2021年10月

【エッセイ】バイクに乗るってことは人生に“責任”とるってことなのかもしれない

(by 蛙田アメコ) オートバイのいいところは、一人乗りだってところだ。 サイドカーやタンデムシートをつけなければ、オートバイはひとりしかその背中に乗せてはくれない。それって、かなり痛快だ。 ◆ 本当は私たちは毎日、自分の(あるいは他人の)生き死にに「責任」を負って生きていることになっている。そうい […]

【ぼくが映画に潜るとき①】『君の名前で僕を呼んで』〜どうしようもなく魅力的な「大人」について〜

(by チカゼ) 舞台は80年代の北イタリア、夏。17歳のエリオは両親と滞在している別荘で、美術史の大学教授である父に招かれた24歳の大学院生・オリヴァーと出会う。繊細で線の細いエリオをティモシー・シャラメ、陽気で自信家で筋肉質なオリヴァーをアーミー・ハマーが演じている。華奢で儚げなシャラメに対して […]

【マイ・ラヴ・パレード①】『ツイステッド・ワンダーランド』に登場するジャミル・バイパーの話をさせてくれ

(by 安藤エヌ) オタクにはみんな、推しがいる。推しがいるから生きていける。推しの幸せが私の幸せ──。 カルチャーライターであり生粋のオタクである私が「愛してやまないものたち」について奔放に綴る連載「安藤エヌのマイ・ラヴ・パレード」。記念すべき一回目は、スマホゲームアプリ『ツイステッド・ワンダーラ […]

【エッセイ】妄想ライフのススメ

(by こばやしななこ) 生きるって大変。エコバッグ持ってても買い物に忘れず持っていけたことはないし、ぼーっとしてるとレジ袋も貰い忘れて袋だけ買いにレジに並び直すハメになる。憂鬱を切り替えるために丁寧に淹れたコーヒーも、手がすべって床にぶちまけた。コーヒーと一緒に食べようと思って焼いたクロワッサンは […]

【碧い海に浮かぶ月②】大人である私たちは、置き忘れたことにさえ気づかないままで

(by 碧月はる) 『ちいさなちいさな王様』という物語がある。ドイツの作家、アクセル・ハッケのベストセラー小説だ。ミヒャエル・ゾーヴァの挿絵が美しい本書は、一見御伽噺のような風貌を醸しつつも、哲学的な要素を持ちあわせている。 王様の世界は、年齢を重ねるごとに身体が縮んでいく。その代わり、想像の世界は […]

【おなかの中のくらげ②】あつかましい“生”のこと

(by みくりや佐代子) 生活の中に「キリトリ線」がある。それをプチ、プチと少しずつ千切っていくような2週間だった。産休前の引き継ぎを通して「わたししかできない仕事」は「他人にもできる仕事」へと移行した。キリトリ線を千切り終えた時、「働く自分」が社会から完全に剥がれてしまった。 最終出社日に貰った花 […]

【映画レビュー】『空白』〜運命の行き着く果てにある光〜

(by とら猫) 命は重い。 なぜかというと、命は取り替えがきかないからだ。盗まれたものは買い直せばいいし、壊されたものは修理すればいい。けれど命だけは何をもってしても代替できない。命が失われるとはすなわち、存在の消滅である。誰かの存在を決する権限が、人間にあるとは思えない。それは神の領域だ。ゆえに […]

【武道家シネマ塾②】どんなに大人になっても僕等はサニー千葉の子供さ(後編)

(by ハシマトシヒロ) さて。 前回の記事を通じて、入門編としての“ヒーロー・千葉真一”を堪能してもらえたと思う。主演映画の面白さをわかってもらえたと思う。 本番はここからだ。今までの二作品は前座にすぎない。勝手に料金に加算されている、突き出しにすぎない。 この映画を見せるために、あえて“ヒーロー […]