2020年5月

【名画再訪】映画『グーニーズ』を今こそ楽しもうぜ!(海賊の隠し財宝にワクワクしない人類はいないため)

(by 蛙田アメコ) 大好きな映画があって、『グーニーズ』という。 父親の借金と地上げ屋の思惑によって生まれ育った家を手放さなくてはいけない兄弟が、はみ出し者仲間でつくった悪ガキグループ「グーニーズ」の仲間とともに海賊・片目のウィリーが残した財宝を探しに犯罪者一家の家に忍び込むというストーリーだ。ど […]

【名画再訪】『百円の恋』〜心と体が連動しなきゃ生きてる意味がない!〜

(by みくりや佐代子) 自分に最も無縁な動詞は何だろうかと考えた時に、真っ先に浮かんだのは「闘う」だった。 生まれてこの方、武闘には縁がない。元ヤンキャラのバラドルが話す「嫌いな奴をタイマンでボコりました」などというエピソードトークを前にしても、一ミリも笑うことなく驚いて目を丸くしてしまう。大好き […]

【ゲームレビュー】『アンリアルライフ』〜打てば響くことで伝わるもの〜

(by とら猫) 素晴らしいゲームだった。いや作品だった。 こうした素晴らしいタイトルに触れるとき、私はいつも思う。これをゲームと呼んで良いものかと。ゲームの指し示すものが多様化し、教育や医療にも応用されている昨今ですら、ゲームと聞くや脊髄反射的に「子供の遊び」と結論づける人は少なくない。 少なくと […]

【名画再訪】『LEON』~大人を心に飼う少女マチルダと、その愛人について〜

(by 安藤エヌ) 困った。映画『LEON』についてレビューを書いてみようとしたものの、あまりに名作すぎて、中途半端な言葉でこの映画を説明したくない。何度観返しても、レオンとマチルダの愛をどんな言葉で説明したらいいのか分からずに頭を抱えてしまう。そもそも、2人の愛は説明が不要なのだ。あるいは、説明す […]

【エッセイ】映画が戻ってくるその日まで、我は対岸で適応に耐える

(by とら猫) 人間は適応する。遅かれ早かれ。 悪いことではないと思っていた。むしろ前向きに捉えていた。適者生存という言葉もある。適応とは人間にとって、移り変わりの激しい社会でサバイブしていくためのツールであり、適応があるからこそ、人は先へと進んでいけるような気がした。 けれど、今は適応するのがつ […]

【名画再訪】『レディ・バード』〜模範的になれない私たちの映画〜

(by こばやしななこ) 自転車を盗んだことがある。女子高生だった。 友だちと隣の県の商業施設へ行こうと電車に乗ったが、二人の手持ちでは往復の電車賃が足りなかった。「ひと駅手前でおりて歩こう」と私が言った。 目的地より手前の見知らぬ駅で電車をおりると、見わたす限り畑だった。商業施設がありそうな気配は […]

【この一曲】サンボマスター“そのぬくもりに用がある”に新たな愛を知る

(by みくりや佐代子) 「涙流れて愛が生まれる」とは一体なんだろう。初めてその曲を聴いた時は、メロディラインに心躍るものの歌詞がピンと来なかった。だって「愛を失って涙が流れる」のが一般的のはず。涙が流れるのはたいてい、何かに負けた時や何かをなくした時、何かの壁にぶつかった時なのに。 ひどく揉めて別 […]

【この一曲】フジファブリック“赤黄色の金木犀” 〜終わってしまった残りの月〜

(by 満島エリオ) フジファブリックの“赤黄色の金木犀”を聴くたびに思い出す人がいる。 1歳年上の、バイト先の先輩。いい人だったけれど、いかにもきゃぴきゃぴしている感じが、地味な私には少し苦手だった。大学を卒業した後彼女は地元に帰り、もう会うことはないだろうと思っていた。 それから1年ほど経った頃 […]

【エッセイ】自分の平熱を知らなかった話

(by 蛙田アメコ) ――あなたは、自分の「平熱」を知っているだろうか。 3月末に体調を崩した。 私はそのころ2月初旬から(個人的事情で)はじまった自宅引きこもり活動のさなかで、世間はのちに発令される緊急事態宣言にむけて、フワフワしている時期だった。夥しい数の人間が例の感染症に罹患し、少なからぬ―― […]

【猫エッセイ】人生でいちばん美しかった桜 ~愛猫との別れで、遺影となった写真に思うこと〜

(by 安藤エヌ) 以前のエッセイ「私と猫と、愛のこと」で、私がとても猫を愛していることを書いた。 あれから半年ほどが経った。愛猫マイケルが、桜の咲く3月に享年20歳で亡くなった。家族も驚くほどの大往生、我が家で看取られながらの最期だった。 マイケルは腎不全で、数年前から体重が減り続け痩せていったの […]