2020年– date –
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映画
【エッセイ】映画が戻ってくるその日まで、我は対岸で適応に耐える
(by とら猫) 人間は適応する。遅かれ早かれ。 悪いことではないと思っていた。むしろ前向きに捉えていた。適者生存という言葉もある。適応とは人間にとって、移り変わ... -
映画
【名画再訪】『レディ・バード』〜模範的になれない私たちの映画〜
(by こばやしななこ) 自転車を盗んだことがある。女子高生だった。 友だちと隣の県の商業施設へ行こうと電車に乗ったが、二人の手持ちでは往復の電車賃が足りなかった... -
英語&日本語/English & Japanese
【英語も学べる日本文化エッセイ】Kanamara Matsuri/かなまら祭り(和訳付き)
Kanamara Matsuri by Brittney Cartis Kanamara Matsuri means festival of the steel phallus, but is commonly referred to as the fertility festival or penis fest... -
この一曲
【この一曲】サンボマスター“そのぬくもりに用がある”に新たな愛を知る
「涙流れて愛が生まれる」とは一体なんだろう。初めてその曲を聴いた時は、メロディラインに心躍るものの歌詞がピンと来なかった。だって「愛を失って涙が流れる」のが... -
この一曲
【この一曲】フジファブリック“赤黄色の金木犀” 〜終わってしまった残りの月〜
フジファブリックの“赤黄色の金木犀”を聴くたびに思い出す人がいる。 1歳年上の、バイト先の先輩。いい人だったけれど、いかにもきゃぴきゃぴしている感じが、地味な私... -
社会
【エッセイ】自分の平熱を知らなかった話
(by 蛙田アメコ) ――あなたは、自分の「平熱」を知っているだろうか。3月末に体調を崩した。私はそのころ2月初旬から(個人的事情で)はじまった自宅引きこもり活動の... -
猫
【猫エッセイ】人生でいちばん美しかった桜 ~愛猫との別れで、遺影となった写真に思うこと〜
(by 安藤エヌ) 以前のエッセイ「私と猫と、愛のこと」で、私がとても猫を愛していることを書いた。 あれから半年ほどが経った。愛猫マイケルが、桜の咲く3月に享年20... -
ゲーム
【ゲームエッセイ】死角から振り返る『ファイナルファンタジーVll』と『ファイナルファンタジーX』
(by 葛西祝) 名作は時間の経過に耐えうるという。よく言われる「名作は何度見ても発見がある」という言葉は、そもそも見る自分たちが変わり、視点が変わったことが大... -
食べもの
【エッセイ】命がけのハーゲンダッツ
(by こばやしななこ) 気が滅入る日々の中で、私に心の平穏を与えてくれるのは「おいしい食べもの」だ。例えばそう、ハーゲンダッツ。私にとって、ハーゲンダッツはち... -
映画
【名画再訪】『愛の渦』~本当の自分に必要なのは、名前の要らない居場所〜
六本木のマンションの一室で行われるパーティー。そこには、ただただセックスがしたい大人たちが集う。「愛の渦」という映画の冒頭だ。常識の仮面を剥いで性に溺れる人... -
この一曲
【この一曲】the pillowsの“ハイブリッドレインボウ”と一緒に、いつか選ばれる明日を待つ
BUMP OF CHICKENが“ハイブリッドレインボウ”という曲を歌っていると知った時、「あれ?」と思った。バンプっ子の私は彼らの出したCDを全て網羅していたはずなのに、その... -
社会
【エッセイ】ランチくらいは独りで食べたい人のためのお弁当箱のススメ
(by 蛙田アメコ) ◆食べることが好きすぎる食べることが好きだ。料理することが好きだ。材料を洗って、切って、煮炊きして、自分のための自分の食事を用意することが好... -
サブカル
【エッセイ】同人誌即売会でオリジナル小説を出したら1冊も売れなかった話
(by 安藤エヌ) 昔、コミティアという同人誌即売会に行った事がある。毎年夏・冬に開催されるコミックマーケットと違って、1次創作(オリジナル)の同人誌だけを頒布す... -
社会
【エッセイ】木曜日の夜、ちょうどいい他人に頼りたい
木曜日の夜にごはんを一緒に食べるのは、決まってちょうどいい他人だ。 電話するよりも顔を見て話したいほど親しみをもっている相手であり、けれど土曜の夜に時間を忘れ... -
社会
【エッセイ】『明日の神話』は人間の煌めきだ
(by こばやしななこ) 渋谷駅。京王井の頭線とJR線をつなぐ通路に、岡本太郎氏が作った壁画が飾られている。高さ5m以上、横幅は30mもあるその作品のタイトルは『明日の... -
ゲーム
【ゲームレビュー】『あつまれ どうぶつの森』〜いろんな人にやさしいじぶんだけの島〜
(by 冬日さつき) 幼いころ住んでいた家の押し入れに、今でもゲームがたくさんしまってあると母親が教えてくれた。かつての宝物を思い出したような気持ちになって、持... -
