蛙田アメコ

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【名画再訪】ファン必見、ジョニー・デップの真骨頂は『リバティーン』だと主張したい件

(by 蛙田アメコ) 誰が自分の代わりに死んでくれた――そんな映画の話をしようと思う。    * * * 人生を変えた一作、と言われて思い浮かぶ作品はいくつかある。 とりわけ、映画。映画はいい。映画はいつだって、私の人生を変えてくれた。そのうちの一作は間違いなく『パイレーツ・オブ・カリビアン』で、当 […]

【エッセイ】生きづらい私が冬が好きな、たったひとつの理由。

(by 蛙田アメコ) 冬が好きだ。 無邪気にそう言えるのは、雪と無縁の地域で生まれ育った人間であるという証左だそうだ。重く閉ざされた雪に、春になれば消え去る雪「ごとき」に生活を脅かされる日々を想像すると、なるほどそうだと納得する。雪国の冬は好きとか嫌いとかじゃなくて、季節という名の定例災害の一種なの […]

【旅行エッセイ】蛙田アメコの土佐日記(後編)~旅の効能~

(by 蛙田アメコ)(前編からの続き) (2)「帰京」旅というのははじまった瞬間から、終わりに向けて動き出す。なんのプランも旅程もない、真っ白なノートを埋めるような旅程は終わってみればあっという間だったけれど、iPhoneに残ったたくさんの写真が楽しかった思い出を呼び起こしてくれる。 ◇空港の観光案 […]

【旅行エッセイ】蛙田アメコの土佐日記(前編)~そうだ、高知に行こう~

(by 蛙田アメコ) (1) 門出 高知旅行に行ってきた。 旧国名で高知は土佐である。文章書きが土佐に行ったので、自動的にこの手記のタイトルは土佐日記となる。そして、土佐日記の一番初めは、「門出」というサブタイトルになる。これらは、我が国の文学がはじまった当初から決まっていることなので仕方がない。な […]

【映画レビュー】~死ぬまで青春するわたしたちへ~『空の青さを知る人よ』

(by 蛙田アメコ) ◇31歳が青春映画にログインしました◇ 超平和バスターズ制作 、秩父三部作。『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』(2013年、テレビシリーズ)、『心が叫びたがっているんだ』(2015年、映画)に続いて、埼玉県秩父市を舞台とした長井龍雪監督の新作アニメーション『空の青さを […]

【映画レビュー】『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』は現代を生きるすべての人に届いてほしい物語だ

(by 蛙田アメコ) 京都アニメーション『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』。このレビューは京都アニメーションという日本屈指の、すばらしいアニメーション作成会社と、その最新作であるアニメーション映画についてのレビューである。 ◇延長上映決定◇ 当初、3週間限定上映だった […]

【ラノベレビュー】並木飛暁『いざ、しゃべります。』で語られる、リアルな落研の青春譚

(by 蛙田アメコ) ◇部活=青春とは言うけれど 人間の数だけ人生があり、人生の数だけ青春がある。 青春グラフィティにおいて必ず取り上げられる物語上のファクターといえば、部活である。 野球部。吹奏楽部。バスケ部。剣道部。バドミントン部。カバディ部。エトセトラ、エトセトラ。 多くの部活の青春が、コミッ […]

【映画エッセイ】~私の街を綺麗に描いてくれて、ありがとう~『天気の子』

(by 蛙田アメコ) 東京の空だって綺麗なんだよバッキャロー。この人生で、何度そう思ったかわからない。 そんな私が、新海誠『天気の子』に大感動した話。 *** 創作物における定石はこうだ。 都会はダーティで冷たくて汚い。一方、田舎はチョット面倒くさいけれど、温かみがあって自然に溢れていて美しい。東京 […]

【ドラマレビュー】『グッド・オーメンズ』の天使にゴキゲンのコツを教わった件について

(by 蛙田アメコ) 世界が〜〜〜〜〜〜っ!!!!!良き兆しにっ、包まれている〜〜〜〜っ!!!!!!! ……取り乱してしまった。でも許してほしい。なんていっても、世界的なブームのただなかにいるのだから。 今回は、大ブームを引き起こしている『グッド・オーメンズ』に人生の楽しみ方を教えてもらった件につい […]

【映画レビュー】『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』~親愛なる隣人ことピーター・パーカーになってほしいのは、アイアンマンではなく〇〇〇〇マンなのだ~

(by 蛙田アメコ) 前回の記事「アベンジャーズ・ネタバレありレビュー」では、『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』はフェイズ3の最終作であると同時に、次のフェイズへの橋渡しをしてくれる作品だと記した。 期待に漏れず、 ・アイアンマン亡き世界で、ピーター・パーカーはどのような状況にいるのか。・エ […]

