(by 蛙田アメコ

ブロマンス(男性二名の間に横たわる恋愛ではない濃密な感情)はッ!!!
最高ッ!!!!!!

……ふぅ。文頭から失礼いたしました、皆さん、もう『テネット』は見ましたか。私は2回見ました。なぜなら脚本が込み入っていて1回だけだとよく分からなかったからでございます。そして……激烈にヘヴィな感情を孕んだ時を超えたブロマンスの、美しい友情の終わりと始まりに打ちのめされてしまったからですッ!!

今から書くのは、たぶんネットで最も小難しくない『テネット』激推しレビューでございます。同作品の緻密な脚本や、撮影技法、あるいは俳優のキャリア等について読みたい人は、なんかそういうレビューを読んでください……ここにはそういうものはないです、ただ「「「感情」」」に打ちのめされたラノベ作家のうめきだけが綴られています……!

さて、まずは『テネット』好きな人、だいたい『新世紀エヴァンゲリオン』とか『魔法少女まどか⭐︎マギカ」」とかが好きって話をしようと思う。脚本に隠し要素というか、あえて明確に語られていない時系列を整理するだけでも知的好奇心が満たされるのだ。作品の外で考察を語り合うファン同士のやりとりが楽しい、自分であれこれ考えるのが好きという人はこの『テネット』ムーブメントに乗っからない手はない。考察サイトやブログを漁ってアハ体験(これも時代を逆行しないと思い出せない単語だ、「閃き」「そうだったのか!」みたいな脳の快感のことを一時期こう呼んでいた、みなさん覚えているだろうか?)

さて、『テネット』についての外情報はこんなところに留めておきたい。今回お伝えしたいのは、そうじゃないのだ。『テネット』の広告からひとつ、致命的に抜けている要素があることに気付いてしまったのです……!

テネットの広告やレビューはこんな感じだ、

クリフトファー・ノーランの巨大予算映画!!
映像体験! 映像体験!!
伏線回収! 伏線回収! 難解な時間軸!!

正しい。
圧倒的に正しい。
けれど、ひとつだけ(おそらくネタバレに配慮して)全く触れられていない要素がある。それこそが、『男と男の激烈に重い、そしてラストまで言葉にされない美しい友情』である!! イェス、ブロマンス!!

ブロマンスというのは冒頭に述べたように、男性二名の間に横たわる恋愛ではない濃密な感情である。肉体的な(セクシャルな)接触を持たないふたりが、海よりも沼よりも深い感情を抱いている状況を、便宜的にそう呼ぶ。個人的には、人間の間に横たわるいかなる感情にも名前なんて付けられないと思うけれど、取り急ぎそう呼んでいるのだ。

ブロマンスを主たる心の栄養分として生きている。
けれど、その私のブロマンスレーダーに『テネット』は引っかかっていなかったのだ。話題作だから観に行っておくか、という動機がなければ見逃しちゃってたね。あぶないあぶない。

『テネット』は超高濃度なブロマンス成分を含んでいる。しかも、いわゆるスパイ映画のい文脈で話が展開していく。『コードネーム:アンクル』や『キングスマン』の例を挙げるまでもなく、近年のスパイ映画というものはバディ、そしてブロマンスとは切っても切り離せない。『テネット』も、例に漏れずにクソでか激重感情を自分の存在全てを相手に捧げることだとか、自分の思いは相手に通じなくてもいいだとか、全てが終わって知る相手の感情だとか、自分の存在すべてを相手に捧げることを決心して未来へと歩み始める瞬間だとか。もう、大好物である。それなのに、『テネット』をブロマンスの文脈で推している作品が(ネタバレに配慮してもあり)少ない!!! 公開からしばらく立ったので、私は叫ぼう。

「ブロマンス好き映画民、全員『テネット』を観に行ってくれ!!」と。

とはいえ、『テネット』って脚本も小難しいんでしょう?
そう思っているあなたに、劇中の言葉をお伝えしよう。

「考えちゃダメ。感じて」

++++
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『テネット』公式サイト

 

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