安藤エヌ

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【映画レビュー】限界オタクによる『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』感想~やっぱりファンタビは愛の話だった~

(by 安藤エヌ) 前作である『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』から4年。 ついに最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』が公開され、ワーナーの試写会イベントでいち早く観てきた私です、こんにちは。息してません。 『ファンタビ2』については以前、こちらの記事でも書か […]

【マイ・ラヴ・パレード②】なんにでもなれる、チャーミングな俳優に恋して

(by 安藤エヌ) エディ・レッドメインという俳優を心底愛している。彼ほど俳優として味のある人はいない。『ファンタスティック・ビースト』のレビューを書いたときから、いつか彼のことについて思いのたけをぶつけたものが書きたいと思っていた。今年は待ちに待ったファンタビの最新作が公開されるというタイミングも […]

【エッセイ】家族という呪いと、クリスマスの夜~家族愛を描いた映画に感動できなくていい~

(by 安藤エヌ) クリスマスが近づくにつれ、街は華やぎ、色づいていく。ディスプレイに飾られたサンタクロースの人形を見て思い出されるのは、幼い頃の記憶だ。 小学生の頃、冬休みになるといつも母方の祖父母の家に遊びに行っていた。家庭の事情など何ひとつ知ることのなかった私は、父親のもとから離れた場所で優し […]

【マイ・ラヴ・パレード①】『ツイステッド・ワンダーランド』に登場するジャミル・バイパーの話をさせてくれ

(by 安藤エヌ) オタクにはみんな、推しがいる。推しがいるから生きていける。推しの幸せが私の幸せ──。 カルチャーライターであり生粋のオタクである私が「愛してやまないものたち」について奔放に綴る連載「安藤エヌのマイ・ラヴ・パレード」。記念すべき一回目は、スマホゲームアプリ『ツイステッド・ワンダーラ […]

【名画再訪】『スタンド・バイ・ミー』~生と死のコントラストに、眩く光る友情〜

(by 安藤エヌ) 先日、スティーブン・キング原作の映画『スタンド・バイ・ミー』を観た。  映画好きならば必ず観ないといけない作品と思いながら、なかなか機会がなく、観れずにいた。名作を見届けたあとにある、偉大な感動へのほんのわずかな畏(おそ)れがあったのかもしれない。しかし先日、ちょうど金 […]

【映画レビュー】“今”を特別にしてくれる傑作『イン・ザ・ハイツ』 ~ミュージカル映画って、いいなぁ〜

(by 安藤エヌ) 8月某日、私は非常にくさくさしていた。 仕事の悩みが堂々巡りになりつつあったのと、コロナ禍で友達と会う機会も少なくなってストレスを発散することができなくなってしまっていたのが重なり、精神衛生は最悪だった。私の場合、こうなると大好きなエンタメにもなかなか手を伸ばせなくなるので厄介だ […]

【名画再訪】映画と脚本はバディのような関係だ~映画『グリーンブック』を観て

(by 安藤エヌ) 久しぶりに面白い映画を観た。面白い、の定義は人それぞれ違うと思うが、私の場合、面白いと感じる映画には共通点がある。映画のシナリオを担う筋がしっかりしていてユーモアに富み、ストーリーが整っており、かつ感動の起伏を上手くコントロールする脚本の上で描かれている作品を、特に面白い映画と感 […]

【名画再訪】太ってしまった私と、映画『ヘアスプレー』~トレイシーに教わった「人生の楽しみ方」

(by 安藤エヌ) コロナのおかげで(せいで?)激太りしてしまった。ぽっちゃりとした頬、たるんだお腹。去年の夏に一念発起して有酸素運動と食事制限をしたものの、思うように続かずリタイア。そこから半年間、時間がないという理由をつけて怠惰をきわめた結果、いまだダイエットに成功できないでいる。 周りを見渡せ […]

【この一冊】『カラオケ行こ!』は、寿司ネタでいうなら炙りえんがわのようなマンガだ

(by 安藤エヌ) 突然だが、私は腐女子(ふじょし)だ。 腐女子とはいわばネット用語の一種で、男同士の恋愛が描かれた作品を好む女性、という意味がある。昨今ではオタクカルチャーにおいてもジェンダーの価値観が捉えられ、男同士の恋愛(ボーイズラブ)を嗜む女子に「腐っている」という呼称をつけることに異議を唱 […]

【名画再訪】『スイス・アーミー・マン』~放屁に誘われる、めくるめく哲学の世界〜

(by 安藤エヌ) 人類にとって「人前で放屁をしない」というのは永遠の課題のひとつであるが、一体人類はいつから人前で放屁をしなくなったのか。 なぜ突然このような議題を持ち出してきたのかというと、映画『スイス・アーミー・マン』を観たからだ。この出だしを読んだだけでは本作がどんな映画なのか全くもって想像 […]

【映画レビュー】『ザ・プロム』〜今を生きる人すべてを祝福する~

(by 安藤エヌ) 年が明け、世界中で未曾有の危機を招いたコロナウイルスはまだなお猛威をふるい、年始から緊急事態宣言が発令されるに至った今日。映画における発信の仕方も以前とは違う様相を示し始めており、大手を始めとした映画配給会社が「ネット配信のみで映画を公開する」というスタンスを取り始めた。 今回、 […]

