共通点がある。映画のシナリオを担う筋がしっかりしていてユーモアに富み、ストーリーが整っており、かつ感動の起伏を上手くコントロールする脚本の上で描かれている作品を、特に面白い映画と感 […]

【映画エッセイ】『ノマドランド』に、キヨちゃんがいるような気がした。

(by こばやしななこ) なんて美しいんだろう。 観ている間、何度もそう思った。 マジックアワーのブルーとオレンジとピンクが淡く溶けこんだ空を背景に平原をファーンが歩いていくシーンなんか、言葉での描写ができないほどきれいだった。画面を左方向に歩いていくファーンが右手に持ったランプが、白いスカート越し […]

【名画再訪】『しあわせのパン』~私にとってのカンパニオ〜

(by 碧月はる) パンの焼ける匂いは、人をしあわせへと導く。小麦の香ばしさとバターの芳醇な香り。思わず深呼吸をする頃には、すっかり心を手招きされてしまっていて、足は自ずとパンを頬張る瞬間へと向かっている。 私には、年の離れた二人の息子がいる。二人ともにパンがすきで、長男のお気に入りはメロンパン、次 […]

【映画レビュー】『街の上で』が描き出す夢の終着駅、安らぎの下北沢。

(by すなくじら) お気に入りのスニーカーの靴紐を結び、古びたアパートのドアを閉める。キィと情けない音が周囲に響いて、白い陽の光が目に染みた。 わたしの母は一人暮らしの相棒であるこのアパートを「女の子が住む物件ではない」と称しているけれど、わたしはそこそこ、今住んでいる物件が気に入っている。6畳の […]

【映画レビュー】『Mank/マンク』〜せっかくNetflixに登録してるなら観て!という話〜

(by こばやしななこ) デヴィッド・フィンチャー監督のオリジナル長編映画『Mank/マンク』が昨年12月からNetflixで配信されている。マンキーウィッツ(通称マンク)という脚本家がアメリカ映画史で傑作とされる『市民ケーン』の脚本を書く経緯を、史実にフィクションを織り交ぜつつ映画化したものである […]

【名画再訪】太ってしまった私と、映画『ヘアスプレー』~トレイシーに教わった「人生の楽しみ方」

(by 安藤エヌ) コロナのおかげで(せいで?)激太りしてしまった。ぽっちゃりとした頬、たるんだお腹。去年の夏に一念発起して有酸素運動と食事制限をしたものの、思うように続かずリタイア。そこから半年間、時間がないという理由をつけて怠惰をきわめた結果、いまだダイエットに成功できないでいる。 周りを見渡せ […]

【名画再訪】『ドント・ウォーリー』〜あんたの自己憐憫に一言いわせて〜

(by こばやしななこ) 「そんな疲れた歩き方をしても誰も同情しませんよ。」 高校の部活帰り、商店街の本屋で立ち読みした本の一節にグサっと心をえぐられた。疲れると周りに気遣ってもらうためにすぐ「私は疲れていますよ」と全身からダダ漏らすような態度をとる自分を見透かされたようでいたたまれなかった。考えて […]

【名画再訪】『かもめ食堂』~「食べる」というこの世で最も人に優しい行為について~

(by みくりや佐代子) カレーライスを食べる人には共通項がある。それは誰もが「大きな口を開けること」。 あたたかいカレーライスが目の前に現れると、どんなに可憐な女性でもちまちま食べはしない。大きなスプーンに掬う一口分は、だいたい他の料理の1.5口分ほどの量で、それを大きな口を開けて美味しそうに食べ […]

【映画レビュー】『ブレイブー群青戦記ー』~誰しもに生きてほしいと願う相手がいて、生きてほしいと願われる相手がいる

(by 碧月はる) 学生時代、勉強漬けの毎日にほとほと嫌気がさしていた。 そんななかでも好きな教科が二つだけあり、それが歴史と古典だった。これらの教科に何故惹かれるのか、当時はわからなかった。ただ単純に、知りたいと思っていた。昔の人々がどのように暮らし、どのようなことを考えていたのか。現代に脈々と受 […]

【名画再訪】『スイス・アーミー・マン』~放屁に誘われる、めくるめく哲学の世界〜

(by 安藤エヌ) 人類にとって「人前で放屁をしない」というのは永遠の課題のひとつであるが、一体人類はいつから人前で放屁をしなくなったのか。 なぜ突然このような議題を持ち出してきたのかというと、映画『スイス・アーミー・マン』を観たからだ。この出だしを読んだだけでは本作がどんな映画なのか全くもって想像 […]

【映画レビュー】『花束みたいな恋をした』~あまりに静かな恋と暮らしに「花束」の新たな意味を知る

(by みくりや佐代子)(注:本記事では一部、映画の結末に触れています。) 映画『花束みたいな恋をした』。2015年の東京を舞台にした、大学生カップルの恋愛の軌跡。人気俳優の菅田将暉と有村架純が主演をつとめる上、坂元裕二が脚本を手掛けたとあれば飛びついた方も多くいるのではないだろうか。 私もそのうち […]

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