(by 蛙田アメコ)
*****Spoiler Alert! 以下ネタバレあり!*****
*****Spoiler Alert! 以下ネタバレあり!*****
*****Spoiler Alert! 以下ネタバレあり!*****
*****Spoiler Alert! 以下ネタバレあり!*****
エンドロール後に鳴り響く洞窟に響く鍛鉄の音を聴きながら、トニー・スタークにお別れをした。
トニー・スタークは私たちのアイアンマンのままに死んでしまったし、スティーブ・ロジャースはもはや私たちのキャプテン・アメリカではない。さようなら、鉄の男。さようなら、キャップ。
100%わたし好みの結末なんかではなかったけれど、あなたたちの門出に3000回の感謝と愛を。
そして、おデブのままに最高にカッコよく戦って、遥か宇宙に旅立った、いまやアスガルドの王子様ではないソー・オーディンソンに幸多からんことを。見ろよ、デッドプール。おデブのヒーローはいたんだよ(このセンテンスにぴんときた人は『デッドプール2』を観てくれ!)。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』のエンドロールが終わった瞬間に、呆然とした。
そうして、たしかにMCUが大きな終わりを迎えたんだということを身をもって知った。だって、そうじゃないか。……なかったんだよ、おまけ映像が。
いつも、エンドロール中やエンドロールの最後に私たちをワクワクさせてくれたショートフィルムが、なかったんだ。11年、22作という途方も無い時間をかけて積み上げてきた「マーベル映画はエンドロールからが本番」という構造を使って、エンドクレジット後に映像がないという事実でもってアベンジャーズの終幕を突きつけてきやがった。まさか、22作も使ってこのための伏線を張ってきたなんて!
だから、粛々と流れる大河みたいなエンドクレジットを眺めて、最後に鳴り響いた、まるで鎮魂の鐘みたいな鍛鉄の音(トニーが、マーク1のパワードスーツを洞窟の中で作っていたときの音だ!)を聞いたときに、「〜は戻ってくる」という字幕が出てこないことをこの目で確認したときに、私は『アベンジャーズ』が終わってしまったのだと。この映画を持ってMCUフェイズ3が、アベンジャーズが幕を閉じたと、そう思った。
でもね。
思うに、違うんですよね。
あるんだよ、これから。
映画丸々1本使った、壮大な「おまけ映像」が!
そう。MCUフェーズ3のラストは次回公開の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』なんですよ。全米で7月公開。 あの壮絶な戦いとトニー・スタークとの別れから学校というド現実に戻っていったピーター。もうそこには、トニー・スタークはいない。スティーブ・ロジャースもいない。そんな世界を、ピーター・パーカーは生きていく。きっと、そんな映画なわけじゃないですか。
もうね、感情移入度10000%でしょ。 アベンジャーズの終わりを見届けた私たちとしては。
さて、ここで算数の時間。
150分の映画に5分のおまけ映像があったとしたら、おまけ映像は全体の3%〜4%弱。
フェイズ3までのMCU映画は23本。
1本150分だと仮定して、3450分。3450分の3%は……約110分!!! イェッス!! だいたい映画1本分だ!!
個人的には、次作の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は映画1本分つかった例のエンドロール後の映像なんだと思っています。MCUフェーズ3までを1本の映画として見たときの、エンドクレジット後の例の映像なんですよ。だって。いつだってあのエンドロール後の映像は、明るくて、ワクワクして、そして次の物語への希望をくれるものだったじゃないですか。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の予告映像、すっごくワクワクしたでしょう。
MCUのラストは、トニー・スタークもスティーブ・ロジャースもいなくなってしまった世界。そこでトニー・スタークがこのうえなく大事にしていたピーター・パーカーという坊やの物語が、フェイズ3のラストを飾り、次のフェイズへの橋渡しをしてくれる意味って絶対それでしょ!!
ともあれ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』は本当にすごい映画でした。ワクワクしながらMCUを追いかけた現実の日々そのものがスクリーンという質量を持ってぶん殴ってくるのには参ってしまったのだけれど、思えばこの11年間は本当に幸せな日々だったなという気持ちです。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』、超絶楽しみだなぁ〜っ!!!!
ありがとう、ありがとうアベンジャーズ。いろんなレビュアーがこの言葉で締めてると思うけれど、私もこう綴らずにはいられない。
3000回愛してる。
(ナターシャ・ロマノフの死への手厚いケアを!!!切に望みつつ!!!)
++++
(c) 2019 MARVEL
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト