【フリーに生きる】第4回:ITコンサルタント・古藤総一郎の場合〜誠実な仕事がファンを呼ぶ〜

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(by 古藤総一郎)

初めまして、現在、独立してITコンサルをやっているSoichiroと申します。

ITコンサルと言っても多くの人が想像するであろうコンサルタント然とした内容だけでなく、開発側出身のため自ら手を動かしシステム作ったり、コード書いたりもすれば、お客様になり代わり業者との折衝や社内調整などの交渉ごとや社員教育まで行うという、IT関係の何でも屋的活動をしています。

そんな私がフリーになる前から今まで変えていないことについてお話ししたいと思います。

私はサラリーマン時代からフリーになる事を念頭において活動してきたわけではないので、参考にならない話かも知れませんが、皆さんにこんなやり方もあるんだなって感じで見ていただければと思います。

私がフリーランスになったのは2007年の秋でした。あるシステム開発会社で自社システム導入のお客様相手にサポートとコンサルティングをしていた私に、当時担当していたお客様より独立して会社のシステム化全般を手伝ってほしいとの打診があったのです。担当の方だけでなく経営層とも仲の良かったこのお客様からのこの申し出は、普通に考えれば社交辞令として受け取り笑って済ませるような内容だったのかも知れません。

しかし、その年の春に離婚していた私は、「どうせ死んでも一人だし、全部自分で責任仕事をするのも面白そうだ」といった感じでその話に食いつきました。そしてそのまま現在に至るまで独立してコンサルティングを行い、社員は私一人だけの小さな会社ですが起業して潰さずに進んできております。

この独立時に最初からお客様がいるって事が、実は非常に大事な事だったなと今思ってます。

私たちのような知見や調べたことをもとに考察し提供する仕事は、何かを仕入れて販売するということはなく(知識の仕入れは常に行う必要はあるのですが)自分の知識と体があれば仕事として成り立つ仕事です。

最初からお客様がいるということは、働いた分が収入に直結するので非常に効率の良い仕事のサイクルか動かせることになります。

逆にお客様がいなかった場合、新規にお客様を開拓していくことから始まり関係性を作っていく必要があります。これはかなりの時間や労力と時間を使うことになりやすいので、独立して仕事を軌道に乗せるまでのハードルが上がってしまいます。何故ならその期間は売り上げを立てる活動ができないわけです。

また、最初からお客様がいるという事は自分のファンになってくれる可能性の高い人が既におり、良い仕事をすることがファン獲得につながる一番の近道になるという非常に単純明快な流れも作り出せます。

私は、営業という行為が自分をよく見せようとしてるように勝手に感じて、非常に苦手とし苦労をしてきました。何故そのような感覚を持っているかといえば、私が最初の頃にも述べたように開発出身で、その後カスタマーサポートやコンサルティングに軸足を移して活動してきたため、絶対的な営業経験が少ないのです。それゆえに営業職の重要性は理解していても自分が行う営業に自信を持った対応ができませんでした。そんな風に私が営業が苦手なこと察してくださっていたのか、お客様の方から別の新規のお客様をご紹介いただいて助けていただいたことも一度ではないです。こう言った点は、お客様がファンになって頂いたからこそ、行っていただけていることだと思っています。

そうは言っても私は「お客様は神様である」という意見には与しません。
サービスを提供する側と受ける側は対等であり、お互いが意思を持った一個の人間であるという思いで仕事をしています。

ですので理不尽な要求をしてくるお客様は、こちらから関係をお断りしたり、そのときの契約以降はお付き合いをしなくなったりしてきました。
であるからこそ、向き合っていくお客様の成長や目標達成に真剣に全力でぶつかっていけるのだと思っています。

結果論ではありますが、サラリーマン時代から常日頃お客様を大切にしておくということが結局のところ、自分自身を助けて自分の道を切り開く最高の矛と自分を守る最高の盾になると思っています。

個人の体験を基にした話ですので全ての方に当てはまる訳ではないですが、こんなやり方で何とか生きているフリーもいるということを、知っていただければと思います。

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画像:acworksさんによる写真ACからの写真

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この記事を書いた人

ITコンサルタント。新しいサービス作って多くの人とスポーツをつなげていきたいとソウ合同会社起業 。やるだけでなく、スポーツを楽しめるように。2017もやもや病発見、左右頭蓋骨開けて バイパス手術をしました。死に損ないです。