安藤エヌ– Author –
安藤エヌ
カルチャーライター
日芸文芸学科卒のカルチャーライター。現在は主に映画のレビューやコラム、エッセイを執筆。推している洋画俳優の魅力を綴った『スクリーンで君が観たい』を連載中。
写真/映画/音楽/漫画/文芸
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日常
【フォトエッセイ】3枚目:「ことば」に耳を傾けるため、私は喫茶店へ向かう ~人生の余韻を愉しむ手引き~
良い喫茶店には「ことば」が溢れている。店を訪れる人々が交わす他愛のない話、店主が淹れるドリップから滴る音、飾ってある花や調度品の声なき言葉。喫茶店に行く理由...安藤エヌ -
漫画
【コミックレビュー】心の中に、雪が降る。私はそれをじっと見つめた~『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』に寄せて
子どもの頃、雪が降ると生まれ変わったような気持ちになれた。足をばたつかせ、海を泳ぐように雪の上を走る。かじかんだ指を雪の粒に滑らせ、おにぎりの形にして雪玉を...安藤エヌ -
日常
【フォトエッセイ】2枚目:祖母の姿、晴れた空、色づく葉、すべてを遺したいと思った日~写真という愛おしい記憶〜
新品の、まだ1枚も撮っていないインスタントカメラ。今日はこれがないと始まらない。絶対に持って行って、遺さなければならない光景がある。 その日、私は東京・錦糸町...安藤エヌ -
映画
【新作映画コラム】『マイ・ブロークン・マリコ』~傷を抱える私が観た、“大丈夫になるための”物語〜
どうしようもない不安に駆られ、安定剤を手に取り、夜のしじまの中で思うことがある。どうか、私に「大丈夫だよ」と言ってくれる人がそばにいてくれますように、と。そ...安藤エヌ -
テレビドラマ
【ドラマレビュー】思わず若返る胸キュンロマンス、Netflixドラマ『HEARTSTOPPER ハートストッパー』にハマった三十路の悶絶ダイアリー
どうも、15歳に若返った安藤エヌです。 嘘です、今年で満30歳のアラサーならぬサーの安藤エヌです。いかがお過ごしでしょうか。なぜこんな出だしから始まるかというと、...安藤エヌ -
日常
【フォトエッセイ】1枚目:写真で切り取る、日々是好日~1輪の花と老婦人との出会い〜
アザミのとげに触れるみたいに、胸がちくちくと痛いときがある。今がそれだ。ひとつの物事に対して受け取る感情が人一倍多い私は、日々の変化に直面するたびしばしば心...安藤エヌ -
日常
【エッセイ】6万字の愛~小説『愛をくれ』を書いて、今、私が思うこと
(by 安藤エヌ)2017年に、6万字の小説を書いて文芸賞に応募した。仕事の合間を縫い半年間におよぶスケジュールを立て、自身の半生と向き合い、痛みと喜びを書きなぐっ...安藤エヌ -
映画
【映画レビュー】限界オタクによる『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』感想~やっぱりファンタビは愛の話だった~
(by 安藤エヌ)前作である『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』から4年。ついに最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』が公開...安藤エヌ -
映画
【マイ・ラヴ・パレード②】なんにでもなれる、チャーミングな俳優に恋して
(by 安藤エヌ)エディ・レッドメインという俳優を心底愛している。彼ほど俳優として味のある人はいない。『ファンタスティック・ビースト』のレビューを書いたときから...安藤エヌ -
日常
【エッセイ】家族という呪いと、クリスマスの夜~家族愛を描いた映画に感動できなくていい~
(by 安藤エヌ)クリスマスが近づくにつれ、街は華やぎ、色づいていく。ディスプレイに飾られたサンタクロースの人形を見て思い出されるのは、幼い頃の記憶だ。 小学生...安藤エヌ -
ゲーム
【マイ・ラヴ・パレード①】『ツイステッド・ワンダーランド』に登場するジャミル・バイパーの話をさせてくれ
(by 安藤エヌ) オタクにはみんな、推しがいる。推しがいるから生きていける。推しの幸せが私の幸せ──。カルチャーライターであり生粋のオタクである私が「愛してやま...安藤エヌ -
映画
【名画再訪】『スタンド・バイ・ミー』~生と死のコントラストに、眩く光る友情〜
(by 安藤エヌ) 先日、スティーブン・キング原作の映画『スタンド・バイ・ミー』を観た。 映画好きならば必ず観ないといけない作品と思いながら、なかなか機会が...安藤エヌ -
映画
【映画レビュー】“今”を特別にしてくれる傑作『イン・ザ・ハイツ』 ~ミュージカル映画って、いいなぁ〜
(by 安藤エヌ) 8月某日、私は非常にくさくさしていた。 仕事の悩みが堂々巡りになりつつあったのと、コロナ禍で友達と会う機会も少なくなってストレスを発散すること...安藤エヌ -
映画
【名画再訪】映画と脚本はバディのような関係だ~映画『グリーンブック』を観て
(by 安藤エヌ) 久しぶりに面白い映画を観た。面白い、の定義は人それぞれ違うと思うが、私の場合、面白いと感じる映画には共通点がある。映画のシナリオを担う筋がし...安藤エヌ -