【食レポ】大学構内にあるギルトフリーなアイス屋さん「Darcy`s(ダシーズ)」

〜美味しくて、面白くて、罪悪感なく食べられる! 金メダリストのいる全く新しいアイスクリーム屋さん、『ダシーズ』のリニューアルに行ってきた話〜 乳製品も、小麦粉も、白砂糖も使わない。しかも、めっちゃ美味しいアイスクリーム! そんな、夢みたいなアイスクリームがあることをご存知でしょうか。 こういう書き出 […]

【連載/スローな落語家と暮らしてる】第9話: スローでいるのも楽じゃない

(by 蛙田アメコ) 前回、前向きな別居を始めた我が家のことをお伝えしたこの連載。さらに新たな事実が発覚して……!? ◼️別居後に発覚した「とんでもない事実」落語家って食べていけるの? そんな疑問に、過去の記事ではこう答えた。「お金はないけれど、頂き物のご飯が多いので食べるのには困らないです。食べる […]

【連載/スローな落語家と暮らしてる】第8話: 我が家はただいま別居中

(by 蛙田アメコ) ◼️落語家と小説家、別居する◼️「スローな落語家と暮らしてる」、というタイトルで連作をしているこのエッセイ。しかしなんといま、我が家は別居生活中でございます。たいへんだっ! 簡単に言うと、生活リズムや考え方が食い違ってしんどくなってしまったので物理的に距離を置いている……という […]

【映画レビュー】あの日の思い出に会いにいく『アベンジャーズ/エンドゲーム』

(by 蛙田アメコ) ※本レビューは内容についてのネタバレはありません※ 号泣した。 11年前、2008年に『アイアンマン』から始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)。強大な力を持つインフィニティ・ストーンをめぐる物語が『アベンジャーズ/エンドゲーム』で一旦の終幕を迎えた。『イ […]

【食エッセイ】G線上ミッドナイトキッチン

(by 蛙田アメコ) ふと、真夜中にどうしようもなくクサクサした気持ちになることがある。 その気持ちは例えば、いつか迷って買わなかった素敵な指輪への未練だったり、あるいは未来への漠然とした不安をともなうアレルギー性鼻炎に苛まれることだったりするのだけれど、とりわけその不安がやってきたときに思い出すの […]

【連載/スローな落語家と暮らしてる】第7話: 落語家の仕事は二月がやばい

■今年も2月がやってきた■やばい!!――我が家に一緒に暮らしている配偶者は、職業が落語家だ。座布団のうえに座って喋る、例の落語家である。年間を通して、なんとなく暇そうで、なんとなく忙しそう。それが落語家だ。しかし、やばい。やってきたのは、2月である。2月という季節は我が家にとって――修羅場である。と […]

【ノベルゲームレビュー】すべての百合好きは『Butterfly Soup』をプレイすべし

(by 蛙田アメコ) 理想のノベルゲームだ、これ。 私はプレイが終わった後、しばし茫然とモニターの前から動けなかった。頼む、すべての百合好きはこのゲームをプレイしてくれ!! そして私と語ってくれ!!! そのゲームの名は、『バタフライ・スープ(原題:Butterfly Soup)』。 頼む。すべての百 […]

【連載/スローな落語家と暮らしてる】第6話: 落語家はお正月の縁起物?

(by 蛙田アメコ) ■落語家のお正月■年末年始といえば、多くの人たちにとっては待ちわびた大型連休だ。帰省して一族で過ごす人もいれば、繁華街でにぎやかに過ごす人もいる。年末年始にも働いてくださっている医療交通等の各種インフラ系の職種の皆様には頭が下がる思いでございます。といいつつ、自分も大みそかと元 […]

【連載ノベル/庵財クロエの百科事典】第2話: 割りの良いバイト②

(by 蛙田アメコ) 《前回までのあらすじ》『効率厨』で一流大学入学まで駆け上がってきた小松崎つむぎ。しかし、バイトに精を出しすぎた結果の寝坊により留年&奨学金の支払い停止が確定してしまった。フランス語講師の朝比奈から紹介された法外に割りのいいバイトの面接に行く途中、チンピラに全力で上段回し […]

【連載/スローな落語家と暮らしてる】第5話: 走ってるけど師匠じゃない

(by 蛙田アメコ) ◆ダッシュ、師匠、ダッシュ!配偶者が落語家だ。職業柄なのか当人の性格か、実に大変ゆるやかな生活を送っている配偶者だけれど、年に何度かは走り回るほど忙しい時期がやってくる。そう、年末。12月……世に言う『師走』である。配偶者も忙しそうだし、ほかのベテランの師匠方ももちろん忙しそう […]

【連載ノベル/庵財クロエの百科事典】第1話: 割りの良いバイト①

(by 蛙田アメコ) 《第0話からの続き》 高校時代までは冗談のひとつも通じない真面目キャラだった。というか、今でもそうだ。冗談とか、うわっつらの友人同士の付き合いとか。そんな非効率的なことは性に合わない。私が、経済学部に進学した理由も『経済』というからには文学や法学よりも実生活に役立つのだろうと予 […]