2020年6月

【エッセイ】私は英語が分からない

(by こばやしななこ) 洋画や洋楽が好きだったから、英語学習の出だしは順調だった。中学に上がる春休みには自主学習用の英語教材を買って、初歩的な文法は覚えていた。 英語で人とコミュニケーションをとってみたいと思った私が辿り着いたのは、ネットのペンパルサイトだ。それは世界中の10代がペンパル(文通相手 […]

【フリーに生きる】第1回:ラノベ作家・蛙田アメコの場合〜宙ぶらりんな私たちへ〜

(by 蛙田アメコ) 2020年2月4日をもって会社への出勤をやめた。 なぜ『出勤をやめた』なんて煮え切らない書き方をするのかといえば、いわゆる『休職期間』をいただいている。会社員でもなく、フリーランスでもない宙ぶらりんの私は、眼前に広がる『フリーに生きる』という選択肢をぼんやり眺めている。私にとっ […]

【名画再訪】『her~世界でひとつの彼女~』から見る近未来的で原始的な愛の形

(by みくりや佐代子) 「愛してる」だの「そばにいて」だの、恋愛には言葉がツールとして用いられることが多い。指輪というただの金属が「結婚しよう」という台詞によってプロポーズとみなされ、音楽でも甘い歌詞をもってしてラブソングだと認知される。言葉は道具であり、介在物だ。 あくまで言葉を操る「人間」に恋 […]

【名画再訪】完全燃焼!〜映画『プロメア』を、遅ればせながら観て燃え尽きた人間の感想レビュー〜

(by 安藤エヌ) 2019年5月に上映された『プロメア』を、2020年の4月に見た。これは罪深いことである。映画館に観に行くのがこれほどまでに似合う映画を、ほぼ1年後にテレビで観てしまった私の罪は重い。映画好きにとっての失態である。 私は天邪鬼で、その時に流行っているものはほとぼりが冷めるまで少し […]

【映画レビュー】『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』〜誰しもみな自分の物語を生きていい〜

(by こばやしななこ) ずっとずっと公開を待ち望んでいた映画が、ついに公開された。 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、言わずと知れた少女文学の名作小説『若草物語』を『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ監督が映画化したものである。 小説『若草物語』は、戦争で父がいない1年を母と […]

【番組レビュー】『クィア・アイ』〜今この世界で、5人が伝えるメッセージ〜

(by 冬日さつき) 外に出ると、なにかと居心地の悪さを意識することがある。人の目を感じ、ジャッジされているよう気がする。あの子は美しい、あの子は不細工、あの子は細い、あの子は太っている、あの子はお洒落、あの子はダサい。ある程度までは自分が勝手に被害妄想で生み出したものかもしれないけれど、それ以外は […]

【エッセイ】外出を自粛するならば好きなだけ眠れると思っていた

(by みくりや佐代子) 緊急事態宣言が解除され、人々は元の生活を取り戻すのではなく、新しい生活様式を模索するようにのろのろと歩き始めた。遅ればせながら私も丸3か月リモートワークだったその重い腰をようやく上げようとしている。 外出自粛が強く叫ばれていた時、生活でミクロに変化したのは会議のツールでも買 […]

【名画再訪】『コードネームU.N.C.L.E』〜続編祈願!こんなに面白いスパイ映画ある?〜

(by 安藤エヌ) 『コードネームU.N.C.L.E』という映画がある。未見の方はえ?コードネーム?スパイ映画?アンクルっておじさん?と訝る人もいるかもしれない。何を隠そうこの映画、タイトルが面白いのはもちろん、中身も超絶ド級に面白いのだ。 監督はガイ・リッチー、主演はヘンリー・カヴィルとアーミー・ […]

【番組レビュー】『タイガーキング』〜最後に虎を食い物にするのは誰か〜

(by とら猫) 面白い。めっさ。 が、本作を“ドキュメンタリー”と呼ぶのには抵抗がある。実録として扱うには作為を感じさせる演出や、編集が、目につくからだ。トラビジネス界の大立者“タイガーキング”ことジョーの描き方も、その怨敵たるトラ保護団体の創設者キャロルの描き方も、『タイガーキング』は制作者たち […]