【映画エッセイ】私がLGBTQ映画を観る理由~自分にとっての「映画」とは何か〜

(by 安藤エヌ) いつも真面目な話をしていないというわけではないのだが、今回は少し真面目な話をしようと思う。私にとって映画とは何か、また、私が進んでLGBTQ(セクシャル・マイノリティ)の人物が登場する映画を観る理由は何か、ということを、腰を据えて話してみたい。 映画を観ることは「人や物事を自分の […]

【映画レビュー】『羅小黒戦記』を観て~人間を憎みきれなかった妖精、風息に感じたやるせなさを考える〜

(by 安藤エヌ) やるせなさ、という感情について考えることが好きだ。 心が猛烈に締め付けられ、いてもたってもいられなくなる。なぜか。大抵はその「やるせなさ」は、抱いたところでどうにもならないことが多いからだ。 話題になっている中国のアニメ映画『羅小黒戦記』を観た。言いたいことは沢山あるのだが、登場 […]

【名画再訪】『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』~上質なファンタジーに見る「人間」と「愛」

(by 安藤エヌ) 昨今、自身の発言によりSNS上で物議を醸している作家のJ・K・ローリングだが、私は彼女の生み出した魔法界とそこに生きる人々を愛している。 『ハリー・ポッター』シリーズは幼い頃から何度も大切に読み返し、企画展で母親にねだってふくろうの羽ペンを買ってもらったりと思い出も多い。私が魔法 […]

【映画レビュー】『ミッドナイトスワン』〜燦然とした母性という愛の形を、凪沙の静かな涙に見る~

(by 安藤エヌ) このレビューを書くために喫茶店へ向かう間、西の柔らかい斜光の中で歩く何組もの親子連れを見かけた。幼い子どもが親に手引かれ、家へと帰っていく姿を眺めながら、映画『ミッドナイトスワン』の余韻をもう一度思い起こしていた。 本作はトランスジェンダー(心と体の性が不一致である人)の凪沙と、 […]

【映画エッセイ】『ラ・ラ・ランド』が是か非か論争に終止符を打ちたい~人はみなそれぞれの人生を生きている

(by 安藤エヌ)好きな映画は何?と聞かれた時、私は大抵ひとつに絞れないので、ジャンルごとに好きな映画を答えるように…

【エッセイ】欅坂46という「燃える青」に出会った日~傷だらけでも生きて行く〜

(by 安藤エヌ) 私が欅坂46というグループに出会ったのは、世間が彼女たちの登場を目にしてどよめき立っていた頃ではなく、それから少し経った後のことだった。友達から『サイレントマジョリティ―』のMVを見せられ、まず目に飛び込んできたのはセンター・平手友梨奈の表現力だ。意志のともった鋭い瞳が、こちらを […]

【エッセイ】泥魚~なぜ苦しいのに「書き続ける」のか、その問いと叫び〜

(by 安藤エヌ) なぜ「書いている」んだろう。 そう、自問自答することがある。いつから「書く」ことを始めたかといえば、おそらく高校時代からで、「書く」ことが楽しいと知り、大学は専門的に学べる学科を目指し、入った。その時、私は人生最大(であろう)の病を患っていたので(心の病気だった)、決して満足に学 […]

【エッセイ】スタジオジブリ作品を劇場で観る、かつての子どもだった私へ

(by 安藤エヌ) 未来の自分がもう一度、あの夏に行けるなんていうことを、18年前に映画館を出た私は思いもしなかっただろう。 6月末から全国劇場にてリバイバル上映が決定されたスタジオジブリ作品。私はその中から『千と千尋の神隠し』を観に行った。本作が初めて上映されたのは2001年。今から19年前だ。1 […]

【エッセイ】赤と白の交わる、ギンガムチェックの上で~人と料理のささいな話〜

(by 安藤エヌ) なんてことのない食事が、大きな気づきをもたらしてくれることがある。食事とはふしぎなものだ。人が生きる上での中枢に近い部分に、根ざしているのではないかと思う。 先日、冷凍で買っておいた鮭のソテーをフライパンで焼いている途中、ふと思いついた。 「もう何日もフレンチを食べていない。フォ […]

【名画再訪】完全燃焼!〜映画『プロメア』を、遅ればせながら観て燃え尽きた人間の感想レビュー〜

(by 安藤エヌ) 2019年5月に上映された『プロメア』を、2020年の4月に見た。これは罪深いことである。映画館に観に行くのがこれほどまでに似合う映画を、ほぼ1年後にテレビで観てしまった私の罪は重い。映画好きにとっての失態である。 私は天邪鬼で、その時に流行っているものはほとぼりが冷めるまで少し […]

【名画再訪】『コードネームU.N.C.L.E』〜続編祈願!こんなに面白いスパイ映画ある?〜

(by 安藤エヌ) 『コードネームU.N.C.L.E』という映画がある。未見の方はえ?コードネーム?スパイ映画?アンクルっておじさん?と訝る人もいるかもしれない。何を隠そうこの映画、タイトルが面白いのはもちろん、中身も超絶ド級に面白いのだ。 監督はガイ・リッチー、主演はヘンリー・カヴィルとアーミー・ […]