この一曲
【この一曲】東京事変“私生活” 〜私を前へと歩かせ続ける遠くのあなたへ〜
≪酸素と海とガソリンと/沢山の気遣いを浪費している≫このフレーズを耳にしただけで、わかる人はきっと胸をつかれる思いがするだろう。 東京事変、“私生活”。私もまた、... -
社会
【エッセイ】700gの私の身体を失った話。
(by 蛙田アメコ) 人間の魂の重さは21gだという。 昔の人が、とっても杜撰なやり方でもって計測した数値だ。実験方法はとても杜撰でいいかげんなものなので、21gという... -
映画
【映画レビュー】『ジュディ 虹の彼方に』〜美しい虚構に生きた1人の少女が、晩年で見せた姿~
(by 安藤エヌ) 「その声で100万ドル稼がせてやる」 17歳で映画『オズの魔法使』のドロシー役に抜擢され、一躍大スターとなったジュディ・ガーランド。 『ジュディ&nbs... -
LIFE-(ライフマイナス)
【連載/LIFE−】第6回:アカデミー賞にノミネートされながら、物乞いに堕ちたアニメ作家の物語
(by 葛西祝) さまざまなジャンルから、人生や日常の欠落についてを書く連載「LIFEー」6回目は、とある破滅的な経歴を送った作家の話をしよう。 あらゆる表現に関して... -
お笑い
【お笑いエッセイ】若手芸人×インスタグラム ~「ネタのポートフォリオ」という新しい活用法~
インスタグラムやってますか。映え、してますか。 正直、インスタグラムは毎日開くものの、友人の近況をじっくり見ることはない。検索するのはもっぱら「おもしろいお笑... -
本
【推しの一作】私を“大丈夫”にさせる小説~吉本ばなな『キッチン』&『満月 キッチン2』~
(by こばやしななこ) 生きていると、どうしようもなく辛い時期がある。 大切な存在の死、いじめ、過労、病気、プレッシャー、人間関係、罪悪感、孤独、貧乏。いろんな... -
この一曲
【この一曲】死すら歌の力に変えてしまうフレディの凄みに総毛立つ、Queen“The Show Must Go On”
(by とら猫) 一番好きなクイーンの曲を選べ、という問いは自分にとって、一番好きなビートルズの曲を選べ、という問いと同じくらい即答するのが難しい。 フレディに敬... -
サブカル
【インタビュー】ラノベ作家・蛙田アメコ~プロデビューから続編や翻訳版の出版、Web連載と続いた怒涛の一年を振り返って~
(聞き手:とら猫) 当BadCats Weeklyでも、高い創作スキルに裏打ちされた、多彩な味わいのレビューやエッセイを寄稿されている、ラノベ作家の蛙田アメコさん。2019年2... -
音楽
【音楽エッセイ】過去から繋がる今のQueen、歌い上げる二人のカリスマ〜Queen+Adam Lambertライブレポ~
(by 安藤エヌ) 2020年1月26日、私はさいたまスーパーアリーナにいた。 Queen+Adam Lambertのライブを目前にして、私の鼓動は興奮と期待で激しく脈打っていた。 映画... -
だからゲームはやめられない
【連載/だからゲームはやめられない】第19回: 1996年10月の不思議な新作で隠れた名作『マーヴェラス ~もうひとつの宝島~』
(by シェループ) 次の主力ゲーム機は、きっとこれになる。 そんな根拠なき確信から買った1996年当時の次世代機『NINTENDO64』(以下、ロクヨン)は、地獄のようなソフ... -
サブカル
【アイドルエッセイ】豆柴の大群~お笑い番組が生んだ異色アイドルは、勝利の法則を知っていた~
2019年12月、異色のアイドルグループがデビューした。人気お笑い番組「水曜日のダウンタウン」内のオーディションを勝ち抜いた4人の少女で構成されたアイドル「豆柴の大... -
映画
【名画再訪】『アメリ』~わたしがわたしのままでいることを許してくれた映画~
(by 冬日さつき) 蛙田アメコさんが記事の中で書いていた、「『アメリ』に罪はないけれど」という一文で、わたしは中学時代のことを思い出していた。 わたしは田舎の公... -
この一曲
【この一曲】“地獄でなぜ悪い”が垣間見せた、星野源というエンターテイナーの魂
今やすっかり国民的アーティストとなった星野源。 作詞作曲歌唱はもとより、ダンスも踊れる、演技もできる、ギターをはじめ多数の楽器を演奏できて、しゃべりも達者な上... -
仏語&日本語/French & Japanese
【仏語も学べる手塚漫画レビュー】『Vampires/バンパイヤ』(和訳付き)~変身の現実世界を描いた、手塚のキャリア転換期の一作~
(by Julien Bernard) Depuis les années 60, le manga d’horreur (kaiki manga) est en plein boum. Pour Osamu TEZUKA c’est une période noire, il est en fort...