映画
【名画再訪】太ってしまった私と、映画『ヘアスプレー』~トレイシーに教わった「人生の楽しみ方」
(by 安藤エヌ)コロナのおかげで(せいで?)激太りしてしまった。ぽっちゃりとした頬、たるんだお腹。去年の夏に一念発起して有酸素運動と食事制限をしたものの、思う...安藤エヌ -
この一曲
【この一冊】『カラオケ行こ!』は、寿司ネタでいうなら炙りえんがわのようなマンガだ
(by 安藤エヌ)突然だが、私は腐女子(ふじょし)だ。 腐女子とはいわばネット用語の一種で、男同士の恋愛が描かれた作品を好む女性、という意味がある。昨今ではオタク...安藤エヌ -
名画再訪
【名画再訪】『スイス・アーミー・マン』~放屁に誘われる、めくるめく哲学の世界〜
(by 安藤エヌ) 人類にとって「人前で放屁をしない」というのは永遠の課題のひとつであるが、一体人類はいつから人前で放屁をしなくなったのか。 なぜ突然このような議...安藤エヌ -
映画
【映画レビュー】『ザ・プロム』〜今を生きる人すべてを祝福する~
(by 安藤エヌ) 年が明け、世界中で未曾有の危機を招いたコロナウイルスはまだなお猛威をふるい、年始から緊急事態宣言が発令されるに至った今日。映画における発信の...安藤エヌ -
映画
【映画エッセイ】私がLGBTQ映画を観る理由~自分にとっての「映画」とは何か〜
(by 安藤エヌ) いつも真面目な話をしていないというわけではないのだが、今回は少し真面目な話をしようと思う。私にとって映画とは何か、また、私が進んでLGBTQ(セク...安藤エヌ -
映画
【映画レビュー】『羅小黒戦記』を観て~人間を憎みきれなかった妖精、風息に感じたやるせなさを考える〜
(by 安藤エヌ) やるせなさ、という感情について考えることが好きだ。心が猛烈に締め付けられ、いてもたってもいられなくなる。なぜか。大抵はその「やるせなさ」は、...安藤エヌ -
映画
【名画再訪】『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』~上質なファンタジーに見る「人間」と「愛」
(by 安藤エヌ) 昨今、自身の発言によりSNS上で物議を醸している作家のJ・K・ローリングだが、私は彼女の生み出した魔法界とそこに生きる人々を愛している。『ハリー・...安藤エヌ -
映画
【映画レビュー】『ミッドナイトスワン』〜燦然とした母性という愛の形を、凪沙の静かな涙に見る~
(by 安藤エヌ) このレビューを書くために喫茶店へ向かう間、西の柔らかい斜光の中で歩く何組もの親子連れを見かけた。幼い子どもが親に手引かれ、家へと帰っていく姿...安藤エヌ -
映画
【映画エッセイ】『ラ・ラ・ランド』が是か非か論争に終止符を打ちたい~人はみなそれぞれの人生を生きている
(by 安藤エヌ)好きな映画は何?と聞かれた時、私は大抵ひとつに絞れないので、ジャンルごとに好きな映画を答えるように…安藤エヌ -
アイドル
【エッセイ】欅坂46という「燃える青」に出会った日~傷だらけでも生きて行く〜
(by 安藤エヌ) 私が欅坂46というグループに出会ったのは、世間が彼女たちの登場を目にしてどよめき立っていた頃ではなく、それから少し経った後のことだった。友達か...安藤エヌ -
暮らし
【エッセイ】泥魚~なぜ苦しいのに「書き続ける」のか、その問いと叫び〜
(by 安藤エヌ) なぜ「書いている」んだろう。 そう、自問自答することがある。いつから「書く」ことを始めたかといえば、おそらく高校時代からで、「書く」ことが楽し...安藤エヌ -
映画
【エッセイ】スタジオジブリ作品を劇場で観る、かつての子どもだった私へ
(by 安藤エヌ) 未来の自分がもう一度、あの夏に行けるなんていうことを、18年前に映画館を出た私は思いもしなかっただろう。 6月末から全国劇場にてリバイバル上映が...安藤エヌ -
食べもの
【エッセイ】赤と白の交わる、ギンガムチェックの上で~人と料理のささいな話〜
(by 安藤エヌ) なんてことのない食事が、大きな気づきをもたらしてくれることがある。食事とはふしぎなものだ。人が生きる上での中枢に近い部分に、根ざしているので...安藤エヌ -
映画
【名画再訪】完全燃焼!〜映画『プロメア』を、遅ればせながら観て燃え尽きた人間の感想レビュー〜
(by 安藤エヌ) 2019年5月に上映された『プロメア』を、2020年の4月に見た。これは罪深いことである。映画館に観に行くのがこれほどまでに似合う映画を、ほぼ1年後にテ...安藤エヌ -
名画再訪
【名画再訪】『コードネームU.N.C.L.E』〜続編祈願!こんなに面白いスパイ映画ある?〜
(by 安藤エヌ) 『コードネームU.N.C.L.E』という映画がある。未見の方はえ?コードネーム?スパイ映画?アンクルっておじさん?と訝る人もいるかもしれない。何を隠そ...安藤エヌ -
名画再訪
【名画再訪】『LEON』~大人を心に飼う少女マチルダと、その愛人について〜
(by 安藤エヌ) 困った。映画『LEON』についてレビューを書いてみようとしたものの、あまりに名作すぎて、中途半端な言葉でこの映画を説明したくない。何度観返しても...安藤エヌ
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